46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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映画『はい、泳げません』を観たいような観たくないような・・・のハナシ〈mata.〉

長年スイミングスクールのコーチの仕事をしてきたこともあり、オリンピックを目指す選手やコーチを追った感動する映画もいいのですが、普通のスイミングスクールが舞台で普通のコーチが題材になっている映画が全国の映画館で観れることの方が、ちょっと嬉しく思います。

ま、コーチが綾瀬はるかさんで、お客さんが長谷川博己さんという時点で、普通ではないんですけどね。

hai-oyogemasen.jp

 

で、普通のコーチだった自分としては、この映画を観るかどうかは別として、いろんな人にスイミングスクールの仕事を知ってもらえることを楽しみにしていたのは間違いないのですが、その反面、ちょっと観るのが怖いというか観たくないような、そんな感覚がありました。

というのは、こういう映画って、ちゃんとした専門家(本物のコーチ)がいて、実際に行われているレッスン内容に基づいて演出がなされているのでしょうが、それと同時に映画(もしくは作品)としてのクオリティーを上げるための演出もなされており、それがどこかでぶつかった場合、絶対映画を知る人間の意見が勝つわけはずです。

つまり、映画を観たときに「ん?」となる可能性が高いので、ちょっと観るのが怖いなぁ~と。

もちろん、そうやって重箱の隅をつつかずに、単純に作品を楽しめる人間であればいいだけなんですけどね。

はぁ~

 

そんなこんなで(勝手に)モヤモヤしていると、宣伝のために本編映像がYouTubeで公開されていたので、それを観てみることにしました。

youtu.be

ここでは、コーチ役の綾瀬はるかさんが生徒役の長谷川博己さんの手を引きながら横向きの姿勢を取らせ、そのままバタ足をして進んだことで「泳げた!」となりました。

これはサイドキックという技術で、主にクロールの呼吸時の姿勢を覚える(もしくは強化)するための練習として、割とよく行われる練習方法です。

ただ、あくまでも個人的な意見ですが、ある程度泳げる方でもサイドキックは難易度が高く、下向きの姿勢であれば簡単なバタ足も、ちょっと横向きになっただけでうまく動かせないことが多く、それで推進力が生まれるかどうかは、ちょっと疑問です。

しかし、こういった、コーチが生徒にあれこれ言わずにちょっと強引にやらせることで「あれ?出来た!」とさせることもよくあることなので、コーチの魔術というか腕の見せ所という演出であれば、あながち間違いとも言い切れません。

なので、この映像だけで「この映画はダメだ!」なんて言うことはしないのですが・・・

ごめんなさい・・・

一個だけ・・・

どうしても・・・

気になって・・・

問題のシーンは映像開始4秒のこの部分、綾瀬コーチが生徒の長谷川さんに説明をしていますが、問題はそこではなくて、その後ろにいる、コーチが子どもを連れて歩くところです。

この画像ではちょっとわかりづらいかもしれませんが、男性コーチが先頭を歩き、その後ろを10人の子どもがついて歩いているだけで、普通であれば何の問題もなさそう思われるでしょうが・・・

これ、コーチが前(進行方向)を見ている時点で、ダメなんです。

というのは、いくらベテランコーチでも、子どもの方を見ていなければ、何が起きても、つまりプールサイドから落ちたとしても気がつかないか、もしくは事前に注意することは不可能だからです。

つまり、このシーンではコーチが子どもの方を見ながら後ろ向きに歩くのが正解で、映画の本編とは何にも関係ない部分ではありますが、ちょっと気になってしまいました。

 

もちろん、これを読んでくださっている方の中には、こう思われる方もおられるでしょう。

「そんな子どもいないのでは?」

いえ、います。

絶対、います。

自分、です。

だって自分が子どもの頃、わざわざ列の最後に並び、コーチの目を盗んでこっそり水の中に入って練習場所まで泳いでついていき、コーチが振り返ってバレる寸前にサッと列に戻り何食わぬ顔をしていた、クソ生意気なガキだったからです。(当時のコーチごめんなさい)

もちろん昔の話ではありますが、実際に子ども同士でふざけあってボチャン!と落ちることもありますので、例え移動中であったとしても子どもから目を離さないのが基本とするならば、ダメ!です。

はい、泳げません (Yes, I Can't Swim) (Original Soundtrack)

はい、泳げません (Yes, I Can't Swim) (Original Soundtrack)

  • 「はい、泳げません」製作委員会
Amazon

 

というわけで、繰り返し申し上げますが、あくまでも映画の本編とは関係のない部分であり、そもそも映画作品として(きっと)楽しい映画なので、興味のある方は是非!映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか?

そして誰かと観に行った帰りに、「実はあのシーンがね・・・」と訳知り顔で話せば「すご~い!」と褒められるかもしれませんが、逆に「なにそれ?」と嫌われるかもしれませんので、ご注意を。

もちろん、責任は取れませんので、あしからず。

 

でわ、股!!