少し古い話題となりますが、「水曜日のダウンタウン」という番組で、芸人を事前予告なしに連れ去って、誰か身代わりを呼び出せるまで監禁するという企画があり、1回目が放送されました。
その1回目が好評だったのかどうかはわかりませんが、2回目の収録を行うために、番組スタッフが芸人を連れ去ったのですが、そのシーンをリアルに見た一般市民が「拉致じゃね?」となって警察に通報し、放送局であるTBSがめちゃくちゃ怒られた、ということがありました。
TBSのバラエティー「水曜日のダウンタウン」でお笑いコンビ「コロコロチキチキペッパーズ」のナダル(33)を突然さらう企画を撮影中「男性が連れ去られた」と110番が相次ぎ、警視庁が番組関係者2人を厳重注意していたことが21日、分かった。
この件について「最近のTV番組は・・・」とか「世の倫理観はどうなって・・・」などと小難しいことが語れるほどの人間ではございませんので、ややこしいことは書きませんが、単純に「自分が面白いと思ったかどうか?」という個人的な基準だけで、思うことを書いてみます。
そもそもダウンタウンが好きで「水曜日のダウンタウン」も毎週録画して観ているのですが、今回の企画は笑えませんでした。
(ニュースとなったのは「芸人が連れ去られた」ことであり、この企画の内容が面白かったかどうか?とは無関係ですが、細かいことは気にせず続けます)
確かに、企画の元ネタであるジョジョの世界観に詳しくないこともありますが、芸人が特に理由もなく拉致監禁されて、次の犠牲者を呼び出せるまで開放されないで困り果てる・・・というのが、何がどう転んでも面白くなるとは思えませんでした。
同番組の同じような企画でも、クロちゃんが目隠しした状態で見知らぬ土地に連れて行かれて、そこから地元の人の協力を得て自宅を目指すいうのは、なんだかほのぼのしている感じもあって笑えましたが、今回のはダメでした。
一番ダメだと思ったのが、番組の中で連れ去られた芸人(マテンロウの大トニー)が番組に対してブチギレするシーンで、引くというか、「そら、そうなるわ」と同情してしまったほどです。
自分が騙されたことを理解した大トニーはカメラが回っているのにも関わらず、ブチギレ。「マジ気持ちわりぃ!」「おい!偉ぇやつ出てこいよ!」「全然面白くねぇんだよ!若手芸人使ってよ!」「お前ら(水曜日のダウンタウン)のやってることなんてお笑いじゃないからな!」と吠えまくった。この大トニーのあまりの剣幕に、スタジオにいるダウンタウンほかゲストもドン引き。観ていた視聴者もテレビらしからぬ大トニーのキレ方に恐怖心を覚える人もいたという。
かといって、こういった笑いが嫌いなわけではなく、「人の不幸は蜜の味」じゃないですけれど、誰かがコケたり失敗するシーンは、「笑っちゃダメ!」と思えば思うほど笑ってしまう方です。
世間では「ダメ!」という声が多かった女性タレントへのタイキックや、嘘つきクロちゃんへの理不尽とも思える強烈なドッキリも笑ったのですが、今回の企画については笑えませんでした。
それが何なのか?自分ではわかりませんが、今回のことで、笑えるか笑えないかの線引きが、この辺にあるんだなぁ~みたいなことを感じました。
最後に、番組が警察からお叱りを受けて、番組の顔であるダウンタウンの松本人志さんが、自身の番組(ワイドナショー)で、このようなコメントを出しています。
さらに松本は「本当に申し訳ないです。ちゃんとやらないといけないんですが。言い訳をするつもりはないんですが、ストレートにストライクを取りに行く番組じゃない。スレスレのところを狙ってたまにデッドボールが出ちゃうんですが、今回はピンボール(のように当てにいった)ではなく、スっぽ抜けちゃったというか…」と、複雑な心境を吐露。
もちろんスレスレを狙っているから面白い企画が生まれますし、今回のことで番組録画をやめることもなく、今後も楽しく観させてもらうつもりですが、こういう企画ばっかりになったら、番組自体を観なくなるんでしょうね。
てなことを書いていたら思い出したのですが、そういえば、昔ダウンタウンが中心になってやっていた「ごっつええ感じ」も、最初はずっと観ていたのが後半は観なくなって、いつの間にか番組自体が終わっていました。
果たして「水曜日のダウンタウン」も同じ道を辿るのか?
当たり前ですが、自分にはサッパリわかりません。
そして今回の記事で何が言いたかったのかも、サッパリです。
でわ、股!!
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