会社に属する社員にとって、偉くなることは大事なことです。
偉くなれば給料も上がって権限も持てて、異性にもモテるかもしれません。
普通に働いている人は、偉くなることを望んで当然です。
普通はね。
偉くなるために必要なことは、会社によって違います。
ハッキリとした数字でわかりやすい基準を持つ会社もあれば
会社の偉い人の好き嫌いという不明瞭な基準の会社もあるでしょう。
自分がいた会社は、どちらかといわなくとも後者でした。
どっちにしろ、偉くなるために何かをしなければいけません。
試験の点数を上げるための勉強か、偉い人に気に入られるためのゴマすり。
そのどちらかが好きな人は、目一杯やってください。
否定も非難もしませんし、それこそ「好きこそ物の上手なれ」です。
でも、それが本当に自分のやりたいことですか?
試験の点数を上げる勉強も、偉い人に気に入られるためにゴマをすることも、本当に自分のやりたいことですか?
自分がやりたいことをするためには、偉くならないとできないから仕方がない。
というのが、本当のところではないでしょうか。
偉くなることで、やりたいことに近づけるのは間違いありません。
でも偉くなったからといって、やりたいことが出来る保証はどこにもありません。
偉くなって出世して、給料が上がって権限も持てて、異性にもモテるようになった。
けれど、自分のやりたい仕事はほとんど出来ていなくて、やりたくない仕事ばかり。
それじゃあ何のために偉くなったかわかりません。
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ここから書くのは、自分が知る限りなので、狭い世界の話です。
会社というのは、社員の偉くなりたいという気持ちを利用します。
偉くなりたかったら、やりたくない仕事をしろ!
偉くなりたかったら、会社のいうことを聞け!
もちろん組織ですから、それが当たり前です。
会社は社員が偉くなりたいと思うのが当たり前だと思っています。
なので社員が偉くなるのを放棄すると困ります。
昇格試験を受けない社員の扱いに困ります。
偉くならない社員に存在価値はない!とまでいいだす会社もあるでしょう。
偉くなることは放棄しても、やりたい仕事ができるほうが幸せです。
やりたい仕事が見つけられないと大変ですが、きっと何かあるはずです。
どんな小さな仕事でも、誇りを持って胸を張って、やりたい仕事だといえる方が幸せです。
たとえ大きな仕事でも、本当にやりたい仕事なのかわからない仕事なら、幸せなんて感じられません。
たとえ偉くならなくても給料が上がらなくても、自分はやりたい仕事ができるほうを選びます。
自分が辞めた会社にも、昇格試験がありました。
でも、自分は昇格試験を受けませんでした。
別に会社が嫌いだったわけではありません。
偉くならなくても、やりたい仕事が出来ていたからです。
当然、同期にも後輩にも抜かれました。
でも、そうやって偉くなった人たちは、常に偉い人の顔色をうかがっていました。
その人たちを非難も否定もせず、ただ大変だな~と見ていました。
自分は会社を辞めましたが、会社を辞めることをオススメするわけではありません。
人には様々な理由があって、会社を辞めたくても辞められない人がいます。
ならばせめて、会社の中でやりたいことを見つけて、幸せになってほしいと思います。
偉くなることも大事ですが、偉くなっても幸せじゃない人はたくさんいます。
やりたいことが出来る幸せは、きっとお金では買えません。(たぶん)
やりたい仕事を選んで、偉くなることを放棄しても会社では伸び伸びしていて、結局会社を辞めても生きている自分がいるということを、お伝えしておきます。
でわ、股!!
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