話題の牛乳石鹸のWEBムービーを見た　自分は怒られて肩を落とす部下だった

どうも、マスクド・ニシオカです。

世間の流行に鈍感なものですから、牛乳石鹸のWEBムービーが話題になっていることも、視野の片隅にチラッと見えているだけで、それ以上気にすることもブログで取り上げることもありませんでした。

ですが、あんまりにも批判が巻き起こっていてYahooニュースに載るくらいですから、どんな内容なんだろう？と思って見てみました。

youtu.be

内容としてはこんな感じです。

嫁さんと子どもがいるお父さんが主人公で、その日は子どもの誕生日だから、ケーキと誕生日プレゼントを買ってくるように頼まれるお父さん。

しかし、自分は父親としてちゃんと出来ているのだろうか？とか思っていて、そこに会社で怒られて肩を落として歩く部下を見つけて部下と飲みに行ってしまう。

途中、嫁さんからスマホに連絡が入るも無視して部下から心配されるお父さん。当然、帰宅して嫁さんから冷たい言葉をぶつけられますが、風呂に入ると逃げるお父さん。

風呂から上がったお父さんは嫁さんに正式謝罪をして、改めて子どもの誕生日会を始める。

最後に「さ、洗い流そ」とキャッチコピーが流れておしまい。

（ムービーの内容については、あくまでも個人的な意見です）

賛否については・・・好きにしてください

このムービーに対する批判があって、不買運動をする方まで出ているようですが・・・すみません、どうでも良いので好きにしてください。自分は牛乳石鹸が必要であれば買いますし、ボディーソープが使いたければ買いません。あと、この話に石鹸は関係ないのでは？という意見に関しては、ＣＭってそういうものでしょ？と思うのですがいかがでしょうか？

そして、このムービーが伝えたいことがわからない！という人もいるようですが、自分も鈍感なのでよくわかりません。なんとなくお父さんガンバレー！と言いたい内容なんだろうなぁ～くらいの感想です。

かといって自分には子どもがいませんから、お父さんの気持ちはわかりません。何か思うことがあってもそれはすべて想像です。なので、このムービーを見てもお父さん目線では見ていません。

自分が見たのは上司と部下の物語

自分がこのムービーで反応したのは、会社で怒られて肩を落とす部下と、子どもの誕生日でプレゼントもケーキも買っているのに、部下を誘って飲みに行く上司の物語です。

というか、この部下に自分の過去の姿を重ね合せ、同じことを経験したことを瞬時に思い返しました。

自分はよくミスをしました。傷つきやすい、けれどすぐに忘れる自分は、怒られても翌日にはケロッと出社するタイプの人間でした。しかし、その傷が治らないうちからさらに新たな傷をもらうことが増え、傷の治りが遅くなりました。

その上司は部下を怒りはするけれど、怒り終わればケロッと忘れる、というか切り替えられるタイプの人間でした。なので、怒っておきながら肩を落とす部下を飲みに誘うという、一見すると無茶苦茶な上司なのですが、その上司が会社を辞めると聞いたとき、自分も会社を辞める決心をしたくらい、深い付き合いの関係です。（ゲイではない）

自分の記憶が正しければ、その日はひな祭りだったと思います。どんなミスを犯したかも忘れましたが、肩を落としていた（であろう）自分を上司が飲みに誘いました。仕事が終われば馬鹿話をして、まだ結婚していなかった自分の恋愛相談などで話は盛り上がり、じゃあ、また明日で解散しましたが、後々聞いてみると、その日はひな祭りだから早く帰ると家族に約束していたそうで、宴が終わって帰宅してから冷戦に突入したとかしないとか・・・そのときは「何となくありがとうございました」でしたが、いま思えば「本当にありがとうございました」です。

誕生日でプレゼントもケーキを買っていても

子どもの誕生日なのに・・・

ケーキを買っているのに・・・

プレゼントを買っているのに・・・

このムービーを批判する人がこういったことを仰っておられているみたいですが、至極まっとうな意見ですし、どう思うかは自由ですから好きにしてくださって構いません。

ただ、経験者である自分にとっては、あのシーンはグッとくるものがあります。

肩を落とした部下が、明日出社する保証はどこにもありませんが、子どもの誕生日は遅くなっても修復できる可能性はあります。もちろん、奥さんから冷たい言葉を投げかけられることはわかっていて、へたすれば家庭の危機を迎えるかもしれません。それでも帰れば誰かいる自分と、帰っても誰もいない部下がいます。だから、全てわかっていても部下と飲みに行った上司の姿に、自分はグッとくるのです。（部下が独り者というのは妄想です）