水泳って、当たり前ですけれど、プールで練習をします。
もちろん陸上トレーニングもしますが、基本は水中です。
長いプールで50m、短いプールで25m、それを何度も往復します。
選手のレベルや練習の目的によって違いますが、1日10000m(10㎞)泳ぐこともあるので、50mプールでも200往復、25mなら400往復です。
しかも、観ている景色は変わりません。
背泳ぎ以外の選手は、プールの底を。
背泳ぎの選手だけは、施設の天井を。
ずっと変わらない景色を見ながら、何度も何度も往復します。
そして、水中ですから基本は無音です。
もちろん水の音がして、たまにコーチの声が聞こえますが、気分を盛り上げる音楽が流れてくることは、ありません。(最近は水中ヘッドホンてのもありますが・・・)
入江陵介さんが水泳を始めたのは、0歳でベビースイミングからだそうです。
それから34年間。
4度もオリンピックに出場して、5度目の出場をかけた戦いには敗れましたが、それでも日本のトップスイマーとして、ずっとプールを往復してきたはずです。
ほとんど景色が変わるわけでもなく、自分を鼓舞する音楽が流れてくることもない、そんな環境でひたすら黙々と同じことを繰り返してきたはずです。
それを34年間も・・・
それを「ストイック」と言えば当然なのですが、多少ではありますが水泳のことを知る自分からすると、「ストイック」などという言葉を通り越して「マゾ」です。
もちろん、いい意味で。
そんな入江陵介さん。
本当にお疲れ様です。
今後も水泳に関わり、後進の育成などをされるそうなので、そのマゾっぷりを遺憾なく発揮していただければと、陰ながら応援しています。
もちろん、いい意味で。
でわ、股!!