46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

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スイミングスクールで働くコーチにとって地獄の日々がやってくる(2017)

どうも、マスクド・ニシオカです。

いよいよ夏本番となります。世の一般企業に勤める方々には、「暑くてたまらん!」となる時期ですが、スイミングスクールに勤める方々にとっては、1年で一番忙しくて一番嫌な時期になるのです。

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夏休み短期教室

スイミングスクールでは、春・夏・冬の学校の休みに合わせて、その期間だけ特別教室を行います。その名称は「〇休み水泳教室」だったり「〇休み短期教室」や「〇季特別集中レッスン」などそれぞれ違いますが、通常のレッスンとは別に行われます。(ここでは短期教室とします)

春と冬については学校の休みの期間が短いので、短期教室自体も短く設定されますし、冬については寒い地域では開催されていないかもしれません。しかし、夏については期間もたっぷり1ヶ月ありますし、暑い夏という水泳のイメージにピッタリの時期ですから、よほどのことがない限り開催されているでしょう。

この夏休み短期教室の行われる約1ヶ月、スイミングスクールで働くコーチのとっては地獄の日々となるのです。

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コーチにとって地獄の日々

普段スイミングスクールの午前中というのは、子どもが学校に通っている時間ですから、比較的ノンビリしているものです。もちろん大人のレッスンや親子コースに未収園児クラスなど、それなりにお客さんが集まりますが、小学生が来る時間に比べれば、それほど多い数ではありません。

それが学校が休みになることで、午前中からスイミングスクールに来ることができます。そこで短期教室を設けて子どもを集めてレッスンを行って、ガッポリ稼ぐのがスイミングスクールの常套手段なのですが、働くコーチにとっては大変です。

午前中に子どもが来ることによって、午後からの子どもが多少減りますが、それでもレッスンは行われます。つまり、コーチたちは夏休み短期教室の期間中の1ヶ月、午前中もレッスンに入って、午後からのレッスンにも入らないといけなくなるわけです。

 

普段、1日にコーチがレッスンに入る時間はだいたい4~6時間ですが、夏休み短期教室が始まるとこれに午前中のレッスンが加わります。夏休み短期教室のレッスンがだいたい2~3時間行われますから、合計6~9時間プールに入ってレッスンを行うわけです。

もちろん、暑い日に水の中で出来る仕事ですから、外回りのサラリーマンなどからすれば、羨ましいかもしれませんが、1日に7~8時間もプールに入っていれば体がボーっとしてくるし、1日に何度着替えなければいけないのか…となってきます。

まさに地獄の日々なのです。

 

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会社にとっても嫌な時期

スイミングスクールを運営する会社にとっても、この時期は嫌な時期となります。

19日午後4時10分ごろ、入間市豊岡4丁目、入間市運動公園プールで、市内に住む小学2年の女児(8)が溺れてプールに浮いているのを女性が発見した。監視員が女児を引き揚げ、救命措置を行った。女児は一時意識不明だったが、搬送先の病院で意識を取り戻し、命に別条はないという。

http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/07/21/06_.html

この記事を書く2日前、埼玉県で子どもが溺れています。このニュースでは詳しい原因はわかりませんが、きっとこういう事故は日本全国という規模で見れば頻繁に起きています。もちろん、コーチが担当して行われるレッスン中と市民プールなどでの遊泳中では、事故の起きる可能性は違いますが、スイミングスクールでも事故が起きる可能性はあります。

レッスンの数が増え子どもの数が増えれば、当然、事故が起きる可能性は高くなります。このニュースのように子どもが溺れたけれど、命に別状がなければまだいいのですが、最悪の場合、命を落とす可能性もあります。その危険が一番高くなりますので、会社としても一番嫌な時期になるのです。

 

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社員は逃げることができない

スイミングスクールで働くアルバイトは、何らかの理由をつけて夏休み短期教室に入らないという選択を選ぶことができます。かくいう自分もアルバイトですから、夏休み短期教室の依頼を受けました。が、ごめんなさい!しました。実際には、責任者に「午後から休ませてくれるなら・・・」という条件でOKしましたが、当然のごとく却下され、他のアルバイトが入ることになりました。

しかし、スイミングスクールを運営する会社の社員は、この夏休み短期教室から逃げることはできません。アルバイトが集まらなければ社員がレッスンに入らなければなりませんし、レッスン以外の事務作業などの業務も、夏休み短期教室の分だけ増えて山盛りです。

社員の休みは月に4回以上設定されるでしょうが、この期間中だけは無視されます。アルバイトがたくさんいて、みんなが夏休み短期教室に入ってくれれば丸一日の休みも取れますが、それもうまく行かなければ午前中だけ出勤して、昼から休めるのがやっとです。

自分が会社を辞めたのが5月末で、夏休み短期教室の始まる前です。これを先延ばしにすれば、夏のボーナスをもらってから辞めることも可能でしたが、夏休み短期教室を乗り越えなければなりません。夏休み短期教室と夏のボーナスを天秤にかけた結果、自分はボーナスを諦めました。それくらいスイミングスクール運営会社に勤める社員にとって、夏休み短期教室は過酷なことなのです。

 

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最後に

これを読んで下さっている方の中に、スイミングスクールの関係者がおられるかもしれません。たぶん来週の月曜日辺りから短期教室が始まると思いますが、とにかく8月の末まで先は長いので、無理をしないようにしてください。お盆の時期に休館日を設けていて、そこで休めるとは思いますが、選手の合宿があったりして休めない方もいると思います。

逆にスイミングスクールとは無関係の方も、この記事を読んで下さっていると思います。ですがお子さんがおられて、スイミングスクールに通わせているかもしれません。もし、子どもを夏休み短期教室に通わせる方がおられましたら、スイミングスクールで働くコーチたちは、このような厳しい状況の中でがんばっているということを、頭の片隅にでも覚えておいてもらえれば、と思います。

 

でわ、股!!

 

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