アマゾンで雑誌(週刊プロレス(選手名鑑))を買おうとしたら、注文金額が2,000円を超えないと発注できないシステムだったので、どうせ買うなら・・・と思って選んだのが、この本でした。
平成プロレス 30の事件簿 (知られざる、30の歴史を刻んだ言葉と、その真相)
- 作者: 瑞佐富郎
- 出版社/メーカー: standards
- 発売日: 2018/10/03
- メディア: 単行本
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購入目的がこんな感じでしたから、それほど「どうしても欲しい!」とも思っておらず、しかもタイトルに「事件簿」と入っているくらいですから、プロレスファンにとっては有名な事について書かれているだけだろう、と思っていましたが・・・
全然チガウカッタ!
ハッキリいって、中身は完全に「泣けるプロレス」シリーズです。
泣けるプロレス ベストマッチ: 心優しきレスラーたちの32のエピソード (アスペクト文庫)
- 作者: 瑞佐富郎,泣けるプロレス制作委員会
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2014/01/14
- メディア: 文庫
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新編 泣けるプロレス (いま伝えたい、名レスラーたちの胸が熱くなる28の話)
- 作者: 瑞佐富郎
- 出版社/メーカー: standards
- 発売日: 2017/10/25
- メディア: 単行本
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そりゃ~作者が同じ人(瑞 佐富郎さん)ですから、中身が同じなのは当然なのですが、「事件簿」というちょっと過激なキーワードが、そんな想像を妨げていました。
ただ、読み始めてすぐに「あっ!」と声をあげて、そのあとは「事件簿」は忘れて読みふけることができたので、何の問題もありませんでしたけどね。
で、読んでみた感想は、もちろん最高に面白かったです。
正直、「事件簿」というキーワードから、普通レベルの掘り下げ方くらいにしか思っていなかったのですが、しっかり深く掘り下げられた内容は、始めて知る逸話が多く、ついでで買った本ですが、本当に買ってよかったと思いました。
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目次をザ~っと紹介
というわけで、平成のプロレス界に起こった有名なことを、深く掘り下げているのですが、さすがに全て書くことはできませんので、目次だけ紹介します。
- 新日本プロレス 初の東京ドーム興行(アントニオ猪木)
- アントニオ猪木 参議院選挙当選(長州力)
- 新日本プロレス東京ドーム興行に全日本プロレス参戦(ジャンボ鶴田)
- 「三沢が泣いていますよ!」三沢光晴 タイガーマスクを脱ぐ(竹内宏介)
- 天龍源一郎 SWS参加(天龍源一郎)
- 大仁田厚 有刺鉄線電流爆破マッチ開始(二宮清純)
- UWF 3派分裂(藤原嘉明)
- 新日本プロレス G-1CLIMAX開催(蝶野正洋)
- SUPER J-CUPスタート(ワイルド・ペガサス)
- 新日本プロレス対UWFインターナショナル全面戦争勃発(高田延彦)
- nwo JAPAN活動開始(蝶野正洋)
- PRIDE1 高田延彦 vs ヒクソン・グレイシー戦(ヒクソン・グレイシー)
- アントニオ猪木引退(アントニオ猪木)
- 小川直也 vs 橋本真也 1・4事変(安田忠夫)
- ジャイアント馬場 死去(三沢光晴)
- 前田日明 引退(前田日明)
- ジャンボ鶴田 死去(ジャンボ鶴田)
- 三沢光晴 NOAH旗揚げ(三沢光晴)
- 武藤敬司 全日本へ移籍(武藤敬司)
- 長州力 WJ旗揚げ(谷津嘉章)
- ハッスル誕生(ハッスルスタッフ)
- 橋本真也 死去(武藤敬司)
- 新日本プロレス ユークスの子会社に(棚橋弘至)
- 三沢光晴 死去(高山善廣)
- ALL TOGETHER開催(坂口征二)
- 新日本プロレス ブシロードの子会社へ(木谷高明)
- 小橋建太 引退(小橋建太)
- 天龍源一郎 引退(引退試合の観客の一人)
- 高山善廣 頚椎完全損傷(鈴木みのる)
- 中邑真輔 レッスルマニアでWWE王者に挑戦(中邑真輔)
個人的に面白かったのは・・・コレだ!
昭和からプロレスを観てきた自分としては、平成のプロレス界に起こった出来事をだいたい知っており、上記羅列した出来事もほぼ知っています。
しかし、その中でも読んでいて一番面白かったのは、「「三沢が泣いていますよ!」三沢光晴 タイガーマスクを脱ぐ(竹内宏介)」です。
あのジャイアント馬場が、腕時計をはめたままで入場して、リングに上がるまで気が付かないほど、その当時の全日本プロレスは混迷(もしくは低迷)しており、そんなとき「トップ取りには不要」と試合中にマスクを脱ぎ捨て、タイガーマスクが三沢光晴になりました。
そしてついに素顔になった三沢が鶴田を破り、2日間徹夜して実況に挑んだ若林健治アナは「三沢が勝ったー!」と3回叫んだあと意識を失いかけ、隣の解説席に座る竹内宏介の「三沢が泣いてますよ!」で意識を戻す、というエピソードも秀逸ですし、その前夜には、鶴田戦が決まってからナーバスになった三沢が、夫人が用意したトンカツをひっくり返して食べれなかった、というエピソードも始めて知りました。(自分だけ?)
試合中にマスクを脱ぐ姿も、鶴田を破って肩車される三沢の姿も、これまでに何度も何度も観ていますが、このようなエピソードは知りませんでしたので、 また新鮮な感覚で観ることができると思います。
最後に
あくまでも個人的な好みで三沢の話を選出しましたが、他にも秀逸なエピソードがたくさんあるので、どれもプロレスファンにはたまらないものばかりです。
特に最後まで三沢の話と悩んだのが、「高山善廣 頚椎完全損傷(鈴木みのる)」で、高山がUWFインターでデビューする以前に、一度、UWF株式会社という、第一でも第二でもないUWFに入門していたという話が詳しく書かれています。
もしかしたら有名な話なのかもしれませんし、自分もどこかで耳にしていたのかもしれませんが、何だか今の高山の状態を知っているからこそ、読んでいて胸が熱くなってきました。
というわけで、ついでではありましたが、本当に買ってよかったです。
お金と時間に余裕のある方は、是非どうぞ!
平成プロレス 30の事件簿 (知られざる、30の歴史を刻んだ言葉と、その真相)
- 作者: 瑞佐富郎
- 出版社/メーカー: standards
- 発売日: 2018/10/03
- メディア: 単行本
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でわ、股!!
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