46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

スポンサーリンク

夏なので子どもの頃の〇〇〇〇〇ゾォ~っとする話を書いてみる

f:id:maskednishioka:20160815151206j:plain

あれは、小学校にまだ通う前の5歳くらいのときの話

自分は大阪に住んでいました。文化住宅というアパートよりも貧乏人寄りの2階が自分の家でした。その頃、自分はスイミングスクールに通っていましたが、さすがに5歳ではひとりで通うことは出来ず、母親に連れられて週一回通っていました。

スイミングスクールには近所の友達と通う

スイミングスクールには週一回、近所の同い年くらいの友達2人とそれぞれのお母さんとバスで通っていました。もちろん、その頃は水泳選手になるために通っていたわけでなく、単純に健康のために親が通わせてくれていたと思いますが、実は父親が自分を野球選手にする夢があったそうで、体を作る為に最近出来た大阪初のスイミングスクールに通わせてくれていたそうです。まさか、そのまま水泳に携わる仕事について、その後ブロガーになるとは思ってもみなかったでしょう。

スイミングスクールにはバスで

スイミングスクールは歩いていけるような場所には無く、バスに乗って通っていました。それもスイミングスクールのバスではなく市バス、大阪市が運営するバスでした。市バスの乗り場については、文化住宅の前に大きな道路があって、すぐ近くにバス停がありました。なので、行くときは家からすぐにバスに乗ることが出来ました。しかし、帰りのバスは直行便が無くて、乗換えが必要でした。

帰りのバスの中継点にあったもの

帰りのバスには直行便が無かったので、必ず乗換えをしていました。毎回乗換えが必要なので、子どもたち3人も親も間違えることなく乗換えをしていました。そして、乗り換え中継点で次のバスを待つ間に毎回15分ほどの時間がありました。母親たちはその間、いつも世間話だか井戸端会議が繰り広げられます。なので、子供たちはあまり離れない程度に子ども同士で遊んでいました。

そんなことをしていると、中継地点であるバス停からちょっとだけ離れたところに喫茶店がありました。それを見つけた自分は母親の方を確認すると、距離は少し離れていますけれど、直線ですので何かあっても大丈夫だと何となく判断していました。そして、その喫茶店の壁には蔦、あの甲子園球場にある葉っぱが生えていて、それ以外にも歩道にはみ出して植木などがはみ出していて、子どもにはちょっとしたジャングルみたいに思えました。

スポンサーリンク

 

 

ジャングルの中には

もういちど母親の方を見ると、やはり距離は少し離れているけれど、直線には変わりありません。しかし、このちょっとしたジャングルに入ってしまえば自分の姿が見えなくなる、そして、そのとき他の友達2人は自分と母親たちと間のところで遊んでいる。その友達を呼びに行ってもいいけど、これを自分だけ見つければ、あとで自慢できる。そう思った自分はひとりでちょっとだけジャングルに入ってみました。そして、一歩ずつ一歩ずつ進んでいくと、それを見つけました。それは、小便小僧です。

f:id:maskednishioka:20160815160739p:plain

小さく、薄暗く、小汚く

そこで子どもの頃の自分は、生まれて初めて小便小僧を見ました。その姿は、小さくて汚れていて動きません。しかし、チョロチョロと小便をし続けています。その場所は薄暗かったのでとても薄気味悪く見えました。怖くなった自分は、すぐにその場から逃げ出しました。とにかく怖かったのです。もちろん、何か作り物であるのは理解できても、何であんなところで小便をしているかも意味がわからない。怖くなって走ってみんなのもとに戻って、その日は誰にも何も言わずに家に帰りました。

スイミングスクールに行くのが嫌になる

次の日からスイミングスクールに行くのを嫌がるようになりました。母親に理由を聞かれても答えませんでしたが、いよいよ明日がスイミングスクールの日、母親に初めて告白しました。「帰りのバス停の近くにオバケがいるから行きたくない」小便小僧の存在を知らない母親は、「なんのこっちゃ?」という感じでしたが、自分の説明を聞いてこう言いました。「それなら、そのジャングルに近づかなければいいじゃない」結局、半ば強引にスイミングスクールに行くことになりました。

小便小僧には近づかない

スイミングスクールが怖いわけではありません。なので、行くときもスイミングスクールの練習も楽しんでいました。しかし、問題はこれからです。帰りのバスの中継地点が自分にとっては怖い小便小僧がいるのです。

中継地点に向かうバスの中、一緒にスイミングスクールに行っていた近所の友達のお母さんから、こんなことを言われました。「ニシオカくん、おしっこするオバケ見たの~」どうやら子ども達がレッスンを受けている間に、自分の母親が他のお母さんに笑い話として話したようです。完全にからかわれているんですが、自分は恥ずかしいのでモジモジしているだけです。そうすると「もう、オバケの方に行かないで一緒にいようね」と別のお母さんがやさしく言ってくれました。そうこうしているうちに、バスは中継地点に着きました。

スポンサーリンク

 

 

みんなと一緒にいることにする

バスを降りて、次のバスが来るまでには15分あります。自分はジャングルの方には行かず、みんなと一緒にいました。しかし、友達2人がジャングルの方に向かって走り始めます。「あぁ!そっちは・・・」と思っていると、ジャングルの手前の店の前で止まり、ガラスの向こうに見える何かをじーーっと見ています。

自分としては、ジャングルに近づくどころかジャングルの方向に向かって行くのも怖いことなのです。あの薄暗いジャングルの中には小さくて小汚い小便小僧がチョロチョロと小便をしているのです。そう思うと母親がいる場所を離れられません。しかし、その様子を見た自分の母親がこう言いました。「大丈夫、あのお店の窓のところにはオバケはいないよ、行ってごらん」そういえば友達は窓のほうを見てニコニコしています。しかし、ここからは窓の中は見えません。

窓の中に見えたもの

恐る恐る友達2人に近づいていきます。しかし、やはりジャングルの方も気になります。そちらも気にしながら窓のほうに近づいていきます。緊張している自分には、とにかくこの辺には何か怖いものがあるのではないか?という先入観があるので、ソロリソロリと近づいています。そして、友達の後ろまで来ると、その2人が熱心に窓の中を覗き込んでいます。そして、その中に見えたものは・・・。

窓の中では白いモノがうごめいていた

窓の中では白くて柔らかい何かがうごめいていました。もちろん、勝手にうごめいているわけではなく、おじさんが棒を持って伸ばしたり広げたり丸めたりしています。

・・・・・・・・・・・そう、そこはパン屋さんでした。

f:id:maskednishioka:20160815172608p:plain

そして、友達の2人はおじさんがパンを作っているのを見て楽しんでいるのでした。

もう小便小僧なんて怖くない!

友達2人がいること、窓の中でパンが作られていること、そして焼き上がるパンの美味しそうな匂いが、あれだけ怖かった小便小僧を忘れさせてくれています。そして、興味はおじさんが作るパンに全て注がれます。おじさんの手際は素晴らしく、パンの生地を切って伸ばして丸めて包んで、みるみるうちにパンが出来上がっていきます。

すると、おじさんがず~っと見ている自分たちに愛想を振り前いてくれるようになりました。パンの生地をギューーーっと伸ばしてくれて、それを見た自分たちがそれに反応してワイワイやっていると、今度は丸めて輪っかを作って輪の中から覗いてくれて相手をしてくれました。もう、ここまで来たら小便小僧なんて関係ありません。パン屋サイコー!です。

パナソニック ホームベーカリー  1斤タイプ レッド SD-BH1001-R

パナソニック ホームベーカリー 1斤タイプ レッド SD-BH1001-R

 

 しかし、事件は起きた!

このバス停の中継地点での時間は15分です。しかし、自分たちの母親がいますので、パン作りを見るのに夢中になって、バスに乗り遅れる心配はありません。存分におじさんの素晴らしい手際のパン作りを見つめることが出来ます。

しかし、そうこうしていると、パンを作っていたおじさんが慌てだします。自分たちは良くわかっていませんでしたが、パンというものは生地をこねて成型したあと、焼かなければなりません。自分たちはそんなことよりも、生地をこねることが見たいわけで、パンを焼く工程については無反応です。それが影響したかどうかはわかりませんが、おじさんはパン生地を窯に入れていたことを忘れてしまったのです。そして、パンが焦げる事件が発生です。

おじさんが苦笑いしながら店から出てきた

自分たちは何が起こったのかよくわかっていませんでしたが、おじさんが店から紙袋を抱えて出てきました。そして、母親たちの方に向かって行き、紙袋を母親の一人に渡しています。母親たちはおじさんに謝っています。しかし、母親たちは謝りながら笑っているので、子ども心にそんなに深刻ではないと思うのですが、いまだに事態が把握できません。すると、母親のひとりがパン屋のおじさんからもらった紙袋を自分たちに見せながらこう言ったのです。

パンくれたゾォ~~!

どうやら、パン屋のおじさんが自分たちが喜んでくれるのに気を良くして、生地をこねて遊んでいると、パンの生地を窯に入れていることを忘れてて焦がしてしまったようです。そして、焦がしてしまったパンは売り物にならないので捨てることになる、でも、売り物にはならないけど食べれるので、もらってくれないか?ということだったみたいです。

何だか自分の子どもたちのせいでパンが焦げてしまったのに、もらってしまって申し訳ありません。となったわけですが、帰りのバスの中では子どもたちに「良くやった!」というのはやはり大阪のオカンたる所以ですかね。

おわりに

本当は夏なので、ちゃんとした怖い話を書いてみようかと思って書き始めたのですが、案の定どうでもよい、子どもの頃の思い出話となってしまいました。ただ、小便小僧が怖かったことは本当のことで、しばらくの間は小便小僧の前を父親の運転する車で通るだけでも「コワイ!コワイ!」と言っていました。

これに懲りず、また昔話的なものを書いてみたいと思いますので、今後も何卒宜しくお願い致します。

 

でわ、股!!

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

www.maskednishioka.com

www.maskednishioka.com

www.maskednishioka.com