どうも、マスクド・ニシオカです。
先日「バーニングオーシャン」を見てきました。東京の日本橋で見ましたが、大阪在住のおっさんがなぜ東京で見たのか?は、前回と前々回の記事を読んでいただければ、なんとなく理解できます。(たぶん)
簡単なあらすじ(ネタバレなし)
ストーリーは実際に過去にあったハナシが元になっていて、海に浮かぶ石油掘削施設で起きた大規模事故の顛末です。
メキシコ湾沖80キロメートルにある石油掘削施設「ディープウォーター・ホライゾン」で、海底油田からの逆流によって上昇した天然ガスへの引火が原因で大爆発が発生。現場で働いていた作業員126人が施設内で足止めを食らう。事故により多数の行方不明者と負傷者を出す大惨事となり……。
映画サイトのあらすじでは、簡単に海底油田が爆発していますが、爆発するまでにあったことと、なぜ事故が起こったか?をこの映画では描かれています。
簡単にいえば、現場としてはそこで働く人の安全を優先したいけれど、会社は利益を優先したいから多少無理でも押し通そうとする、「その結果こうなった」とは映画の中で誰もいいませんが、見た人全てがそう思うでしょう。
働く男にグッとくるポイント
本来この物語は事故が起こってから油が流出したことにおける、自然への影響が大きかったことの方がクローズアップされています。
しかし映画ではその部分、事故が起きてからの事はほとんど触れておらず、事故が起きて脱出するまでがメインです。
ただ、事故がから助かった主人公が、同僚の家族に詰め寄られるシーンがあります。「自分の息子を見なかったか?」「だんなを見ませんでしたか?」主人公は事故が起きてから何人もの人を救いましたが、同僚の家族に詰め寄られて苦悩します。そこへ愛する家族が到着して、苦悩する主人公を慰めます。
本当に短いシーンでしたが、もの凄く感動しやすい自分は涙ポロリでした。
ちなみにひとりで見たのですが、両隣にはカップルが座っていて自分は男性に挟まれました。そりゃあこんなおっさんの隣りに彼女は座らせられませんもんね。しかしその両隣に座った男性も、そのシーンでは涙を拭っていたようでした。(勘違いかも…)
たぶん、会社で働く男(女性も同じですが…)なら、このシーンを見て共感できるのではないでしょうか。もちろん同じように海底油田から石油を掘り出す仕事をしている人は少ないでしょうが、「会社は利益を優先し、現場は安全を優先する」のはどこも同じで、そこでがんばって働いて結果を出したのに責められて、家族だけが理解者だというのがわかるシーンです。
ごめんなさい。自分は会社を辞めてしまっているので、大きなことは言えませんが…。
ちょっとだけわかりにくかったこと
前述したとおり、この映画では海に浮かぶ石油掘削施設で起きた、大規模事故の顛末が描かれています。この事故が起きるまでの過程を、かなり詳しく忠実に再現してくれているとは思うのですが、その緊張感がなんとなくでしか伝わってきませんでした。
「何とかのテストで圧力が少ないから大丈夫だ!」
「本当にダメなら、どうして泥が噴出されないんだ!」
「何とか理論だから大丈夫だ!」
利益を優先させたい会社と、安全を優先させたい現場監督の緊迫した会話のやり取りがあるのですが、それがどれくらい良くないことなのか、いまいち理解できません。もちろん俳優たちの名演技や音楽の演出などで、その緊張感は伝わってくるのですが、もうちょっと見ている素人にわかりやすくなれば、もっと楽しめた気がします。
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107分は短すぎる
個人的な感想とすると、この映画に107分という時間は短すぎたような気がします。
どうせ事故が起きるまでの過程を見せるなら、もっと現場の緊張感や、本当はやりたくないけどやるしかない、といった苦悩などを描いてくれればと思います。
さすがに長すぎるとダレてしまいそうですが、せっかく名優たちが出演しているのですから、迫力のある爆発シーンや緊迫した脱出劇よりも、人間ドラマが見たかったような気がします。
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あれ?カート・ラッセルは?
映画が終わってエンドロールが流れているのを見て、カート・ラッセルが出演していることを思い出しました。
「あれ?どこに出ていた?」
本当に申し訳ないのですが、どれがカート・ラッセルかわかりませんでした。あとで調べて「なるほど!」と納得はいきましたが、昔の若いカート・ラッセルしか頭になかったので、お許しください。
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最後に
映画を見る前は知らなかったのですが、この監督と主演のコンビは「ローン・サバイバー」からの再タッグだったようです。
う~ん、それほど映画にうるさくない自分ですが、ローン・サバイバーに比べるといろいろ劣る点はあると思いますけれど、題材が全く違いますから何ともいえません。それでも現場で汗して働く人には、グッとくるものがあると思いますのでオススメの映画です。
でわ、股!!
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こんな内容で良ければ映画のことも書いています。