先日(2/9)行われた新日本プロレスの大阪城ホール大会で、メインイベントの試合を終えて花道を引き上げるレスラーに一般のお客さんが絡み、そのシーンが新日本プロレスの配信でバッチリ映っていたそうで、そのやり取りがこんな感じだそうです。
【#KENTA 選手に絡む客のやり取り】
— らいおんプロレスリング (@OA7bTqppqcyoyX8) February 9, 2020
客「これがメインの試合か⁉︎」
客「この席は2万だから金返せ!」
K「鉄也が喋るからマイクを聞け」
配信で見ていた方も側で観戦していた方も気分を害されたと思います😅
熱くなっても他のファンの方に迷惑かけずにLive配信を家で観ましょう🦁#njpw#njnbg https://t.co/dvimeuwlu2
正直、確かに自分もKENTA(絡まれたレスラー)に対しては「う~ん・・・」と思っていたので、絡んだお客さんの気持ちもわからなくもないのですが、それならプロレスファンらしく、面白いヤジというか、面白い絡み方をしないとダメなのでは?と思うのです。
ここでプロレスに興味のない方のために簡単に説明しておくと、今回の大阪大会の目玉となったのが「KENTA vs 内藤哲也」という対戦カードでして、今年最初の、しかも年に一度のビッグマッチである東京ドーム大会で、試合に勝った内藤がKENTAに乱入されて恥をかかされており、さらに内藤ファンはKENTAとSNSで直接絡むことで、散々煽られてきましたことが、目玉となる起因となります。
(もちろんヒール(悪役)であるKENTAは仕事をしているだけで、それに煽られてヒートアップすればするほどKENTAの思うツボなのですが・・・)
そこで直接対決で内藤が勝ってフラストレーションを吐き出せるか?、もしくはKENTAが勝って大ブーイングを浴びせられるか?が、今回の大阪大会の目玉となりました。
ちなみに試合は内藤が勝利して王座防衛となり、それまでKENTAに煽られていた多くのお客さんは、一気にフラストレーションを吐き出すことが出来たはすです。
もちろんKENTAにもファンがいて、そのファンの方々は悔しい思いをしたでしょうが、何よりプロレスラーの仕事である「客を呼んでナンボ」という意味では、『観客数11,411人の札止め』とキッチリ仕事をしたのではないでしょうか。
さて、本題に戻ります。
この絡んだ人が内藤ファンであるかどうかはわかりませんが、負けたKENTAに絡むわけですから、KENTAファンでないことは間違いありません。
そして「これがメインの試合か⁉︎」と仰るくらいですから、少なくともプロレスを初めて観たわけではなく、しかも負けたレスラーにわざわざ絡むくらいですから、熱狂的なファンなのでしょう。
これはあくまでも憶測ですが、KENTAに煽られてイライラしていたのが、内藤が勝ったことでフラストレーションは吐き出せたけれどそれでは足りなくて、KENTAに「ザマーミロ!」と言いたかったところに本人が目の前にいたので、そこで思わず・・・という感じでしょうかね?
で、そこまでは良いのです。
そういう「レスラーを生で感じられる」のが、決して安くないチケットを買ってわざわざ直接会場に足を運ぶ醍醐味だと思います。
ただ、それとこれとは全く話が別で、お金を払えば何をしても許されるわけでもありませんし、ヤジを飛ばすのも絡むのも自由ですが、そこに笑いがないといけないのです。
なぜか?
そら、大阪やからや!
というのは無理やりなので引っ込めますが・・・
いや、しかし、そういうヤジやレスラーとの絡みって、本当にセンスが問われるのですよ。
周りで、もしくは配信で見聞きしている同じプロレスファンが、「よく言ってくれた!」とか「そうだそうだ!」とか、声を出さなくても心の中で思ってくれるような内容でないと、やっちゃいけないのです。
現にそれを近くでご覧になられていた方が、このような発言をされています。
割りと席が近かったのでこの様子見えました。
— 権太ししゃも (@3XaNKewi3qMjNpa) February 9, 2020
こんな客のせいで、ほんとに嫌な気分になりました。
それでなくても昨日の席は環境最悪だったので余計に気分害しました😞⤵️⤵️
こんな客のせいで、ほんとに嫌な気分になりました。
って、これを書いているだけでムカムカするくらいですから、生で喰らった 周りにおられた方々は、本当に気分を害されたでしょうね。
というわけで、誰か代わりに言ってくれませんかね?
「オマエそれでもプロレスファンか!?」
「ムカムカしたからチケット代返せ!」
って。
それか、この人のようにつまみ出されればよかったのです。
酔っ払ったファンが摘み出されました。選手のTシャツ着てると、その選手の価値を下げるからやめた方が良いよ。あと連れも笑ってとから同罪ね。 pic.twitter.com/jDxlfNaTyZ
— ひろけそ (@hirokeso) February 10, 2020
ま、こちらは別の団体の試合会場で、酔っ払ってリングに上がろうとしたそうなので、ちょっと違いますけどね。
少し脱線するかもしれませんが、先日、はてなブログで読者登録させていただいている方が、このような記事を書かれおられました。
初めて、しかもちょっと奮発して良い席のチケットを購入して、プロレスの会場に足を運び、そこでゲームや動画で観るのとは違う「生」の衝撃を受けたそうで、同じプロレスファンとしては、こうやってプロレスの輪が広がっていく感じが、大変嬉しいです。
しかし、KENTAに絡んだ人には、そんなことを思うはずも無く、同じプロレスファンとしては、恥ずかしい・・・のひと言です。
最後に。
「全てのジャンルはマニアが潰す」という言葉があります。
要するに、コアなファン(マニア)が、にわかファンを拒むことで、そのジャンルに新規のお客さんが増えなくなって、いずれは潰れてしまうということです。
今回の事で潰れるほどプロレスというジャンルはヤワではないでしょうが、こういうことが増えていくと、意外とアッサリ・・・なのかもしれませんね。
でわ、股!!