身の引き方のハナシ

クビ（契約解除）になり、最後のレッスンを終え、いよいよ現場を去ることになりました。

長年会社勤めをしてきましたが、スイミングスクールの運営という仕事ということもあり、とにかく多くの転勤を経験してきました。

スイミングスクールでコーチの仕事をしていると、当然ながら担当した子どもに情がわき、転勤するときには別れを惜しむことになります。

しかし、それを何度も繰り返しているうちに、例えそれが会社の命令という理由であったとしても、慣れ親しんだコーチが変わるということは、お客さん側にとっては迷惑な話じゃないの？と思うようになりました。

しかも、会社や現場全体を考えた場合、自分が去ることで別れを惜しんでくれるお客さんがいることは大変うれしいことだけど、現場には次にやって来るスタッフがいて、もちろんそこに残るスタッフもいて、そのスタッフたちの事を考えたら、去る人間はアッサリと消え去るほうが良いのでは？という考えに至りました。

ただ、お世話になった保護者にお礼を言わずに去るのはどうなの？という気持ちもあったりするのが複雑です。

というわけで、今回は急なこともあり、ほとんどの子どもに自分が現場を去ることを告げずにお別れしましたが、中にはお世話になった保護者の方もいるので、その方たちだけは呼び止めて、事情を説明してお別れしました。

もちろん、これがベストな身の引き方かどうかはわかりませんし、いつまでも答えが出るものではないのかもしれませんが、自分としては、自分を貫けたのでよかったです。

さて、そうやって全ての仕事が終わり、これでいよいよ別れで、挨拶をして現場を出ようとしたらマネージャーから呼び止められ、近くのお店の商品受け取りカードを手渡されます。

これは？ということで聞いてみると、ひたすら「僕からのお気持ちです」とだけしか言わなくて、最初は「いえいえ、そんなのもらえませんよ」と意地を張りましたが、結局はもらって現場を出ました。

で、近所のお店に受け取りに行ったら、健康食品的な豪華なセットが用意されていて、中身を観た嫁さんいわく「これは結構な･･･」ということでしたので、やっぱりマネージャーとしては、本当はクビにしたくなかったけれど会社の命令で･･･みたいな感じなのかなぁ～と思うのですが、同時に「オレって、モノに弱いなぁ～」と思ってみたりで、よくわかりません。

ただ、その気持ちはありがたく受け止め、中身はじっくり味わって頂きます。

というわけで、今回のクビ（契約解除）騒動はこれで終わりにして、次回からは雑記ブログとしてテキトーなことを書いていこうと思ったのですが、このようなウレシイお便りを頂いております。