どうも、マスクド・ニシオカです。
スイミングスクールで水泳のコーチの仕事をしていると、実に多くのお客さんと出会います。例えば1,000人の会員数がいるスイミングスクールの場合、自分が担当するのはその一部だけですが、1,000人のお客さん全てと顔を合わすことがあり、担当をしていなくても、お客さんからすれば通っているスイミングスクールのコーチという認識になります。
どんな仕事でも、プライベートのタイミングでお客さんとバッタリ出会うことがあるでしょう。サラリーマンの方なら取引先の会社の方であったり、飲食店に勤める方なら常連さんだったり、出入り業者の方だったり。ですが、対象となる数はそれほど多くないでしょうし、バッタリ出会う数もそれほど多くはないでしょう。(たぶん)
ところがスイミングスクールの場合、対象となる数がとにかく多いので、バッタリ出会う数も多いのです。単純に会員数1,000人だけでも多いのに、子どもの付き添いで保護者もスイミングスクールに来ますから、それを含めると、会員数1,000人でも、倍の2,000人くらいのお客さんがいると考えられます。
で、まだ続きがありまして、スイミングスクールによっては転勤する場合もあり、数年ごとにスイミングスクールを変わった場合、新たな2,000人と出会うことになります。もちろん勤務地が変われば、出会う場所も変わりますが、それでも出会う可能性は高くなってきます。
過去20年に渡って10箇所以上のスイミングスクールに勤務した自分は、バッタリお客さんと出会うことが何度もありました。仕事終わりにひとりでフラリと居酒屋に行けば、奥の席が保護者の集団だったり、買い物をしようとスーパーに行けば、レジに並んだ後ろが保護者だったり、遊園地に行っても、映画館に行っても、どこに行ってもお客さんに出会うのです。
そんな中でも忘れられないのが、まだ結婚する前に嫁さんとデートをしているときに、お客さんとバッタリ出会った話です。
なんばグランド花月で席を譲られる
記憶が正しければ正月休みだったと思います。
なんばグランド花月に行きました。もう20年近く前の話ですので、ルールが無茶苦茶だったのか、吉本だから平気だったのかわかりませんが、明らかに席の数よりも多い人数を劇場に入れて、しかも入れ替え制もなく、館内は人でごった返していました。
座る席を探しても見つからなかった自分と嫁さんは、立ち見も疲れるので通路の階段に座って見ようかと腰を下ろそうとしました。すると、後方から大きな声が聞こえてきました。
「コーチ!ニシオカコーチ!ここ空くから!おいで!」
いかにも大阪のおばちゃんの大きな声の方を振り返ると、自分が担当はしていませんが、勤務しているスイミングスクールに通ってくれている子どものおばあちゃん。いつも仕事のお母さんに変わって、おばあちゃんが連れて来ているので、自分も顔だけは知っているお客さんです。
どうやら家族で来られていて、ちょうど席を立とうとしていたところに、自分たちを見つけたようで、どうせ席が空くなら座らせてあげようとしてくれたみたいです。
もちろん、自分の横には結婚する前の嫁さんがいます。そして、周りには人でごった返しています。そのお客さんには彼女といるところを見られたわけですし、周りの人からは、「ナンだナンダ?」という目で見られますし、とにかく恥ずかしかったのですが、断るわけにもいかなかったので、会釈をしながら席に着きました。
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悪いことはしていないけれど
どんな仕事でも同じでしょうが、特にスイミングスクールという職場は噂話というものに気を使います。想像してみてください。子どもの付き添いでスイミングスクールにやってきた保護者が、レッスンの間に見学する場所で他の保護者同士で楽しくおしゃべり、そこに「あの男性コーチが女性と手を繋いで歩いていた」なんて燃料が投下されれば、話が盛り上がらないわけがありません。
ですので、自分の場合も結婚前なので気を付けていたつもりですが、あんなに人でごった返しているのに発見されるとは思いませんでした。まぁ、人が多いということはお客さんと会う可能性も高いということがわかったので、それからは人の少ない場所にデートに出かけるようになりました。
もちろん、いま話題(?)の不倫でもないですし、何も悪いことはしていないのですが、会社としては変な噂が起きるのは避けたいので、出来るだけバレないように言われていました。あくまでも昔の話ですけれどね。
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昨夜は夏祭り
いまは会社を辞めて、別の会社のアルバイトになりました。
いまの勤務先は電車で1時間ほどの場所で、家からはかなり離れています。さすがにそこのお客さんにバッタリ出会うことはありませんが、これまでに勤めていた現場は、自転車で10~20分の距離です。ですが、それも昔の話ですから、家の近所ではお客さんにバッタリ出会うことはないだろうと、高をくくっていました・・・が。
昨夜はマンションの夏祭り。
結婚してマンションに住み始めて20年、盆踊りをしている人を眺めながらビールを飲むのが、年に一回のお楽しみです。仕事を終えてコンビニでおつまみを買って帰宅します。嫁さんと合流して席を探して、ビールのチケットを買って注いでもらって乾杯です。
しばらくすると、近所に住む、行きつけの居酒屋バーのオーナー夫妻がやってきて、久々の乾杯となりました。休業していた居酒屋バーの再開が決まったようで、その報告も兼ねて来てくれたようで、ビールがどんどんすすみます。
久々のバッタリ
そうやってワイワイやっていると、隣のテーブルに座っていた女性たちが解散するようで立ち上がりました。邪魔にならないように避けようとすると、そのうちのひとりの女性がこちらに向かってこう言ってきました。
「あのーすみません。ニシオカコーチですよね?」
どうやら自分が一番長く勤めていた現場で、自分が担当したこともある3人兄弟の保護者(お母さん)だったようで、顔を覚えてくれていたようです。自分がその現場を去ったのは転勤であって会社を辞めたとは知らなくて、そうなるといつか戻ってきてくれると思っていたようですので、「いろいろあって会社辞めちゃったんですよ」とお伝えしました。すると、その保護者が「あそこ、いろいろありそうですもんねぇ~」と答えてくれたのが印象的でした。
その保護者は近所で働いていて、たまたまマンションに住む同僚に誘われて、夏祭りにやってきたそうで、しかも、たまたま座った場所が自分たちの近くだったわけですから、本当に偶然が重なって起きた、久々のバッタリでした。
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最後に
最近の不倫報道を見ていて「なんでバレるかね~」というのが率直な感想です。そりゃあ新幹線で手を繋いで寝ていれば、誰かに見つけてくださいと言っているようなものでしょう。
しかも、これだけスマホが発達して普及して、普通にニュース番組で一般の人が撮った動画が採用されて流れているわけですから、有名人は、いつ何時だれの挑戦でも受ける!つまりアントニオ猪木イズムで生きていかないといけないのです。
自分の場合は有名人ではありませんから、たとえ嫁さん以外と手を繋いで歩いているのを発見されても、誰もスマホを起動しません。それをSNSにアップしても誰も興味を持たないからです
しかし、今回のようなバッタリが起きる可能性は、いまだにあるわけです。なので、とりあえず手を繋がないように気をつけます。
もちろん、手を繋ぐ相手がいれば、の話ですけどね・・・。
いや、相手なんていませんよ!
嫁さんにころさ・・・
でわ、股!!
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