あまりサッカーに詳しくないのですが、先日、大久保嘉人という選手が引退されたことと、その大久保嘉人さんが「荒くれもの」のイメージを持つことくらいは知っていました。
で、引退後のインタビューで、このようなことを語られています。
18歳でセレッソ大阪に入って、4月の試合（4月14日、ジュビロ磐田戦）で初めてゴールを決めたけれど、そのあとにレッドカードで退場しました。たまたまそうなってしまったのですが、翌日の各紙がデカデカと僕のことを載せてくれた。注目されたのはプレー以外の部分だったけれど、そのときに、「こういうことが人の興味を惹くのか。これはチャンスだな」と思った。これを貫き通そうと決意しました。そのイメージで21年やって来ました。
【独占】引退したセ大阪・大久保嘉人インタビュー プレーであえて「気性の荒い姿」を見せていたワケ〈AERA〉（AERA dot.） - Yahoo!ニュース
つまり、たまたまレッドカードをもらって注目されたことがきっかけで、その後は「あえて」荒くれものなイメージを作り上げて21年間貫かれていただけで、本当はそんな人間でないのかもしれません。
最初に書いたようにサッカーには詳しくないのでよくわかりませんが、例えば自分がよく知るプロレスなら、実はいい人の方がヒール（悪玉）に適していて、実は嫌なヤツの方がベビーフェイス（善玉）なことが多いそうなので、そうなると大久保さんはいい人なのかもしれません。（本当はどうなのかは知りませんが･･･）
それと、昔、スイミングスクールのコーチの仕事をしているとき、コーチのいる部屋からプールサイドに向かう扉があり、『その扉を開けた瞬間にコーチを演じなさい』というのが、尊敬する先輩コーチの教えでした。
どれだけ休みが無くて疲れていても、どれだけ上司に怒られて凹んでいても、プールサイドに出れば子どもと保護者が見ているわけだから、精一杯の笑顔を作って良いコーチを演じることが求められました。（実際は出来ていませんでしたが･･･）
で、そんなことを考えているときに、ふと思ったのがタイトルに書いたことです。
ボクはブログで何を演じているんだろう？
これまで5年ほど、ほぼ毎日ブログを書いていますが、果たしてこれが本当の自分なのかと自問自答すると「？」となります。
もちろん誰かに書かされているわけでもないし、好きなことを好きなように書いているつもりですが、やっぱりちょっとは目立ちたいからカッコつけたり、逆にビビッてセーブしたりはしていることを、自分が一番よく知っています。
決して全てをさらけ出して書くことが正しいわけじゃなく、思っていることを「これ、書いても大丈夫か？」とフィルターに通してから書いたり、言葉のチョイスに頭を悩ますことも間違いじゃないと思うのですが、そういうものを取り除いた上で、本当の自分を表現しているのだろうか？となると、なんだかよくわからなくなりました。
そして、それが大久保さんのように「あえて」やっていて、何かをイメージしているのであればいいのですが、たいていの場合は書いている間にワケがわからなくなって、それでも勢いに任せてエイヤー！で『公開する』ボタンを押していますから、演じているわけでもありません。
つまり、自分でもないし、何かを演じているのでもないとしたら、いったい何なんだー！ということで、頭を抱ております。
ただひとつだけ、この面倒臭さはホンモノであり、これが自分なのは確かです。
というわけで、今後いきなりキャラが変わってヘンな文章を書きだしたら、そういうことだと理解していただければ幸いです。
でわ、股！！
