このようなニュースを見ました。
飲食宅配代行サービス「ウーバーイーツ」の配達員男性が、料理を受け取りに来た大阪市内のラーメン店でトラブルになり、店のオーナー男性から頭を叩かれる被害に遭っていたことが分かった。
オーナーにも、怒った理由があるようだが、男性は、大阪府警に被害届を出した。受理して捜査している府警の南署に取材して、状況などを聞いた。
Uber Eats配達員に「土下座して謝れ!」 ラーメン店主のブチギレ騒動、いったい何があったのか(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース
あくまでも個人的な意見ですが、正直、そもそもウーバーイーツに良い印象を持っていません。
しかし、それは自分が「家にある物を食べることで特に不満がない」とか「嫁さんが買物に行ってくれるから困らない」から「余分なお金を払う必要ある?」と思っているだけであり、世の中には「美味しいモノを食べないとおかしくなっちゃう!」という贅沢思考な人もいれば、「買物に行けないから外食を頼むしかない」という事情をお持ちの方もいるでしょうから、決してウーバーイーツ自体がダメ!とは思っていません。
そして、ちょっと言葉の使い方が間違っているかもしれませんが、「三方良し」という言葉があります。
「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということ。近江商人の心得をいったもの。
これをコロナ禍によって狂わされた世の中に(強引に)当てはめると、こんな感じではないでしょうか?
ウーバーイーツ以前
- 飲食店 ⇒ 「コロナ禍の影響で売上げが落ちて大変だ!」
- お客さん ⇒ 「コロナ禍の影響でお店に行きたくても行けない!」
- 働きたい人 ⇒ 「コロナ禍の影響で働きたくても仕事がない!」
ウーバーイーツ以後
- 飲食店 ⇒ 「配達してくれるから売上げが上がった!」
- お客さん ⇒ 「店に行かなくても食べられて幸せ!」
- 働きたい人 ⇒ 「働くことができてヨカッタ!」
つまり、自分には(今のところ)関係の無いところではありますが、世の中の問題を解決していると考えれば「ウーバーイーツって貢献しているよね~」と思っているので、自分の中でウーバーイーツは「三方良し」なのです。
しかし、今回のニュースを見て「やっぱりか・・・」みたいな感覚になりました。
いや、決してウーバーイーツ自体は悪くなくて、その仕組みがあることを「当たり前」と思った人が悪くて、上記の『三方良し』が『三方悪し』に変わりました。
- 飲食店 ⇒ 「ホラ!配達しろよ!」
- 働きたい人 ⇒ 「なんで下に見られるんだ!?」
- お客さん ⇒ 「ちょっと注文したのに届かないんですけど!」
もちろんあくまでも個人的な意見であり、単に「当たり前」になっただけでこんなに簡単に関係が崩れるか?とは思いますが、実際にコトが起きている以上、そうなんでしょうね。
あと、ニュースを見ていて気になったのが、飲食店(ラーメン屋さん)の、この言葉。
「ボンって、ちょっと突いてしまったのは、それは申し訳ないと思っているし、店まで来ても、荷物を詰める段になって『キャンセルします』って...。お客さんどうするのっていう。プロ意識がないっていうか、お客さんに対して迷惑かかるというのが全然頭の片隅にもない。それに対して、めちゃめちゃ腹が立っている」
(冒頭のニュース記事より)
これを書くと怒られそうですが・・・
「はぁ?プロ意識?」
自分の中での「本当に美味しい飲食店」って、何の宣伝もなしにお客さんの行列が出来るようなイメージがあって、もちろん「そんな時代ではない!」とか「コロナ禍の影響をナメるな!」などと言われそうですが、少なくともそれが出来なくて売上げが下がっているから、ウーバーイーツという「便利だけど本来必要のない」仕組みに手を出したんでしょ?
ということは、その時点で「プロ意識」を口にするなんてちゃんちゃらおかしくて、逆にウーバーイーツという仕組みがあるから生きていけている・・・くらいの感覚を持っていなきゃいけないのに、それが「配達するのが当たり前」になっているからでは?、つまり「三方良し」ではなく「一方(自分とこだけ)さえ良ければ」ってなっているからでは?、と思っちゃうのです。
もちろん、ウーバーイーツを利用する飲食店も、利用するお客さんも、配達する人にも全部ちゃんとした人がいて、ウーバーイーツという仕組み自体も悪くなくて、それを利用しないといけないくらい大変な世の中になっていて、たぶん、自分が思っているよりも何十倍も大変なんだと思います。
だからこそ「三方良し」の精神でいかないとけないのになぁ~と、思うのですが。
どうでしょうかね?
でわ、股!!