46歳で退職してブロガーになってみた

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26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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これまで26年仕事をしてきて一番しんどかったときのハナシ=後日談=

どうも、マスクド・ニシオカです。

これまで働いてきて一番しんどかった時期を記事にしましたが、あの話には後日談があります。個人的には、読み返してみて上手く書けていないと思ったのですが、コメントで後日談を期待される方がひとりでもおられる以上、これは書くべきだ!と判断しましたので、ご期待に添えるかどうかはわかりませんが書いてみます。

これまで26年仕事をしてきて一番しんどかったときのハナシ=後編= - 働けおっさんブロガー

お目付け役の方とのその後がきになるー

2017/06/20 16:21

b.hatena.ne.jp

コメントありがとうございます。

 

ここからお読みいただく方は、先に前編と後編をご覧いただいたほうが、わかりやすいと思われます。

www.maskednishioka.com

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お目付け役からの電話

お目付け役が本社勤務となることで、見習い責任者だった自分への重圧は軽くなり、それなりに自分のやりたいように業務を進めることができるようになりました。

お目付け役は仕事に一切妥協のない厳しい人で、部下を成長させるためには鬼となれる上司です。そのやり方はヤクザのごとき人心掌握術。味方であれば心強いですが、敵にすると大変な人です。ただ、仕事を離れればおもしろくて頼りになる上司で、部下のためなら平気で会社とケンカをするような人です。

これは後日談ではなく、自分が見習い責任者をやっている間の話ですが、同じ会社の先輩でお目付け役の元部下だった方が自死されて、お目付け役がお通夜に行きました。その晩、我が家の電話が鳴り、相手はお目付け役でした。酒には強いお目付け役でしたが、元部下の自死はかなりのショックだったようで、酔っ払った口調でこう話してきました。

「頼む、オマエだけは・・・頼む・・・・」

前後の話は通夜に関することで、ちゃんと話されていたのですが、その部分だけは涙交じりの声に変わりました。ちょうどそのころ自分は山の中にふらふらと歩いたことがあったので、その言葉はドンピシャだったのですが、こちらは家の電話で自分の後ろには心配そうに立つ嫁さんがいますので、「大丈夫です」と出来るだけ明るい声で応えました。

 

お目付け役のその後

お目付け役は仕事ができて男気があって部下からの信頼も厚かったので、会社のトップから重宝されました。もともとは現場責任者でしたが、本社勤務で複数の現場を監督するようになりました。特に交渉ごとにはめっぽう強く、現場では対応できなくなったお客さんとのトラブル対応や、オーナーや市町村の幹部との契約時の席には欠かせない存在となります。

自分とお目付け役の関係は、自分が20歳のころからですから嫁さんよりも長く、結婚の際には仲人も勤めてもらいました。自分が見習い責任者だった時期は本当にしんどかったし嫌な思い出しかありませんが、長い目で見ると頼りになる上司であり、プライベートでも世話になった方です。

そんなお目付け役ですが、会社からの風向きが変わりだしたのは、お目付け役の役職が上がり、その影響力が大きくなりだしたころでした。あまり詳しいことは書けませんが、簡単にいうと会社のトップがお目付け役に対して猜疑心を持つようになり、それまでの関係を断ってしまいます。それまでは仕事場でも酒の場でも、隣りにお目付け役を置いていた会社のトップでしたが、いつしか自分(会社のトップ)にとって目障りな存在になったようで、急に距離を置くようになります。もっと簡単にいうと代わりにイエスマンを隣に置くようになったということです。

その後も会社の幹部として仕事をこなしていたお目付け役でしたが、ついには会社の本筋から外され、子会社に出向されてしまいます。それでも腐らずに、目の前の仕事に集中していたお目付け役ですが、ついにキレてしまい、会社を去ることを決めます。

 

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自分が会社を辞める最後の引き金

自分はアルバイトから水泳コーチの仕事を始め、そのまま社員となりましたが、その会社が負債を抱えて倒産してしまいます。そのとき会社を興して社員を引っ張ってくれたのが会社のトップです。そのカリスマ性は強烈で、人を惹きつける術を散々見てきました。自分もお目付け役も会社のトップの魅力に惹かれ、再び会社を潰さないように努力してきました。

それから20年が経ち、会社は安定して大きくなりました。会社倒産からの復帰を実体験している自分とお目付け役は、「調子に乗ると前の会社と同じことになる」という考えを持っていて、そうならないために何が出来るかを、よく話し合いました。しかし、本筋から外されたお目付け役と、一介の現場責任者に過ぎない自分には本社を動かすほどのパワーはなく、どうしようもなく時間だけが過ぎていきました。

結局、お目付け役が会社を去ることを決意し、それを聞いた自分は最後の引き金を引いて退職を決意することになります。ただ、お目付け役についていくとか一緒に何か仕事を始めるつもりは(自分には)なく、会社の考え方と合わなくなっていたところに、お世話になったお目付け役が去ることを聞いて、「お目付け役がいない会社に価値はない」と判断したからです。

もちろんお目付け役は責任を感じましたが、おかげで会社を辞める決意ができたと感謝しました。

 

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二人のその後

同じ時期に会社を去る二人に対して、会社は冷ややかな目で「どうせ、二人で何かするのだろう」と見ていたようですが、全くハズレでした。お目付け役は会社を去ったあと、同じ業界から期間限定の仕事の話が舞い込んで、それらをこなしつつ、今も個人事業主として活躍されています。自分はご存知(?)のように、ブログを始めて主夫となりましたが、1年経ったつい最近、昔の仕事仲間からの要請があって、アルバイトで水泳コーチの仕事に復帰しています。

二人の関係は相変わらずで、今でも連絡を取り合い、元の会社の現状を酒の肴に、おいしい酒を飲んでいます。お目付け役としては、自分が会社を辞めた責任を感じて何か仕事をやろうと声をかけてくれますが、一緒に仕事をするとなると一切妥協しないお目付け役が思い浮かんでしまいます。かといって世話になった事実もありますし、今後も付き合いは継続したいと思っていますので、のらりくらりとかわしております。

お目付け役も自分も今後どうなるかは全くわからず、どんな道を進んで行くか先行き不透明です。もしかするとどこかの現場で一緒に働くかもしれませんし、年賀状だけのやり取りになるかもしれません。それでもこれからも何らかの形で付き合いは続けていくのだろうなぁ~とは思います。

 

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最後に

もしかすると、これまでの前編後編を読まれた方は「お目付け役は酷いやつ!」と映っていたかもしれませんが、自分からすると「血の繋がっていない親」みたいなものであり、切っても切れないような存在です。

確かに一緒に仕事をしているときは「もうイヤ!」と思うほどしんどくて、逃げ場のない責め方をされることもありましたが、それ以降、どんなに怖い上司がやってこようとも「お目付け役に比べたら楽勝」と思えるようになりました。それが正しいことかお目付け役が狙ったことなのかは、いまだにわかりませんが、おかげでその後も責任者として働き続けることができました。

なのでお目付け役には感謝していますし、何かあればお手伝いをしようとは思っています。ただ・・・あの、しんどかったときの記憶はいまだに消えず・・・

 

でわ、股!!

 

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