かつて「皇帝戦士」と呼ばれ、日本のプロレス界で大暴れした、ビックバン・ベイダー(本名レオン・ホワイト)さんが亡くなられたそうです。
ビッグバン・ベイダーのリングネームで日本でも活躍したプロレスラーのレオン・ホワイトさんが米国時間18日に亡くなったことを、公式ツイッターが伝えた。63歳だった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180621-00000045-sph-fight
以前から心臓病か何かで余命2年宣告を受けていたので、ある種の覚悟は出来ていましたが、わかっていてもショックを受けるくらい、大きな存在でしたね。
ビックバン・ベイダーといえばTPG
もともとアメフトの選手だったベイダーが、ケガで引退してプロレスに転向して、日本に登場したのが新日本プロレスのリングでした。
しかし、その初登場は大ブーイングでした。
その当時、ファンの注目はアントニオ猪木と長州力などの世代闘争だったのですが、そこにTPG(たけしプロレス軍団)からの刺客としてベイダーが割り込んできたため、ファンとしては不満爆発でした。
今では考えられないですが、当時はファンのプロレス熱は異常で、大ブーイングから暴動にまでなり、リングアナウンサーであるケロ田中の土下座シーンまで生まれました。
この辺の話は、くりぃむしちゅーのオールナイトニッポンでめちゃくちゃ面白く語られています。
ハンセンとのド迫力対決
そんな大ブーイングから始まったベイダーのプロレス人生ですが、その後はファンからも受け入れられるようになり、その巨体から繰り出される圧倒的なパワー技と、巨体ながらムーンサルトプレスをこなすという脅威の身体能力で、トップレスラーの仲間入りを果たします。
一流レスラーの証として、あのスタン・ハンセンとも戦い、昔はよくあった両者リングアウト決着ながら、大型レスラー同士のぶつかり合い(どつき合い)にファンは熱狂したものです。
(上記と同じ試合ですが、実況が入っているバージョンも貼っておきます)
Uインターへも参戦
新日本プロレスで生まれたビックバン・ベイダーは、結局FMWや全日本プロレスといった他の団体にも登場することになるのですが、その中でもUインターという、プロレスでありながら格闘技色が強い団体にも登場します。
確かに巨体を生かしたパワー溢れる技を繰り出すベイダーですが、それが格闘技色の強い団体で通用するのか?逆に考えれば、あの巨体に関節技やキックが通用するのか?そういった興味も含め、さらにファンから支持されるようになり、結局そこでもトップである高田を破り、チャンピオンにまで登り詰めます。
個人的には、体格では全く叶わない山崎一夫が、ローキックでベイダーの巨体を崩しにかかる、この試合が好きです。
危ういところがガチ
身長190cm体重170kg。現在、このくらいの体格のレスラーは存在するはずで、もっと大きなレスラーもいます。
しかし前述したように、ベイダーの魅力は巨体ながら飛べることであり、コーナー最上段からのムーンサルトや、ロープへ振った相手へのドロップキックなど、その迫力はスゴイのひと言でした。
もちろん、後年同じくらいの体型で同じように飛べるレスラーも出てきますが、なんといってもベイダーのそれらは、危なっかしさが付きまとうガチな感じがたまらないのです。
個人的には、下記の動画の5:39~の、セカンドロープからのムーンサルトなんて、何度見てもヒヤヒヤものですが、それがまた良いのです。
ベイダーよ永遠なれ!
あれだけブーイングを浴びて登場したビックバン・ベイダーでしたが、それ以降はプロレス界のトップに立ち、その姿は多くのファンの目に焼き付いたでしょう。
残念ながらレオン・ホワイトはこの世を去りましたが、ビックバン・ベイダーは多くのプロレスファンにとって忘れる事の出来ない、偉大なレスラーでした。
どうか安らかに、そしてゆっくりお休みください。
でわ、股!!
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