どうも、マスクド・ニシオカです。
会社を辞めて1年が経過して、別の会社でアルバイトとして復帰して、自分のリズムで好きなことをしております。そんな平穏な生活をしている自分に、またひとり会社を去る人間が!という情報が飛び込んできたのが10日程前の話、さっそく本人に連絡をして飲みに行く約束をしていました。
今回会社を辞める人は、自分が会社を辞めるときに真っ先に電話をくれた人でもあります。彼がまだアルバイトのときから知っていて、お互い現場責任者になってからは、2人揃って会社とケンカして、同じ釜の飯を食い苦楽を共にしてきた間柄といっていいでしょう。
話を聞くと、会社を辞める彼に連絡をくれたのは同期だけで、それ以外からは連絡すらなかった・・・とのこと。なので、その同期も呼んで3人で宴席をセッティングすることにしました。男3人で集まれば、ひたすらビールを飲むことになりますから、よくある居酒屋の、一番安い飲み放題コースを選んで準備は万端です。
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当日、主役である会社を辞める人が時間を勘違いして遅れますが、まったく気にせず2人で飲み始めます。会社を辞めて1年の自分と、会社に残っている人、同じ現場で働いたことのない2人ですが、それなりの師弟関係がある上に、こうして飲むのは1年ぶりですから話は尽きません。
そこに遅れて主役が登場したのですが、予定にはなかった奥さんと子どもを連れています。普通なら奥さんが来れば気を使いますが、この奥さんも元社員であり、会社を辞めた今は契約社員で4人は顔なじみです。「ニシオカさんの顔を見に来ただけなんで~」と帰ろうとする奥さんを、せっかくだからと引き止めて、結局4人(と子ども)の送別会が始まりました。
- 会社を辞めて1年の自分
- 会社に残っている人
- 会社を辞める人 で、本日の主役
- 主役の奥さん で、元社員の現契約社員
本日の主役が会社を辞めた理由と経緯を酒の肴に時間は進みます。あまり詳しくは書きませんが、今の会社では出来ない、営業の仕事をするために辞めることを選択したみたいで、会社には半年前から辞める意向を伝えていて、かなり引き止められたようですが、最後には社長と直接話し合って認めてもらったようです。
自分の場合は衝動的に辞めることを決意して、電撃的に会社に辞める意向を伝えましたから彼とは大違いです。また会社に引き止められた彼と、あっさり認められた自分・・・。「ニシオカさんは決めたらやる人ですから、会社も諦めたのではないですか?」という元後輩たちからの気遣いの言葉が心に沁みます。
もうひとつ違うのは会社を辞めた後のこと。無計画で会社を辞めた自分とは違い、本日の主役である彼は、会社に辞めることを伝えてから、次の仕事のために動き、東京に本社を置く会社の面接を受け、すぐに再就職を決めてしまいました。多少給料は減るみたいですが、自分のやりたいことだし、成果報酬も得れるということで本人は満足しているようです。
ただ、それを聞く奥さんの顔は複雑で、不安がないといえば嘘になるようです。元社員で結婚をして会社を辞めた彼女は、子どもを産んだ後、契約社員という形で復帰しました。会社を辞める前には現場責任者をしていたくらいですから、現場では重宝される人材です。会社からはそれなりの給料をもらっていますが、それでも社員のときよりも減っています。それに加えて旦那の給料が減る、もしくは、へたすれば無くなることは、子どもを育てることも考えると不安だったようですが、しっかりと時間をかけて夫婦で話し合い、納得したそうです。
ただ、彼女の働く現場には、自分たちの直属の上司であった部長が顔を出します。会社を辞める旦那に対し、最後まで首を縦に振らなかったその部長は、彼女に対してどうにもならない感情を、直接ぶつけていたようです。
「お前アイツの嫁なんだろう!なんとかしろよ!」
部長としては、昔からかわいがってきた部下が会社を辞めるというのを止められない。その怒りというか悲しみを、これまたかわいがっている彼女にぶつけたのですが、ぶつけられた彼女はたまったものではありません。「あのときは大変でしたね~」と彼女は笑っていましたが、「でも、泣いちゃいました」という言葉は重かったです。
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酒も進み話も弾み、4人で会社のことをワイワイと話しているときに、ふとしたことに気がつきます。それは、会社を辞めたばかりの彼が「うちの場合、上がこうですからね」と自分が辞めた会社のことを「うち」と表現することです。会社を辞めた先輩として、これを見過ごすことは出来ません。
「キミ!君と僕にとって、〇〇〇(会社名)は「うち」ではないのだよ。会社を辞めてた以上俺たちは部外者であり、〇〇〇の関係者がいる今日の席では「そちら」になるのだよ。覚えておきたまえ!」(演技含む)
なぁ~んて偉そうに言えるのは、自分が散々やってきたからです。会社を辞めて近しい元部下だった人たちと話している間に、つい会社のことを「うち」と表現してしまう。正式には会社を辞めた人間なのですが、まだ気分的には会社の人間だと思っている。会社辞めたあるある、ですかね。
もうひとつ会社の話をしているときに、4人で共感した話があります。
自分で20年、他の3人も10年以上会社にいる(いた)自分たちは、会社からいろいろなことを叩き込まれました。そんな中でも「仁義」という2文字にはうるさかった会社(ややこしい会社ではないですよ)からは、人を裏切ることや筋を通さないことはしてはいけない!と教えられてきました。
そんな中で起きた、「仁義」の2文字を無視した女性部長の行動。長くなるので詳しくは書きませんが、大雑把にいえば、まるで「このハゲーー!」で話題になった豊田議員のようなことです。自分に楯突く人間は決して許さない、そのためなら「仁義」の2文字は簡単に無視する。そんな出来事に直接関わった人間と、その近くにいた人間としては、会社は変わってしまったなぁ~と深く感じていました。
「そういうのをやっちゃダメ!って、会社から教えられてきたのに・・・」
誰かが言ったそのひと言は、会社を辞めて1年経つ自分や辞めたばかりの彼も、会社に残っている社員と契約社員の彼女も、会社に関わった人間が思う重い言葉でした。
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2時間コースで予約した居酒屋も、90分で飲み放題は終わります。料理にほとんど手を付けず、ビールばかり飲んでいる自分としては、飲み放題の時間が終われば店にいても仕方がありません。あっさりと店を出ることにして2軒目に向かいます。2軒目に着いて鉄板で焼いた鳥肉を食べている間も、4人は会社のことばかり話していますが、そこから先は酔っていてあまり覚えていません。
酔った勢いで近所に住む偉い人(別の部長)に電話をする
たまたま別の場所で飲んでいた部長が来てくれる
しかし、何をしゃべったかはよく覚えていない
終電の時間になったので解散
寝過ごして数駅離れた場所で電車を降りる
とりあえず家の方向を適当に定めて歩き出す
途中バス停のベンチで寝る
再び歩き出す
吐く
たまらずタクシーに乗る
4時ころ無事帰宅
会社を辞めて1年が経ちました。会社を辞めてから会社の人とはほとんど連絡を取ることも飲むこともありませんでしたが、飲めばやっぱり楽しい時間でした。
そんな楽しい時間は長いほうが良いだろうと、居酒屋のオープンする17時から予約した自分ですが、当日の16時前に、会社に残る人からメールが届きます。
「もう着いていますか?」
どうやら酒好きのニシオカさんなら、前乗りしてひとりで飲んでいると思われたようですが、まだ家を出ていないことを伝えるとこんなメールが返ってきました。
「残念です・・・」
会社を辞めて1年ぶり会う元部下に、ダメ出しをされるとは・・・
でわ、股!!
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