スイミングスクールで、子どもに水泳を教える、コーチの仕事をしています。
そこで教わった(怒られた)ことは腐るほどありますが、今でも忘れずに守ろうと努力しているのは、「コーチはプールサイドで見られている」という感覚を持つことです。
最初に上司となった方からは、「コーチ室からプールサイドに出た瞬間から、コーチを演じないといけない」と教わり、また別の上司には、実際にプールサイドを歩かされて、歩き方だけでお客さんがどう判断するか?を教わりました。
そういうことを叩き込まれてきたので、今でもプールサイドで寒そうにせず、出来るだけ背筋を伸ばして歩くようにしています。
が、果たして、本当に見られているかどうかはわかりません。
ただ、逆にこちら(プールサイド)から保護者のいるギャラリー(見学室)を見ると、自分の子どもが泳いでいるとしても同じことの繰り返しですから、そりゃあ飽きて、他に見るものがなくて、コーチを見るのも納得です。
しかし、先日、このようなことがありました。
いつものように仕事を終え、帰り支度を済ませて受付の前を通って施設から出ようとしたら、以前担当したことのある子どもと保護者と思われる方が座っていました。
パッと見で顔はわかりますが、フルネームは出てこない…けれど相手(子ども)がこちらを見て笑ってくれているので、まぁ間違いないでしょう。
「今日は頑張った?」みたいな感じで話しかけ、保護者には「いつもありがとうございます」と挨拶をして行こうと思ったら、保護者に呼び止められ、こう言われました。
「ニシオカコーチ、痩せたねぇ〜」
「来たときは(水着に)お腹が乗ってたのにねぇ」
ちなみに、この保護者とは、これまで一度も話したことはありませんし、大変申し訳ありませんが、顔を見てもピンときません。
ということは、やっぱりコーチは見られているわけで、昔教わったことは間違いなく、そしてもう少し痩せて、また「痩せた?」と言ってもらえるように頑張るしかないようです。
ということで、今日も見られていると感じながら、プールに入ってきます。
でわ、股!!