46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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現実世界の自粛警察とウルティマオンラインのPKKのハナシ

ニュースで自粛警察のことをやっていました。

休業要請に従わないパチンコ屋に並ぶ客に直接文句を言ったり、営業を続ける駄菓子屋に「オミセシメロ」みたな貼り紙をしたり、あとは陽性反応の出た人をネットで吊るし上げたり、そういう人が増えているみたいですね。

個人的になぜそうするのか?は理解できますが、営業を続ける側にも事情があって、その多くが金銭の問題なのだから、本気で休業して欲しかったら個人的にお金を出して補償してあげればいいのに・・・と思うだけで、全く共感はできません。

自粛自粛で他にやることがないから・・・という理屈もわからなくはないですが、個人的にはやることいっぱいで生きているので、そんなヒマはありません。

 

で、ふと思ったのが、昔めちゃくちゃハマった『ウルティマオンライン(通称UO)』というオンラインゲームの仮想現実の世界にいた「PKK」という存在のことです。

まず、『UO』というゲームはとにかく自由度が高いゲームで、「自由すぎて不自由」という説明がピッタリの、ネットワークRPGの始祖とも呼ばれるゲームです。

そしてあくまでも仮想現実の世界ですが、人が操作するプレイヤーを攻撃することが出来るゲームで、そういうことを好んで行うプレイヤーのことを「PK」(プレイヤーキラー)と呼び、いわば悪者となります。

そしてタイトルに書いた「PKK」(プレイヤーキラーキラー)というのは、そのPKを倒すことを目的に活動する人たちで、いわば正義の味方となります。

例えば、モンスターを狩っているとPKが現れて、モンスターではなくてプレイヤーを襲ってくることがあり、そのときIRCという外部連絡ツールで報告すると、そこにPKKの集団が颯爽と現れてPKに対して反撃を行い、PKが逃げ帰って助かった~。みたいなことが実際に起きていました。

 

そうなると、PK=悪、PKK=善、みたいな図式になるのですが、実はそう簡単なものではありません。

確かに他のプレイヤーを襲うPKは悪の存在なのですが、PKには犯罪者としてペナルティが課され、それ相応の覚悟が必要となり、それに対しPKKにはペナルティがなく、一般のプレイヤーと同じで普通に遊ぶことが出来ます。

となると、PKにしてもPKKにしても「他のプレイヤーと戦う」ことが楽しいからやっているわけで、そのリスクを背負っている分だけPKの方が難しいことをやっていることになり、さらにいうとわざと一般のプレイヤーに悪事を働かせ、そこで(本人の意思とは別に)PKとなったプレイヤーを襲い、ペナルティなしで戦うスリルを楽しもうとするPKKもいたりして、どっちが悪で善なのか?わからなくなります。

(UOをご存知の方には赤ネームとか灰色PKなどと説明するほうが簡単ですが、ご存じない方のほうが多いので・・・)

 

ここで仮想現実の世界から現実の世界に戻りますが、確かにルール違反と取れることをやっている人たちは悪(=PK)なのですが、それはそれでリスクやペナルティ覚悟でやっているはずです。

しかし、それを私的な判断で「悪だ!懲らしめろ!」とやっているのは、確かに正義(=PKK)なのですが、なんだかわざと悪を作り出して、わざと正義ぶっているような気がして、全く共感できないのです。

ベタではありますが、そんなエネルギーがあったら・・・と思っちゃうんですが、いかがでしょうかね?

 

というわけで、そんなことを書いていたらこんなニュースも飛び込んできましたが、またそれは別の機会で・・・

香川県で4月に施行された子どものインターネット・ゲーム依存症対策条例は基本的人権を侵害して違憲だとして、高松市の男子高校生(17)と母親が県に154万円の賠償を求め、高松地裁に提訴することが14日、分かった。

https://www.sanspo.com/geino/news/20200514/sot20051420280011-n1.html

 

でわ、股!!