46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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「生産性のない・・・」と紹介されてブチギレた部長のハナシ

タイトルに「生産性」というキーワードが含まれていますが、一連の杉田水脈センセイによるLGBT関連の発言に引っ掛かったものではございません。

ただ、今回の騒動を見聞きして思い出したハナシですので、全く無関係というわけではございませんが、個人的には触れる価値もない話題だと思っておりますので、あしからず。

 

さて本題。

自分が長年勤めて結局辞めちゃった会社は、スイミングスクールなどのスポーツ施設を運営する会社であり、社員のほとんどが水泳のコーチで、あとはフィットネス系のトレーナーです。

これがどこかの会社の資本が入っていれば、水泳のことやトレーニングのことは全く知らないけれど、会社運営について詳しい人が親会社から出向でやって来る、というパターン(例えばコナミスポーツの親会社はゲームのコナミ)となるので、現場のスタッフはコーチやトレーナーですが、社長とか幹部にはそうじゃない人がいます。

しかし自分がいた会社は親会社を持たない会社でしたので、偉い人のほぼ全てが若い頃プールに入って子どもに水泳を教えて、そのうち現場を仕切るようになって、さらに複数の現場を見るようになり、そのまま部長とかになった人がほとんどです。

 

ただし、そんな社員のほとんどがコーチかトレーナーという会社にも、そうじゃない社員がいて、総務部で仕事をする部長は元銀行員であり、元コーチでも元トレーナーでもありません。

まだ会社がスタートしたばかりの頃(約20年前)、総務部にはその部長と女性社員の2人しかおらず、社員の数が3ケタ未満ではありましたが、前の会社が負債を抱えて倒産したあとに、残った社員が一致団結して生まれた会社ですので、それまでの付き合いの会った関連会社から「計画倒産では?」と信用してもらえず、資金繰りにもかなり苦労されたそうで、社員やアルバイトの給料を管理する総務部は、とても大変だったそうです。

 

そんな会社の全社員が集まる研修会が年に数回あって、そこでは偉い方の有り難いお話などを聞くのですが、そこで話すのはほとんどが元コーチや元トレーナーの部長であり、話す内容も自身の経験を踏まえたことが多く、実際に現場で働くスタッフにとっては「気持ちをわかってくれる」という素直な気持ちと、「昔の自慢話をされても・・・」という複雑な気持ちが入り混じる、そんな感じでした。

そこで前述した、そして今回の話の主人公である総務部の部長も壇上に上がり、社員に向けて講話をするのですが、この部長がとにかく野球好きで、いつもその時期の野球の話題を枕にするのが恒例でした。

それを知る自分たちは、「今日はどんな野球話だろう?」と期待していたのですが、そのときは『ある事』が起き、野球の話題といった楽しい内容ではなくなりました。

 

その日もいつもと同じように、司会進行をする別の部長がいて、それぞれの部長を紹介して壇上に招くという流れでしたが、そのとき、ウケを狙ったのか、空気の読めなさが爆発したのか、はたまたアメリカンジョークのつもりだったかはわかりませんが、総務部長のことを、こう紹介したのです。

 

「次は、うちの会社で唯一生産性のない社員です」

 

確かにほとんどの社員がコーチやトレーナーであるという事実があり、総務部に所属するこの部長は子どもを教えることもトレーニングマシンの説明も出来ませんので、そういう意味で『生産性のない』と紹介したのでしょうが、社員は笑うどころか、凍りついています。

というのも総務部長の顔が笑っていません。

そして野球の話題どころか、静かに低い声でこう話し始めました。

 

「確かにみなさんと違って生産性はないかもしれないが、プライドを持って総務の仕事をやっている〇〇です。」

 

普段怒らない人が怒ると怖いといいますが、まさにそれであり、そのあと何かを話していたとは思うのですが、『あの〇〇部長が怒っている!』という印象ばかりが脳裏に焼き付き、何を話されたかは覚えていません。

もちろん紹介した部長はそんなつもりで言ったわけではないのですが、それは全く通用せず、その場で総務部長に謝罪していましたが、それを含めて全てを見ていた多くの社員が「あの(紹介した)部長、ダメだな」と思ったことは間違いなく、その件とは全く無関係ですが、結局紹介した部長は会社を去っていきました。

 

そして、それを見た自分は学びました。

『口は災いの元』と。

 

あれから20年以上が経ちましたが、まだ総務部長はお元気なようで、現役で頑張っておられると風のうわさで聞きました。

自分は会社を辞めちゃいましたが、そのとき学んだことは忘れておらず、それでも失敗することはありますが、発言には気をつけるようにしています。

それくらい、自分にとっては「生産性のない・・・」という言葉はインパクトがあり、気をつけて使わないといけない言葉だということを、思い出させてくれた・・・あれ?誰だっけ?

 

あなたの話し方はなぜ相手を怒らせるのか

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でわ、股!!

 

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