46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で紹介された1万円選書にいろいろ思ったハナシ

先日放送されたNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」で、北海道にある本屋が行っている1万円選書というのを初めて知りました。

1万円選書とは、応募した人に1万円の予算で店主が読んでもらいたい本を選び、それを送るというサービスなのですが、これが大人気で3,000人待ちという状況なんだそうです。

普通の町の本屋が潰れていく中、こういうサービスで生き残ることはビジネス学(?)的に面白いのですが、それ以上に「きっかけは?」「どうやってやるの?」「儲かるの?」などの疑問を持って番組を観ましたので、その観想などを含めて紹介したいと思います。

 

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1万円選書が生まれたきっかけ

舞台となるのは北海道の砂川市(札幌から電車で1時間)にある普通の小さな本屋「いわた書店」で、もともと炭鉱で働いていた父親が、稼いだお金で本屋を始めたそうです。

 

父親から本屋を引き継いだ当初は、問屋から送られてくる本を店頭に並べるだけで飛ぶように売れましたが、あまりやりがいは感じなかったそうです。

しかも時代の流れにより売上げが減少し、何度も廃業のピンチに陥りますが、それでも本が好きな店主は諦めずに努力を続けます。

しかし、ついに体を壊したことで考え方を変え、問屋から送られてくる本ではなく、自分が読んで面白いと思える本だけを店に並べるようにしました。

他にもいろいろ新しいことにチャレンジしますが簡単に売上げは上がらず、いよいよ本当に店じまいを考えたとき、先輩に窮状を訴えるとこう言われます。

「この1万円で、オレに会う本を選んで欲しい」

このひと言がきっかけで1万円選書が始まるのですが、それでも最初は反応が薄く、10年続けてやっと話題になり、今では3,000人待ちとなっているようです。

 

1万円選書の申し込み方

最新情報 - いわた書店

上記「いわた書店」のサイトで、1万円選書の応募ができますが、あまりにも数が多いので年に数回の抽選方式となっているようです。

年に数回ホームページに専用フォームが現れて、そこに必要事項を書いて応募し、そこから毎月抽選が行われ、当選した人にはカルテを添付したメールが送られます。

このカルテが1万円選書の肝であり、店主が応募した人の人となりを知るために、かなり細かいところまで書く必要があります。

  • 家族構成について
  • 人生について
  • 心に残った本を20冊

実際のカルテを見ていないので細かいところまではわかりませんが、その中身は濃く、簡単に書ける代物ではなさそうです。

実際、番組では本好きで小説を書くことでも知られる、乃木坂48の高山一実さんが1万円選書に応募しますが、このカルテを書くのに苦労します。

それはカルテを書くことが自分を見つめ直すことになり、真面目に本を選んでもらおうとすればするほど自分を曝け出さないといけないということで、店主もそれを狙っているようです。

 

1万円選書は儲かるのか?

店主である岩田さんは、番組でこう語っています。

「儲かりませんけどね」

応募した人の本を選ぶのに1日5組が限度ですから、めちゃくちゃ手間がかかっているのですが手数料を取っていません。あくまでも1万円選書は「本の代金」+「送料」=1万円以内というサービスなので、本が売れる分は儲かりますが、それ以上ではなさそうです。

もちろん話題になったことで北海道にある本屋を直接訪れる人も増えたでしょうが、「雪が降れば客足は遠のく」と仰られていましたから、それなりに儲かっている程度なのでしょうね。

それでも1万円選書を続けるのはやっぱり本が好きで、例え古くても本当に面白い本を多くの人に読んでもらいたい!という思いが強いからで、それを岩田さんは「本をパスする」と表現されていました。

単純にカッコイイですね。

 

最後に

これを観ながら思ったのは、「誰かへのプレゼントを、もらう本人が選んだ方が無駄にならないから、現金をプレゼントする」という考え方をする人がいて、そういう人が多くなったから、この1万円選書がウケているのかなぁ?と。

自分では選ばないような本や、自分が知らない本を勧めてくれることがこれだけ人気になるのであれば、他のジャンルでも出来そうな気がしますが、どうでしょう?

例えば「千円であなたにオススメするブログ10選」とか、誰かやりません?

 

でわ、股!!

 

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