どうも、マスクド・ニシオカです。
先日、このブログ検索ワードをチェックしていると、「プロレスをショーというと怒る人」というのがありました。
確かにこのブログではプロレスのことを書いていますが、どちらかというと最近のプロレス業界の動きとか、特に気に入っているレスラーを応援したりするとか、普通のプロレスの見方、あるいは味方ではありません。
どちらかというとプロレスの裏側とまではいえませんが、興行として捉えた場合、どうすればお客さんを楽しませられるか?とか、レスラー間のいざこざから生まれる不穏試合のことだったり、そういった観点でプロレスを楽しんでいることを書いております。
なので、「プロレスをショーというと怒る人」というワードでこのブログにたどり着くのも納得です。今回はその辺を書いてみたいと思います。
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プロレスはショーか否か
まず、自分はプロレスをショーといわれても怒りません。その理由は後述しますが、気持ちはわかります。プロレスファンは昔から、八百長だとか新聞のスポーツ欄に載っていないいないとか、ラジオで中継されていないとか、いろいろいわれてきた歴史があります。プロレスを愛するが故に、プロレスは真剣勝負であり、キングスポーツであると胸を張って言いたいのでしょう。
プロレスがショーであるという一番有名な話は、世界一のプロレス団体であるWWEが、「自分たちがやっていることはエンターテイメントですから…」と訴えて裁判に勝っちゃった過去があるんです。
つまり世界一のプロレス団体が、プロレスはショーであり、あらかじめストーリーの決められたエンターテイメントであるということを認めてしまっているのです。
もちろん、これはアメリカの話であり、独自の進化を続けた日本のプロレスと同じにすることは無理があるかもしれませんが、プロレスがショーであっても興行として成功することはできる。という証明にはなります。
さて、こんな話を言い出せばキリがありませんので、一旦結論を出します。あくまでも個人的な意見ですが、自分はプロレスがショーか否か?と問われれば、ショーであると答えます。
ショーだと思う理由
小学生の頃からですから、もう40年近くプロレスを見てきて、プロレスはショーだと思います。でも、初めからそう思って見ていたわけではありません。タイガージェットシンみたいな悪役レスラーは本当に悪い人だと思っていたし、タイガーマスクは虎の穴出身だと思っていたし、カールゴッチはプロレスの神様だと思っていました。
でも実際は、タイガージェットシンは地元では名士で、タイガーマスクは佐山聡で、カールゴッチはプロレスの神様なのにドロップキックができなかったり、長くプロレスを見てきたことで、ショーでなければ腑に落ちないということが見えてきました。
まだその辺は頭の中で補足して、何とか見なかったことにもできますが、リングの上で繰り広げられ技の数々については、どうしても消化しきれなくなりました。
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自分で飛ぶレスラーたち
プロレスを長く見ていると、プロレスの技を成立もしくはかっこよく見せるため、最近でいえばインスタ栄えするために、技を受ける側がアクションをする場合があります。
スタナー編
スタナーという技があります。相手に背を向けて両手で頭をつかみ、自分が尻もちをつく衝撃で、肩で相手のアゴにダメージを与えるという技です。
(一応説明、黒パンツが技をかけていて、白タイツがかけられている方です)
この技自体には問題(?)ありません。しかし、このあと技を受けた方が場合によってはピョーンと飛ぶのです。ちょっとわかりづらいですが、画像を貼っておきます。
この画像の動画は、以下のサイトの01:15頃から見ることができます。
Top 10 Stone Cold Stunners - YouTube
いくらスタナーのダメージが強烈でも、ここまで飛ぶことはないよなぁ~と思ってしまいます。
カナディアンデストロイヤー編
パイルドライバーの派生技なのですが、かなりダイナミックな話です。
(一応説明、黒パンツが技をかけていて、白タイツがかけられている方です)
黒パンツがパイルドライバーの姿勢で相手を捕らえ、前方回転しながらジャンプして、一回転して尻もちをついて相手の頭をマットに叩きつける技です。
画像でわからない方は、以下の動画で確認いただけます。
The Canadian Destroyer - YouTube
これも技をかけられている白タイツのほうが、自分で後方回転しながらマットに頭から突き刺さっている、ように見えてしまうのです。
この2つの技だけで、プロレスはショーだと決め付けるのは極論かもしれませんが、技を見せるために自分から飛んでいるとなれば、プロレスが観客に見せるために2人で協力し合っているということになり、そこからショーであるといわれても仕方がないでしょう。
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ショーだからおもしろい
プロレスを昔から見ている人や子どもの頃から見ている人の多くは、どこかでプロレスの見方が変わるポイントがあります。
そのポイントを、見方を変えることで乗り越えた人はプロレスファンを続けて、乗り越えられなかった人は、プロレスなんて・・・となっていくと思います。
前述しましたが、自分も小学生のころからプロレスを見ていて、最初はプロレスは格闘技であり、リングは真剣勝負の場だと思っていました。しかし、いろんなことからそうではないことに気が付きだして、決定打となったのが前述した技の数々です。
普通(?)であれば、そこでプロレスなんて・・・となってもおかしくないのですが、自分はプロレスの見方を変えることで、今でもプロレスファンであり続けています。
プロレスに深く関わった関係者がプロレスの裏側を語る本を出版し、それを読むことで今まで知らなかったプロレスのリアルな一面を見ることができて、そっちの方がおもしろくなって、さらにショーだからこそおもしろいんだ!と思えるようになりました。
流血の魔術 最強の演技 すべてのプロレスはショーである (講談社+α文庫)
- 作者: ミスター高橋
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/09/27
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ショーを越えるときがあるからおもしろい
確かにプロレスはショーです。ですが、ショーを越えるときがあります。
「猪木 vs グレートアントニオ」
Great Antonio vs. Antonio Inoki - YouTube
「前田 vs アンドレ」
前田日明 vs アンドレ ザ ジャイアント② - YouTube
「世IV虎 vs 安川惡斗」閲凄覧注意!!凄惨です!!
試合前&【完全版】世IV虎vs安川惡斗【惡斗顔面崩壊】 - YouTube
ここに紹介した試合は、すべて不穏試合とかガチンコやシュートマッチと呼ばれるものです。同じプロレスファンでも好き嫌いはあるでしょうが、このような試合はめちゃくちゃ興奮します。
ですが、もしプロレスがショーでなければ、このような試合ばかりになります。お互いが相手の技を受けずに一方的に攻撃しようとすると、どうしても膠着する場面が多くなり、見ている人間には何が起こっているかわかりづらく、飽きてしまいます。
そこでプロレスはショーとして相手の技を受けて、観客に伝わりやすくしています。ただ、ショーでありながら、そのどちらとも取れない攻防を行うことにより、見ている観客がどっちなんだろう?と思わせているときがあります。
ショーとして試合をやりながら、たまに不穏な雰囲気が見え隠れするから、プロレスの試合はおもしろい。と自分は思っています。
最後に
他にもプロレスがショーだと思う瞬間があります。以前このブログでも書いた気もしますが、ハイキックや張り手をするときに、自分の太モモや胸を叩いてパチーン!と音を出しているレスラーがたくさんいて、最近では技を受ける側が自分で叩いて音を出している場合もあります。
それを知った上でも自分はプロレスが好きです。たとえ八百長であってもショーであっても、プロレスを楽しんでいます。それくらいプロレスっておもしろいものなのです。
もし、アナタが「プロレスをショーというと怒る人」であれば、そういう楽しみ方があることを知ってもらえれば幸いです。
でわ、股!!
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