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スイミングスクールの闇について語ろう「進級テスト」編

どうも、マスクド・ニシオカです。

3歳の頃から小学6年生までの9年ほどスイミングスクールに通っていました。子どものころは全くわからなかったスイミングスクール業界のことですが、大人になってアルバイトを始めて一応責任者にまでなりましたので、それなりに実情というか裏側を知りました。

そんなスイミング業界の闇の部分、前回は「案山子コーチ」の存在について書きましたが、今回は「進級テスト」について書いてみます。

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進級テストは独自のもの

たいていのスイミングスクールには「進級テスト」というものがあります。その呼び名や段階(級やレベル)は違いますが、ここでは「進級テスト」で現します。

この進級テストの基準は、スイミングスクール独自のものであり、同じではありません。基本的には簡単なことから難しいことにチャレンジしていくように出来ていますが、その段階(階級)の数や基準となる項目(テスト内容)、最終目標などが違ってきます。

そして同じような進級基準でも、スイミングスクールによって判断基準の厳しさが違ってきます。なので、板キックという初歩的な進級項目でも、ちゃんと足を動かせていなければ、平気で半年とか1年とか不合格になるスイミングスクールもあります。

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合否判断をするのはコーチですが・・・

スイミングスクールによって違いのある進級テストですが、同じスイミングスクールの中でもコーチのよって違いがあります。ものすごく単純にいうと、「甘いコーチ」と「辛いコーチ」が存在します。

ただ、両コーチにはそれぞれの考えや主張があり、どちらが正しいともいえません。

甘いコーチの考え方

  • 合格すれば子どもはやる気を出してがんばってくれて保護者も喜ぶ
  • 不合格になればまた同じ練習だから子どもはおもしろくないはず
  • 多少泳力不足で合格になったとしても、それをフォローすれば良い

辛いコーチの考え方

  • 不合格でも再びチャレンジすればできることを教えられる
  • ちゃんとできていないのに合格させるのは、子どものために良くない
  • 不合格でも納得すれば、同じ内容でも子どもは楽しく練習できる

自分は完全に甘いコーチです。「練習は厳しくテストは甘く」と考えていますので、どうしても合格にさせられないときだけ不合格としますが、どうにかできるなら平気で片目をつむります。

もちろん、辛いコーチと対立することもありますが、辛いコーチから文句をいわれないように子どもに教えるだけだと思っています。

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進級テストの闇はここからです

ここまで書いてきましたが、スイミングスクールにおける進級テストというものが、国家試験でも統一された基準でもなく、さらにこコーチによって判断基準が変わるもの、ということがおわかりいただけたと思います。(たぶん)

では、進級テストの闇とは?

ここまでの話を逆に考えれば、多少強引ではありますが、ある程度泳げていても不合格にできるということになります。つまり、わざと不合格にできるということです。

わざと不合格にする?そこに進級テストの闇があるのです。

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コーチがわざと不合格にするとき

まず、ここに書くことはかなり極論というか、大げさな例だと考えてください。全てのスイミングスクールがここに書くことをやっているわけではなく、一部の話と捉えてください。

ただ、実際にある話です。

  • コーチ間の確執
  • 辞めさせないために
  • 短期教室を売るために

コーチ間の確執

進級テストで合格すると、その子どもが上のブロックに移動して、担当するコーチが代わることがあります。

例えば元のブロックを担当するコーチが新米コーチで、合格して移動した先のコーチがベテランコーチの場合、移動してきた子どもがちゃんと出来ていなかったら「なんで合格させたの!?」とベテランコーチが新米コーチに怒るときがあります。

怒る理由はいろいろあって、単純に「教えるのが大変だから!」という場合と「子どものことを考えるべき!」という場合がありますが、どちらにしろ新米コーチはベテランコーチに言い返すことはできません。なので新米コーチは、ベテランコーチから怒られないようにするために、わざと不合格にすることがあるわけです。

もちろん新米やベテラン関係なく、コーチ同士の軋轢があったりして、子どもが犠牲になる場合もあります。

辞めさせないために

子どもにもよりますが、目標を決めている場合があります。例えばバタフライが泳げるようになるまでがんばるとか、最後の級を合格するまで辞めないとか、目標の高い子どももいますし、クロールが泳げたら辞めるという子どももいます。

スイミングスクールに通う子どもの月謝は親が払っていますから、家庭の事情など、子どもの意思とは別のところで続けるかどうかが決まります。ただ、子どもの意思も尊重してあげたいから、どこかで線引きをするために、〇〇ができるようになったら、と決めていることが多いのです。

で、それを子どもがコーチにポロっと言うときがあります。「私、〇〇が泳げるようになったら、やめる~」と無邪気なものです。

それを聞いたコーチの頭には、「すんなり合格させたら辞めてしまう」という考えが生まれます。もちろんそうじゃなくて、今後も続けるように説得する方が良いのですが、いちいち責任者やベテランコーチに相談せず、勝手に判断して不合格にしてしまうコーチが存在するのです。

 

短期教室を売るために

ほとんどのスイミングスクールでは、春夏冬に子どもの学校の休みを利用して、短期教室が行われます。

スイミングスクールとしてはたくさんの子どもに参加してもらうために、さまざまなPRを行いますが、それ以外に保護者の「子どもを合格させたい!」という気持ちを利用する場合があります。

例えば7月に通常クラスに通っていて、8月の短期教室に参加するかどうか悩んでいるとします。それを知ったコーチが、7月に合格すれば8月の短期教室には参加しないけれど、7月不合格であれば短期教室に参加するのではないか?と考えます。

あとはご想像どおりです。わざと不合格にして短期教室を勧め、そのあと8月の短期教室で合格するのは当たり前です。そのあと保護者に「ほら、短期教室に参加して良かったでしょ?」と畳み掛け、次回の参加を促します。

わざと不合格にできるのか?

わざと不合格にする理由はわかったとしても、わざと不合格にできるのか?と思われるかもしれません。ただ、前述したように進級基準も、その判断基準も曖昧なもので、不合格にしようと思えばどんな理由だって付けることができます。

  • 肘が曲がっている
  • 膝が伸びていない
  • 顔が上を向いている
  • 腰が沈んでいる
  • タイミングが悪い

まだ、これらの場合はわかるのですが、酷い理由になると「しんどそう」とか「まだ無理」とかめちゃくちゃな理由で不合格になっている場合もあります。

もちろん、判断基準を統一するために努力をしているスイミングスクールもあるとは思いますが、自分の経験上、かなり難しいことだと思います。

その理由はかなり長くなるので省きますが、いつでも異論は受け付けます。

 

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最後に

最初にも書きましたが、ここに書いた進級テストの話は、あくまでも一例であり、こんなスイミングスクールもありますよ!程度のことです。決して全てのスイミングスクールがこのような考え方ではありません。子どものことを真剣に考えて、どうすれば良いのか日々考えているスイミングスクールもたくさんあります。

ただ、スイミングスクールはスクールの名が付きながら教育業ではなく、あくまでもサービス業だという考え方をしています。慈善事業ではなく、儲けないと潰れてしまうのは他の商売と同じです。そのためにどうやって子どもを通わせるか?、もしくは続けさせるか?を考えています。

そのために、良い人材を揃えて教育をして良い指導を提供することが、本来はベストなのでしょう。しかし、良い人材を揃えることも、その人材を教育するのも時間とお金がかかります

人件費にお金をかけなければ、スイミングスクールは儲かる仕組みになっています。運営するのに必要最低限のスタッフでやれば、多少クレームが来るくらいの指導内容でも、子どもを泳がせたいという親はお金を出してくれるわけです。

自分はスイミングスクールを運営する会社を辞めたので、好き勝手なことを言っていますが、いまだに何とかならないものかと考えます。理想論だと笑われるかもしれませんが、いつかそんなスイミングスクールでコーチをしてみたいと思います。

もちろん、アルバイトでいいので・・・。

 

次回は「異性問題」編でお会いしましょう!

 

~2017/9/19 追記~

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