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漫画ヴィンランド・サガ最大の分岐点を考察する

ヴィンランド・サガ(1) (アフタヌーンコミックス)

<2018/3/22追記>

再びこの記事が読まれているので、どうしたことか?と思ったら、なんと!アニメ化決定とのことでした。

www.maskednishioka.com

 

<4/26追記> 

この記事が読まれていることで、最新刊(19巻)が発売されていることを知りました。読者のみなさまありがとうございます(?)

ヴィンランド・サガ(19) (アフタヌーンコミックス)

ヴィンランド・サガ(19) (アフタヌーンコミックス)

 

 

ヴィンランド・サガという漫画の説明

どうも、マスクド・ニシオカです。最近、目薬の使用量が増えた気がします。

ヴィンランド・サガという漫画について、もしかしたら説明は不要かもしれません。それくらい有名であり、それくらいいろんな人が感想や考察を書かれている作品です。自分は歴史に疎い人間であり、それほど興味がありません。しかし、この漫画にはそんな歴史を全く理解していない自分をも惹きつける魅力があるのです。

2005年に週刊少年マガジンで始まりましたが、その後、執筆が追いつかず、一旦終了した後、月刊アフタヌーンで連載を再開し、今に至ります。2016/10/4現在で18巻まで刊行されていて、作者は幸村誠という方です。

ヴィンランド・サガのストーリー

もの凄く簡単に言うと、11世紀頃に実際に存在したヴァイキングたちの生き様を描いた漫画です。主人公は自分のせいで父親を殺されたトルフィン。その父親をトルフィンの目の前で殺したのがアシェラッド。目の前で父親を殺されたトルフィンは復讐を誓いアシェラッドの船団に取り入ります。このときトルフィンは、まだ6才。それから10年、トルフィンはアシェラッドの船団で生き延び、ヴァイキングの一員として活躍するまでに成長し、手柄を立てその褒美にアシェラッドに決闘を挑むのだが・・・。

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実在の話を元にしたストーリー?

自分は歴史に疎いので、詳しくはわかりませんが、どうやらこの漫画に出てくるキャラクターは実在する人がモデルとなっているようで、その人たちのことを書かれているサイトもあります。個人的には、この漫画で物語がどうなるか見てみたいので、ネタバレしないように封印しています。

このサイトは、漫画に登場する舞台でもある、イギリス・ウェーズの歴史に詳しい方が書かれており、自分なんかよりもヴィンランド・サガに対する造詣が深く内容が濃いので、自分のブログよりも面白いです。

www.rekishiwales.com

物語の大きな分岐点

主人公トルフィンが、父の仇であるアシェラッドを倒すために、アシェラッドの部下としてそのチャンスを狙っていました。アシェラッドが率いるのは蛮族であり100人ほどの傭兵の集まりで、国からお金をもらって戦っていました。

そんなこんながあって、戦乱の中、アシェラッドは王の息子(王子)を救出して国に取り立ててもらおうと画策します。(この辺については簡単にまとめています)

しかし、この王子には兄がいて第二王子だったので、王からは戦乱の中で死んでくれたら、と思われていました。そこで、今まで敵だった人なんかを巻き込みつつ、第二王子が覚醒したりして、「王を討とう!」という目的でまとまります。

しかし、王も馬鹿じゃないから王子の思惑を見抜くのですが、お互いバレたら民衆からの指示が得られなくなりますので、そう簡単には手が出せない状態になります。そこで、作戦を練ってじっくり進めていこうとしていたのですが、偉い人が集まる場所でアシェラッドが王の首をはねてしまいます。これがこの物語の大きな分岐点なのです。

王が死んだことで、王子は第二王子であったにもかかわらず、王になることが出来ました。しかし、父親の仇を取るために生きてきた主人公のトルフィンは、生きる目標を失い錯乱し王子に斬りかかります。事情を知っている王(元王子)は、トルフィンは無罪を言い渡されて放り出され、その後、奴隷として売られてしまいます。

ヴィンランド・サガ(8) (アフタヌーンコミックス)

ヴィンランド・サガ(8) (アフタヌーンコミックス)

 

 

アシェラッドがなぜ王の首をはねたか?

さて、アシェラッドがなぜ王の首をはねたか?これにはちゃんと理由があります。実はアシェラッドはウェールズという土地の出身で、さらに母親が王族の血を継ぐ人で、アシェラッドは偉い人の子孫でした。そんなアシェラッドに王はこう言います。「王子か、ウェールズか、どちらかを選べ」つまり、王はまだ王子に死んでもらいたいと思っていて、それを裏で操っているアシェラッドに寝返るように仕組んだのです。そのために王はウェールズに進軍すると言い出し、アシェラッドはそれを聞いて「困った~!」となります。だから、「王子か、ウェールズか、どちらかを選べ」ということになるわけです。

王子の首を差し出して王に寝返るか、母親の墓がある故郷ウェールズを守るか、究極の選択を迫られたアシェラッドは、錯乱したふりをして王の首をはねます。そのことによって王子は王になり、ウェールズに進軍している場合じゃない!とウェールズへの進軍を取りやめウェールズを守ります。

確かに、このことによって王子は王になることが出来て、ウェールズは進軍されることなく両方守られるのですが、あまりにも大きな分岐点であり、もし、こうならなかったらどうなっていたのか?と思うのです。

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もし、アシェラッドが王の首をはねていなかったら

単純に、アシェラッドが首をはねなかったら、この物語は全く違う話になっていたでしょう。王が王子の命を狙い、王子は王の暗殺を企てる。そこに物語が変わる要素はありませんが、問題はアシェラッドの死です。アシェラッドが生きていればどうなっていたか?ということになります。

アシェラッドが生きている状態で、王子が王になった場合、いつか王を暗殺してアシェラッドが表舞台に出るようなことはなかったでしょうか?アシェラッドのセリフで「アルトリウスの血を引き、我はルキウス・アルトリウス・カストゥスだ!」というシーンがありますが、アシェラッドはウェールズこそが本命であり、自分は王の血を引いているから、我こそは!ってなっていたはずです。

しかし、そうなるとトルフィンはどうしましょう?アシェラッドが生きている間、仇であるアシェラッドを狙い続けるはずです。しかし、「本当の戦士に剣など要らぬ」と言った父の血を引くトルフィンですから、実際の今の物語と同様、戦を好まず、王冠と父親の亡霊に取り憑かれた王(元王子)を説き伏せたときと同じように、アシェラッドへの復讐を止め、許していたのではないか?と考えるのです。

めちゃくちゃ簡単に言うと、『負けるが勝ち』みたいな感じです。

ヴィンランド・サガ(18) (アフタヌーンKC)

ヴィンランド・サガ(18) (アフタヌーンKC)

 

 アシェラッドはなぜ、王子を王にしたかったのか?

アシェラッドが王の首をはね、散々暴れているところを止めを刺したのは王子です。この一撃でアシェラッドは事切れます。そして王子にこう言います。「上出来だ」と。これによってそこにいた人は、王子が王の仇を討った!となり、一気に王子を王として認めます。アシェラッドが王子を王にするために打った芝居の仕上げですから「上出来だ」というのはそういうことでしょう。

しかし、なぜそこまで王子という神輿を担いだのか?そこがわからないのです。確かに王子は豹変しました。完全に人が変わってしまいました。それが理由なのでしょうか?あのままアシェラッドが生きていて、王を暗殺して王子が王になっていたら、アシェラッドの望みは叶ったのでしょうか?やはり、アシェラッドとしては自分が・・・・。ということでしょうか?

なぜ、あの会議にトルフィンは行かなかったか

分岐点となる偉い人が集まる会議に、主人公であるトルフィンはいません。

f:id:maskednishioka:20161004193339j:plain

これは、何かの伏線なのでしょうか?この画像の最後のコマでしゃべっているのがアシェラッドです。「さすがにこの場で刃傷沙汰に及ぶバカはおらんでしょう」と自分で言っておいて、その後、自分が思いっきり刃傷沙汰に及びます。

しかし、ここではソレは置いておいて、トルフィンがこの屋敷には入っていません。この数コマ前に、この屋敷のことを「薄っ気味の悪い家だぜ」と表現していて、だまし合いばかりする人たちを非難しています。たしかにそういう複線はあるのですが、もし、あの場面にトルフィンがいればどうなっていたのか?妄想が膨らみます。

もし、トルフィンがあの場面にいたならば、アシェラッドが王に剣を向けた時点で、トルフィンの方が後先考えずに飛び掛っていたかもしれませんし、それ以前に、アシェラッドは王の愚弄に耐えていたのかもしれません。もし、そうだとしたら、トルフィンはあの場面にいなかったことを後悔しているのではないでしょうか?

 最後に

物語は、ここからトルフィンが奴隷となり、再び王(元王子)と再開します。今回、自分が妄想を広げたのは8巻の話で、今は18巻まで進んでいます。10巻の間に主人公のトルフィンは成長し、漫画のタイトルである「ヴィンランド」を目指します。

前述しましたが、この物語には史実に基づいている部分がかなりあって、それを調べているサイトもあります。しかし、自分は漫画だけでの知識なので、史実は全く無視して妄想を繰り広げましたので、詳しい人が、お読みになったら「何を?」と思われるかもしれませんが、お許しください。まぁ、それくらい面白い漫画ですよ。ということです。

 

でわ、股!!

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