46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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「忘年会も業務の一環で会社にも責任あり!」の判決に思うハナシ

こんなニュースがありました。

業務時間外の職場の宴会で起きた従業員同士のトラブルに企業が責任を負うべきかどうかが争われた民事裁判で、東京地裁が企業の使用者責任を認め、賠償を命じる判決を言い渡した。

https://toyokeizai.net/articles/-/217879

事の経緯を簡単に説明すると、こんな感じです。

居酒屋を経営する会社に勤めていた50代の男性が、休みの予定だった日に店長から「参加しますよね?」と念を押されて仕方なく忘年会に参加し、その席で酔った同僚から仕事ぶりを非難され、「めんどくせえ」と言い返して殴るけるの暴行を受けます。

で、このことに対し加害者の同僚には傷害罪の略式命令が出るのですが、さらに(?)男性は会社も相手取って約177万円の賠償を求めて提訴します。

訴えられた会社としては「業務外の私的な会合で本社に報告がなく、忘年会も禁じていた」と反論しましたが、判決で「いろいろな状況を考えると、会社にも責任がある」と却下され、「忘年会も業務の一部であり、そこでのトラブルについては会社に責任アリ!」となったわけです。

(わかりにくかったらスミマセン)

 

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もう「飲みニケーション」は死後?

まだ会社勤めをしていた若い頃、会社の全体会議や研修会のあとに打ち上げがありました。

それらは基本自由参加なのですが、もともと酒が飲めることと、飲んでいるときの方が仕事の役に立つ話や情報を聞けるので、「これが本当の会議(研修)ですよね!」と目をキラキラさせて参加していました。

そんな飲みニケーションで育ってきた世代である自分は、多少偉くなって責任者にもなって部下を誘って飲みに行くこともありましたが、決して無理強いだけはしないようにしていたつもりです。

しかし、部下を飲みに誘ったら「残業代出るんですか?」と聞かれる、というニュースなどを見聞きして、誘うことすら怖くなり部下から誘われない限りはひとりでのれんをくぐっていました。

それが数年前の話で、今回のこのニュースがこうですから、「飲みニケーションは完全に死後なんだ・・・」と今さらながら思います。

 

自分の時間と知識や情報収集の天秤

前述したように、自分の場合は「打ち上げに参加することで、新たな知識や情報が得られる」ということと、「会議や研修会が終わって自由な時間を過ごせる」ことを天秤に掛けた結果、前者を選んでいました。

つまり、自分の知らない会社の闇の部分や先輩が経験した地獄絵図など、会議や研修といった表舞台では明かされることのない話が聞けることが、打ち上げに参加する価値があると判断する材料でした。

要するに今回の件に限らず、忘年会などの飲みニケーションを行うのでれば、参加するのに見合う価値を生み出す必要があり、それができなければ部下にとっては苦痛でしかありません。

 

使用者責任の風が吹けば、居酒屋が儲からない論

今回の判決がこれだけのニュースになっているのは、それだけ世間の注目を集めると判断されているのでしょう。

で、本来であれば「使用者責任」という言葉が今後企業に重く圧し掛かるので、これからはそういう点を含めた社員教育が行われるだろう!みたいなことでまとめればいいのかもしれませんが、そんな小難しいことはちゃんとした記事に任せておいて、ここでは適当な妄想を書いてみます。

 

あくまでも妄想レベルの話ですが、今回のことで企業が忘年会を禁止するようになれば、居酒屋に行く人が少なくなって困るのでは?と思ったりします。

実際、九州のどこかの市の職員が飲酒運転で捕まって、それを重く見た市が「職員の飲み会禁止!」みたなルールを出したら、周りの居酒屋では閑古鳥が鳴いて店主が困った、という話を聞いたことがあります。

で、今回のニュースの男性が勤めていたのは、居酒屋を経営する「フーデックスホールディングス」という東京の会社です。

つまり、ここに書いた使用者責任の風が吹けば、居酒屋が儲からない論が正しければ、自分で自分の首を絞めたことになると思うのですが、どうですかね?

 

最後に、使用者責任を問われた会社のホームページを覗いてみると・・・

f:id:maskednishioka:20180423113634p:plain

Foodex Group -株式会社フーデックスホールディングス-

 

幸せ・・・?

 

でわ、股!!

 

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