46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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プールで監視員をすることになったら注意する4つのことのハナシ

どうも、マスクド・ニシオカです。

3歳からスイミングスクールに通い始め、学生時代は選手として泳ぎ、大人になってからはスイミングスクールで働き始め、そのまま今でもコーチの仕事を続けています。

毎年のことではあるのですが、この時期になると、ニュースで水難事故を目や耳にして、水に携わる仕事をしている人間の一人として心を痛めます。

神奈川県横須賀市ハイランド1丁目の「ハイランドプール」で23日午後5時5分ごろ、同県逗子市の男児(3)がプール内で沈んでいるのを、会社員の父親(43)が発見した。男児は病院に搬送されたが、意識不明の重体という。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180724-00000015-asahi-soci

 23日午後、高知市の小学校で、夏休みのプール開放に来ていた小学3年の女子児童が、水中に沈んでいるのが見つかり救助されました。
女の子は意識不明の状態で、病院に搬送されて治療を受けています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20180723/8010002675.html

スイミングスクールで長年働いてきた人間としては、もちろん自分の担当した子どもが溺れないように指導するのは当然ですが、それ以上に他のスタッフが子どもを溺れさせないように、監視する場合のポイントを絞って説明しています。

そこで今回は、そのポイントを書き示すことによって、スイミングスクールで働くことはなくても、子どもの学校行事などでプールの監視員を務めないといけなくなった方へのアドバイスのなればと思い、4つのポイントを書いておきます。

 

その1 「過信しないこと」

「スイミングスクールに子どもが来て、絶対に溺れさせない方法は?」という問いに、「プールに入れないこと」と答える、トンチみたいな問答があります。

まるで「パチンコに負けない方法は、パチンコを打たないこと」みたいな話ですが、これを逆に考えると、「プールに入った以上、誰もが溺れる可能性がある」ということなのです。

  • 高学年だから
  • 足が届く深さだから
  • 泳ぎが上手いから
  • 他の(たくさんの)監視員がいるから

こういう考えを頭の片隅に置いていると必ず過信してしまい、気が付けば子どもが溺れていた!ということになります。

そして「溺れるかもしれない」と思って監視をする人と、「たぶん大丈夫だろう」と思って監視する人とでは監視する能力に差が出ます。

なので、何らかの理由でプールの監視員をすることになった場合、頭の中では「溺れるかも・・・」と思い続けてください。

もちろん大変な気苦労を伴って精神的に疲れますが、監視をしている間に子どもが溺れて、それで受ける心のダメージ比べれば、溺れないで終わるほうが気が楽です。

そうならないためにも、以下に書く具体的なポイントを覚えておきましょう。

 

その2 背中を見せない

子どもがプールに入って、それをプールサイドから監視すると思うのですが、何らかの理由で別の作業を行う場合があると思います。

例えば子どもが遊んでいるビーチボールが飛んできて、それを取ってあげたり、遅れてきた子どもがいて、その子どもの対応をしたり、監視員自身が水分補給のために、水筒を取りにいったり、どんな理由があったとしても子どもがいる方向に背中を向けていはいけません。たとえそれが数秒でも、その数秒で子どもは溺れてしまいます。

専門用語とまではいいませんが、スイミングスクールでは、コーチが背中を向けている方向を『死角』と呼び、死角を作らないための立ち位置や、体を子どもの方に向けたまま歩いたりしています。

もちろんプロではありませんから、そこまで気にする必要はありませんが、せめて「背中を見せないように」と意識しておくだけで、防げる事故はあるはずです。

 

その3 人数を数える

プールで自由に遊んでいる子どもの数を、常に正確に把握することは難しいことですが、これが唯一監視員が安心する方法です。

単純に子どもが30人プールに入っていて、それで29人しかいなければ、誰かが溺れているのでは?と考えます。

もちろん子どもがトイレに行っていたり、プールサイドで休んでいるといった不可抗力もありますが、それでも30人いれば安心できるはずです。

最初に書いたように、監視するときには「溺れるかも?」と考えながら監視する方が良いのですが、それでは精神的に疲れるので、このような方法で安心して、少しでも精神的疲労を減らさないと、本当に疲れますのでね。

 

その4 ピントを合わせない

プールのどこかにピントを合わせているということは、確実にプール全体が見えていないはずです。

子どもが遊んでいる姿は微笑ましいですし、自分の子どもが遊んでいたらそれを見ていたくなりますが、その間に、つまりピントの合っていない場所で誰かが溺れていても気が付きません。

基本的なやり方は、まず全体をボヤ~っと見ておき、そこで子どもの動きに異変があるようなら、そこにピントを合わせて確認し、それが大丈夫なら再び全体をボヤ~っと見る。の繰り返しです。

 

まとめ

  • 過信しない
  • 背中を見せない
  • 人数を数える
  • ピントを合わせない

これをしたから、絶対大丈夫というわけではありません。

しかし、これらをしないと悲しい事故が起きてもおかしくありません。

最初に紹介した、学校で子どもが溺れたニュースでも、このように書かれています。

警察によりますと、プールサイドに教員はおらず、保護者や学生のアルバイト合わせて10人ほどが監視にあたっていましたが、児童が溺れている様子は確認できなかったと話しているということです。

 (注 赤文字はこちらで装飾を行っています)

大人10人が監視をしていても、誰も気が付かなかったというのであれば、一体何人の監視員が必要になるのか?起きてしまったことを批判しても仕方がありませんが、今後のことを考えた場合、そう思わざるを得ません。

もちろん今回のことで、溺れた子ども、溺れた子どもの保護者、監視した大人、学校関係者、溺れているのを見つけた同級生、全ての人間が心を痛めていると思いますし、プールに対して悪いイメージも付くでしょう。

だからこそ過信せず、あくまでもプールとは危険な場所で、十分な安全措置を取っておかなければならないということを、この記事を持って啓蒙できればと思います。

 

でわ、股!!

 

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