今回は、ちょっとだけ残酷もしくはグロい表現が含まれますので、苦手な方はご注意ください。
スネールとは貝の総称
メダカに限らずアクアリウムをしていると、飼った(もしくは買った)はずのない貝が混入していることがあります。
(我が家の水槽にいる、買ったはずのない貝)
これはメダカなどの飼育水に紛れていたり、水槽に入れる水草に付いていたり、成長して大きくなれば目視できるので駆除することは可能なのですが、卵状態のときは小さくて目視するのが難しく、かといって薬品などで駆除するのはメダカや水草によくないこともあるので、それで知らず知らずに混入しているわけです。
で、この貝類(石巻貝とか)の総称をスネールと呼び、メダカ飼育界隈では、その繁殖力の高さに厄介者扱いされています。
スネールの役割
もちろんスネールにも存在意義はあります。
ひとつが掃除屋さんとして。
もうひとつはメダカの餌として。
貝は水槽内のコケや枯れた水草が腐敗したものなどを食べてくれるので、水槽内の掃除屋さんとして、水の富栄養化を防いでくれます。(ただし、その能力がどれくらいかは知りません)
そして、メダカはスネールを直接食べることは出来ないのですが、人間の手で潰してあげると、食べます。しかも好んで。みんなで奪い合うように。
メダカがスネールを好んで食べる理由
あくまでも「たぶん」なのですが、普段水槽内のコケや、水槽内に発生した植物性プランクトンを食べているメダカにとって、動物性たんぱく質(?)であるスネールの肉は、雑食性であるメダカにとっては御馳走です。
しかも前回書いたように、ここ数週間は餌(粉餌)を与えていませんので、それもスネールを奪い合うように食べる理由かもしれません。
もちろん、たぶん、ですが。
餅を喉に詰める老人ならぬスネールを喉に詰めるメダカ
で、先日もスネールを発見したので、ピンセットで挟んで水の中で潰して水槽内に放つと、数匹のメダカが見つけて奪い合いになりました。
それをじっと眺めていると、一匹にメダカが咥えて離さないので、「うふふ、食いしん坊さんね」などと微笑ましく思っていたのですが、それがず~~~~~~っと続いた上に、咥えたメダカがジタバタしているように見え、しまいにはお腹を上に向けてもんどりうっているように見えます。
もしかして「咥えて離さない」のではなく、「咥えたら離せなくなっちゃった」のか?
もちろん人間の勝手な思い込みで、本当にメダカが食いしん坊なだけかもしれませんが、しばらく見ているとだんだん動きも悪くなり弱っているようにしか見えず、頭では「メダカはエラ呼吸だから口が詰まっても呼吸困難にはならない」とは理解しているものの、心では「このままで落ちて(死んで)しまうのでは?」となり、救出することにしました。
(スネールの肉を咥えたメダカ)
とりあえず掬ってボウルに入れてみるも、それでもまだ離れない(離さない?)ので、そっとスネールの肉をつまんでやると、まるで「ズルり」と効果音が聞こえるくらい、メダカの口からスネールの肉が出てきて、すぐに「まるで餅を喉に詰める老人だ!」と頭に浮かびましたが、そんなことでニヤニヤしている場合ではありません。
スネールの肉を吐き出したメダカがなかなか動かず、もしや時すでに遅しだったかと焦りましたが、しばらくすると動き出したので、そっと水槽に戻しておきました。
正直なにが正しいのかはわかりません
さて、ここまで読んでくださっている方で、しかもメダカなどを飼っている方の中には、ここまでの内容に「それは間違っている!」と思われるかもしれません。
そもそもスネールは餌にするべきではない。
スネールを餌にするなら粉餌を与えるべき。
スネールを餌にしてもいいけどちゃんと潰すべき。
前回、自分がメダカを飼う方針はビオトープと書きましたので、あまり人間の手が加わることは避けるべきなのかもしれません。
そう考えるとスネールを人間の手で潰している時点で、大げさに言えば自然界のサイクルを狂わせていることになり、もっと言えばスネールを厄介者として駆除することすら、ビオトープの精神からすれば間違っているかもしれません。
そして逆に、いくらビオトープといっても、全く人間が介入しないわけにはいかないから・・・という考えも出来ます。
なので、自分がやっていることが正しいかどうか?全くわかっておりませんが、それを考えることが大事で良き経験になるのだと、今は自分に言い聞かせております。
というわけで、今回もメダカのことは放ったらかしとなりましたが、メダカを飼うということは、メダカの環境を整えるためにメダカ以外のことを勉強することが大切で、さらにいかにバランスを取れるかが大事なことは、間違いないと思っとります。
でわ、股!!