会社で働いていても学校に行っていても家庭にいても、果たして自分必要とされているのだろうか?そんなことを考えることってありませんか?まず最初に断言しておきます。世の中に必要とされていない人なんて、絶対にいません。
とりあえずこの話を読んでみてください
患者:先生、痛いんです。
医者:どこが痛いの?
患者:どこを触っても痛いんです。額を触っても、お腹を触っても、耳を触っても痛い。
医者:そうか。君はね、指をけがしているんだと思うよ。
これを読んで様々な感想があると思います。
- おもしろいと思う
- ハッとする
- 何も感じない
どれが正解というわけではありません。でも、自分では体のどこかが痛いと思っていたのが実は指だったいうことに気が付くわけです。つまり自分のことって意外と自分で気が付いていないということなんです。これを読んでハッとした方はどうですか?
自分の価値は自分で決めるものではない
『自分はダメだ』と決めてしまう人がいます。失敗したり迷惑をかけるようなことになれば当然です。ただ、自分がそうしたくてそうなったのか、そうしたくなかったのにそうなってしまったかは、自分しかわからないはずです。勝手に自分の価値を自分で決めてはいけません。
自分では必要のないモノが売れる事実
自分は実際にやったことがないので人に聞いた話ですが、ヤフオクなどで不要なモノを売ってみたら意外と買う人がいて驚いたと興奮気味に話してくれました。その時は使わなくなった電化製品の一部の部品を駄目元でヤフオクに出したら数千円で売れたという話だったと思います。でも、これは本当にある話で、別に珍しい話ではありませんよね?自分には必要のないモノ、しかし別の誰かには必要なモノ。両方同じモノなのにおかしいですよね?
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穴のあいた桶
すごく簡単に書いてみます。
穴のあいた桶に水を入れて運びます。
穴があいているので目的地に着いたら水は半分になっています。
穴があいているおかげで倍の回数上まで行かないといけません。
穴のあいた桶は『自分は役立たずだと思います』
でも、それを使っている人が言います。
穴があいているおかげで、道中の道端に花が咲いているよ。
穴があいて水をまいているから、花は咲いていられるんだよ。
切り口の違いと言いますか観点の違いと言いますか、目的があってそれが達成できなければその目的に対しての評価は低くなります。ここでは水を運ぶことが目的であって穴があいて水を運ぶ効率が悪ければ、その桶の評価は下がります。
しかし、切り口や観点を変えて判断すればこうやって水を撒いて喜ぶ花がいることを評価してくれます。問題は、残念ながら会社にはそういう人が少ないと言うことです。
でも、穴のあいた桶の良さを評価してくれる人は必ずどこかにいます。だから自分で価値がないと勝手に決めてはいけないのです。絶対に何らかの意味があって生きているはずなんです。
おじいさんのミルク
これも簡単に書きます。
大金持ちのおじいさんがいました。
毎晩、コップ1杯のミルクを飲むのが楽しみです。
おじいさんにはお使いがいて、毎晩ミルクを持っていくのが役目です。
ある日、お使いがミルクをどうしても飲みたくなりました。
お使いはミルクを半分飲んでしまいました。
量が減るとバレるので、お使いは水を足してごまかしました。
おじいさんは、味が薄くなったと疑いました。
おじいさんは、もう1人お使いを雇い、監視するように言いつけました。
もう1人のお使いもミルクが飲みたくなりました。
1人目のお使いが半分飲んで2人目のお使いがさらに半分飲みました。
さらに薄くなったミルクを飲んだおじいさんは3人目を雇います。
3人目のお使いもミルクが飲みたくなりました。
しかし、2人がそれを止めました。『全部飲んだらバレてしまう』
でも、3人目のお使いはこう言いました。『大丈夫、考えがある』
3人目は残ったミルクを全部飲んでしまいました。
おじいさんはミルクを待っていましたが、眠たくなって寝てしまいました。
3人目のお使いはコップに残ったわずかなミルクを指ですくい
それをおじいさんの口の周りにぬりました。
翌朝、おじいさんはミルクを持ってこなかったとお使いを怒りました。
しかし、3人目のお使いがこう言いました。
『いえ、飲まれていますよ。だって口の周りにミルクがついてます』
おじいさんは鏡を見ながらこう言いました。
『おや?もしかしたらそうだったかもしれん』
*引用の際内容をわかりやすくするため文章の一部を改定しています。
この話を読んでどう受け止めるかも人によって変わります。おじいさんとしてはミルクを飲むためにお使いを増やしていきましたが結果としては余計にミルクを飲めなくなってしまいました。
おじいさんにとって、お使いに感謝することやミルクを分けてあげるという切り口や観点は思いつかなかったのでしょう。だから、お使いを増やすという方法しか取れず結局は自分の周りには自分のことを本当に考えてくれる人はいなくなってしまったのです。
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その人の価値をみつけられないのは会社や上司が無能だから
適材適所という言葉があります。適正な素材を適正な場所に配置すると言う意味で使われます。人の能力を見極め会社のどこに配置して何をさせるかを決めるのは会社全体を知っている人が決めることです。それは、自分のことを知っているようで実はわかっていない人を上手くコントロールすることでもあり、会社全体のバランスを取り会社の生産性を上げる為に必要なことです。
しかし、『穴のあいた桶の使い方や、ミルクを飲んでしまうお使いをコントロールできない』そんな会社や上司は無能なだけなのです。ある意味それは自分が無能です、と言っているようなものなのです。
全員長距離ヒッターで打線を組んでも勝てない
会社を野球チームに見立てて打線を組んだとします。1番から9番まで全員に役割があるはずです。でも、それを全員4番バッターで組んだらどうなるでしょう?自分はプロ野球を深く理解している方ではありませんが、そのチームが常勝チームになれるとは思いません。
全員が4番バッターを目指しても仕方ありませんし、4番バッターばかりを集めても仕方ありません。それは野球というゲームがその9人で守りをしないといけないからです。もし、攻撃的な性格でどうしても守りが苦手であれば、アメリカンフットボールの選手になればいいのです。アメリカンフットボールというゲームは攻撃する人と守りをする人が変わることが出来るゲームです。かなり無理のある理論ですが、これも適材適所であり、切り口と観点を変えただけです。
水の力
川の水は、どちらに進むべきか尋ねたりはしません。
自分がもっとも流れやすい方向へと流れていきます。
途中で岩にぶつかることもあります。
でも、岩は動かずに水の方が流れを変えます。
岩は動かないことで勝ったと思います。
でも、水の本当の力は、あきらめないことです。
水は、長い時間をかけて、岩をけずり砂に変え、流してしまう。
結局最後に勝ったのは、水と岩のどちらでしょう?
*引用の際内容をわかりやすくするため文章の一部を改定しています。
この話を読んでどう思うかは、読む人の切り口や観点で決まるのです。アナタはどう思いましたか?
最後に
上手く書けずに自分の伝えたかったことがどこまで伝わったかは不安です。ここに書いた内容がよくわからなければ、実際に本を読んでみてもらえればわかります。
少なくとも自分は、この本のおかげで仕事を辞めることも出来ましたし、辞めても後悔せずに生きています。自分を嫌いになる前にぜひ読んでみてください。
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でわ、股!!