先日、関西のブログ仲間であるたろすけさんが、このような記事を書かれていました。
朝から「今日は何を書こうか?」と悩んでいた自分はビビビビ!!と来まして、ネタ(記事)を丸パクリさせていただくことにしました。(たろすけさん、ネタの提供ありがとうございます)
もちろん自分の場合はゲーム会社に勤めたことはないので、そちらは本家にお任せするとして、長年勤めたスイミングスクールの面接について、それっぽいことを書いてみたいと思います。
「子ども好き」と「水泳好き」はどうでもいい
スイミングスクールの面接をやっていると、「子どもが好きなんです!」とか「泳ぐのが好きなので!」などのアピールをしてくる方が大勢います。
もちろんスイミングスクールのお客さんの大半は子どもであり、働く職場はプールの水の中ですから、それらをアピールすれば雇ってもらえるのでは?と思っておられるのでしょう。
しかし、それらは決して間違いではないのですが、あまり効果はありません。
というのは、例えば「子どもが好き」というワードの場合、『笑顔で楽しくプールで遊ぶ』みたいなイメージをされているからの発言だと思われるのですが、実際の現場はそうではなく、鼻水なんて当たり前、泣いて嫌がり暴れ回り、吐くは漏らすは大騒ぎなのが、子どもなのです。(もちろん、それだけじゃないけれど・・・)
つまり、「子どもが好き」というワードは決してハズレではないのですが、裏を返せば「自分が思っているのと違った・・・」と思われて簡単に辞めてしまう可能性があるので、「子どもが好き」と言えばいうほど、面接する側は「続くかな?」と思ってしまうのです。
そして、もうひとつの「泳ぐのが好き」についても、スイミングスクールで働くコーチはレッスン中にほとんど泳がないので、あまり関係ありません。
泳がない理由はいくつかありますが、子どもの安全を確保するのに『人数確認』をして、子どもの間違った泳ぎを修正するための『補助』をするには、泳いでいるヒマなんてありません。
もちろん、子どもに泳ぎ方の見本を見せるために泳ぐこともありますが、本音としては、それで子どもが上手くなるなら楽なものですよ。(ホントに・・・)
そして当たり前ですが、水が苦手で泳げない人はスイミングスクールのコーチの面接になんて来ないですから、面接に来た時点で「泳ぐのが好き」アピールをされても、「他にアピールすることがないのかな?」と思ってしまうのですが、これってひねくれていますかね?
働ける時間や期間などの条件の方が重要
では、実際のところどんなアピールをすれば、スイミングスクールで採用されやすいか?となると、ここまで書いておいてアレですが、面接をされる方の経験や、そのスクールの状況などで変わるでしょう。
しかし、共通して「これは重要では?」と思うのが、『働ける時間帯と期間』です。
スイミングスクールのコーチの仕事は主に子どもが相手で、その子どもは普段学校に通っているので、スクールに来れるのは『平日の午後』と『土日の午前と午後』です。
なので、その時間に働けるかどうか?がかなり重要で、それ以外の時間にしか働けないと、どれだけ良い人材であっても採用できませんし、出来たとしても少数です。
なので、可能な限りで、スイミングスクールが要求する時間帯に働けるかどうかをアピールする方が、 子ども好きや水泳好きをアピールするよりも、よっぽど採用されやすいはずです。
そして期間については、スイミングスクールに子どもを通わせる保護者の目線で考えた場合、ころころコーチが変わるのはあまり印象が良くなく、例え指導が特別上手くなくても、長く在籍するコーチは人気が出やすくなります。
なので長い期間、例えば大学に在籍する4年とか、そういった長く働くことが出来るアピールがある方が採用されやすく、逆にどんなに指導経験があったり子育ての経験があったとしても、短期間の場合は採用が難しくなります。
といっても人材不足は否めないわけで・・・
と、ここまで書いて参りましたが、実際の人材における懐事情としましては、他の業種と同じくスイミングスクール業界も人手不足でして、面接時に出てくる、何の確証もない「子どもが好きなんです」や「泳ぎが好きなんです」というアピールだけで採用されることがほとんどでしょう。
なので、最初に書いたように、決して間違いではないのですが、「あまり効果はない」くらいに思っておいた方が正解です。
最後に
スイミングスクールという職場は少し特別な職場だと、自分は思っています。
なので、この考え方が他の業種でも通用するかどうかはわかりませんが、『安易な考え方は見透かされている』というのは、共通していることでしょう。
そして私自身、これまで何人も面接してきましたが、決して「雰囲気でわかる」なんてことは全くなく、面接時に好感触を得て採用した人が、初出勤時に出社してこなかった例など、腐るほどありますので、そんな人間が書いたことを、どう受け止めるかも読まれているアナタ次第ということですので、あしからず。
でわ、股!!