いわゆる「やくざ映画」というのが好きで、作品でいえば『仁義なき戦い』がナンバーワンで間違いないのですが、唯一気になるのが時代背景で、いくら昭和生まれのおっさん(自分)でも、ちょっと共感できない部分があります。
そこに現れた『アウトレイジ』は時代背景もバッチリで、もちろんやくざ映画としても面白くて、個人的には『仁義なき戦い』のナンバーワンの座を脅かす存在となりました。
で、これまたそこに現れたのが『孤狼の血』で、現在は2作目となる『孤狼の血 LEVE2』が上映中で、残念ながらそちら(LEVEL2)は観てませんが、1作目の方は観させていただきました。
『アウトレイジ』と『孤狼の血』、この2作品は同じやくざ映画というジャンルで比べられ、観る側が勝手に比べる以前に公式が「アウトレイジに対する東映の答えですね」という古舘伊知郎さんのコメントを出したあたり、「どうせ比べられるならハナから勝負してやろうじゃねーか!」というのがあるんでしょうね。
画像は 映画『孤狼の血』予告編 - YouTube より
さて、そうなるとどっちが好き?ということなり、あくまでも個人的な好みではありますが、自分は『アウトレイジ』の方が好きで、『孤狼の血』も決して悪くはないのですが・・・みたいな感じになります。
しかし、この『アウトレイジ』と『孤狼の血』の違いというか好みの差というか、それを言葉で説明するのが難しくて、それをずっと考えながら生きてきたのですが、昨日記事を書いててハッ!と思い出しました。
というのは『アウトレイジ』が登場した当時、それを観た社員同士で映画の話をしていて、観た人間全員で共通したのが「まるでうちの会社みたい」ということで、昨日書いた記事に登場した同僚も同じく言っていました。
『アウトレイジ』を観た方であればわかると思うのですが、とにかく人が信じられなくなる騙し騙され裏切り裏切られる展開に、いつしか「あの役はうちの会長で、この役はあの部長で・・・」みたいに照らし合わすようになり、そうなると映画の結末のようになるのでは?、つまり、最後はあの取締役が会長を始末して・・・みたいな妄想が盛り上がったことを覚えています。
もちろん『孤狼の血』にも激しい暴力描写の怖さはあるのですが、『アウトレイジ』にはそれ以上に人間の怖さが描かれていて、それが違いなのでは?ということになりました。
昨日の記事にも書きましたが、数年ぶりに偶然会った同僚に「会社は相変わらず?」と聞いたら「うん、相変わらず」と即答でしたから、きっと会社のアウトレイジも現在進行形であり、そうなると人を手玉に取り続けた会長が右腕の部下に始末されるエンディングが現実に・・・となりますが、ま、もう自分は完全なる部外者ですから、映画を観る感覚で楽しませてもらいます。
で、最後は「バカヤロ」で。
でわ、股!!