どうも、マスクド・ニシオカです。
ダウンタウンが好きで松本人志が好きです。故郷(尼崎)が同じであったり年代が近かったり親近感があるという部分もありますが、それ以上にお笑いが好きで単純に笑わせてくれる存在として、昔から松本人志が好きです。
そうなると当然のように彼が出演する番組をチェックしていて、先日放送された「人志松本のすべらない話」も当然のように見ています。この番組については最初の放送から10年以上経過しており、そのころに比べるとおもしろくなくなったという意見も聞きます。番組を見る側が見慣れてきて刺激が少なくなって、おもしろくないと感じることがあるのは仕方のないことでしょう。ただ、すべらない話には「何度同じ話を聞いてもすべらない」という定義があります。
「何度聞いてもすべらない」という考え方は落語に対する考えと同じです。古い歴史の中で繰り返し話されてきた古典落語が今でも人を笑わせるのと同じで、その笑いが起きるのは「話の内容」ではなく「話し方」に大きな要因があるわけで、間の取り方や話すスピード、声の大きさの強弱や話す順番、そのようなことで同じ話でも笑いが起きているはずです。
そう考えると、この番組で紹介される「すべらない話」というのは、いかにおもしろいエピソードを話すことではなく、普通にあることをいかにおもしろく話せるか?ではないかと思うのです。聞く側とすれば「おもしろいエピソード」の方が新鮮味があっておもしろいのですが、しかしそれは1度聞けば知っている話に変わり、2度目は「すべる話」になってしまいます。
スポンサーリンク
実際に松本人志が披露した「すべらない話」を簡単に文字にしてみました。
年齢的なもので頻尿になった
年末に医者に行った
時間として40分くらい
行って20分くらいで中途半端な尿意が来る
歯の治療中にトイレに行きたいとは言いにくい
診察室にトイレが無くビルの中のトイレに行かないといけない
仕方がないので我慢する
何とか我慢するも、うがいする水を見て尿意が増してしまう
やっと治療が終わったと思ったら、今度は偉い先生が話しに来る
最近どうですか?と聞かれて「朝起きたときに歯が浮く」と答える
寝ている間に歯を食いしばっていたり歯ぎしりしているかもしれない
そうだとしたらマウスピースの装着などいろいろと考えないといけない
けれど自分には歯ぎしりをしているが自覚が無い
それも我慢して支払いもして歯医者を出る
廊下に出ると別のおっさんがいて抜くに抜けない競争のようになる
結果前にいるおっさんが先にトイレに入り小便器にたどり着く
気が付けばおしっこを我慢するために歯ぎしりをする自分がいる
スポンサーリンク
こうやって文字にしてみると、それほどおもしろい話ではないかもしれませんが、これをいかにおもしろく話せるかが話術であり、小難しくいえば松本人志の笑いに対する考え方が詰まっているのではないかと思うのです。当たり前のことですが「人志松本のすべらない話」には松本人志が必ず出演しています。そうなると松本人志は毎回すべらない話をしていて、 それを10年以上もやっているわけですから、おもしろエピソードに頼っていれば、エピソードの枯渇が起きるはずです。いかに普通の話をおもしろく話せるか、そう思う理由がそこにあります。
もちろん、そもそも実際に松本人志本人が話しているのがおもしろくないと思う人もいるでしょう。ただ自分は、この話がおもしろいかどうかよりも、松本人志がおもしろく話す技術を見れるのが、この番組の楽しみ方だと思うのです。今回の放送でいえばカンニング竹山の「和田アキ子のハワイの話」や綾小路きみまろの「バイアグラの話」などもおもしろかったですが、これはエピソードがおもしろいわけであって、話術が凄いわけではないのです。いや、もちろん話術も凄いのですけれどね。
逆にいえば、エピソードはおもしろいのに話術が足りなくて「すべる話」になっている人は腐るほどいるわけで、しゃべりを生業とする芸人ですら緊張して間違えて声が震えてしまうのですから、素人である一般人の自分なんかがTVに出てたくさんのスタッフに囲まれて出来るものではないでしょう。
しゃべりと文章は違うもので、話術と文章力のおもしろさは別モノですが、それでもそんなにおもしろくないことを、いかにおもしろい文章に出来るかを、今後も考えていきます。
【早期購入特典あり】人志松本のすべらない話 30回記念大会 完全版(ステッカー付) [DVD]
- 出版社/メーカー: よしもとアール・アンド・シー
- 発売日: 2017/01/11
- メディア: DVD
- この商品を含むブログを見る
オチがつかなくてすいませんが、どうやらリアルタイムでツイッターのアカウントが乗っ取られたようなので、この辺で・・・。
でわ、股!!
クリックお願い致します。