46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

スポンサーリンク

スイミングスクールにおける「最先端」と「安パイ」のハナシ

多くのスイミングスクールには進級テストなるものがあり、そのスクールで決められた基準に沿って、より難しい泳ぎ方を習得していきます。

例えば子どもに算数を教える場合、「足し算」の次に「引き算」をやって、それから「かけ算」で「割り算」をやるとします。(専門家ではないので、間違えていたらゴメンなさい)

これをスイミングスクールに当てはめると、まず「クロール」で、それから「背泳ぎ」、次に「平泳ぎ」で、最後に「バタフライ」という感じです。(背泳ぎを先にするスクールも)

 

さて、問題はここからです。

ある程度経験を積んだコーチになると、「この子どもは、クロールは出来ているけど、背泳ぎの習得には時間がかかる」とか、「次のバタフライをするためには、もう少しここ(平泳ぎのところ)で練習する方がいい」というような理由で、「出来ているけれど、不合格にする」場合があります。

ただ、文面をきちんと読めばわかっていただけると思いますが、あくまでも「その子どもが進級したことで苦労するのを防ぐため」という理由があり、決して「わざと不合格にして不安を煽ろう」とか、「合格したら、目標達成を理由に退会してしまうから」なんて姑息な理由ではありません。(たぶん…)

当然、教えるコーチとしては、時間をかけて教えられますから楽ですし、次の進級テストでは、誰が見ても文句のない「合格」を与えることができます。

なので、これを「安パイ」と(ここだけで)称します。

 

それに対し、逆の考え方を持つコーチも存在していて、「確かに背泳ぎに不安はあるが、クロールが出来ているから、合格!」とか、「そんな、泳ぎに不安のある子どもでも、きちんと教えられるのが、プロの仕事だろう」と、「ギリギリでも、出来ているなら合格させる」場合もあります。

当然、教えるコーチは大変で、次の進級テストで不合格になる確率は高くなりますが、それでも子どもに「最先端」を教えることができるので、決して間違っているともいえません。

 

さて、ここに書いた、スイミングスクールにおける「安パイ」と「最先端」、30年近くやっている自分は、一周回った感じで「最先端」派なのですが、それでも悩むことはたくさんあります。

自分が責任者として現場を統括していたとき、その理由を何度も説いて「最先端」を主張しましたが、なかなか意思統一が出来ずに苦労しました。

 

もちろん、これらはスイミングスクール側の考えであり、実際にレッスンを受ける子どもや、それにお金を払う保護者の考えではありません。

ただ、「じゃあ、お客さんの立場になったら、どっちがいいの?」と考えてみても、意見が分かれるような気がします。

子どもの習い事をブランドとして考えている保護者であれば、中身はどうでもいいから、早く進級して欲しいので、「最先端」。

進級にはこだわらず、ちゃんと泳げるようになって欲しい保護者であれば、「安パイ」。

どちらも間違っているわけではないですし、どちらもお金を払う価値があると思ってくれていりわけですから、大事なお客様です。

 

というわけで、何も答えが出たわけではないのですが、こうやって色々考えているコーチがいることを、書いておきます。

 

でわ、股!!