長年、スイミングスクールで子どもに水泳を教えるコーチの仕事をしています。
さて、同じ仕事を30年もやっていると、その仕事を通して時代の変化を感じることがあります。
具体的にいうと、昔は子どもの扱いが多少雑でもクレームが来ることは少なかったのが、時代の流れに沿ってどんどん変わってきて、些細なことでも注意されるようになりました。
もちろん、何でもかんでもOK!というわけではなく、最低限の安全を守った上で、レッスンに参加する子どもと、それを見守る保護者の方に楽しんでもらうためにやるのですが、昔のようにはいきません。
例えば、これはかなり前の話ですが、レッスン前の体操で、指示をする先輩コーチが体操中に「わざと」コケて子どもたちが笑う、というネタをしていたら、クレームがきました。
クレームの内容は、「子どもが真似して怪我したらどうするんですか!」とか「真面目にしてください!」とか…
もちろん言われたら「ハイ!ワカリマシタ!」と素直にピタッとやめますが、内心では「なんだかなぁ〜」と思っています。
さて、そんな時代の流れを感じつつも、それでもなんとか子どもを楽しませられないか?と、こんなネタをしています。
シチュエーションとしては、レッスンが終わってこれからシャワーを浴びてタオルで拭いて帰るという状況で、それまで着用していたキャップ(水泳帽子)とゴーグル(水中メガネ)を外し、挨拶をする場面です。
「ハイ!じゃあ、メガネとって、帽子とって、頭とって〜」
説明するまでもないですが、「頭をとる」というボケであり、このボケに対し子どもから「頭はとれませ〜ん」みたいな可愛いツッコミが入るのは関西特有のノリかもしれませんが、とにかく、子どもは楽しんでくれています。
しかし、これですら、いつかクレームがくるんじゃないかと思っていて、さすがに「本当にとれたらどうするんですか!」はないでしょうが、「真面目にしてください!」はありそうで、なんだかなぁ〜です。
ま、それでも、楽しませる努力はやめませんけどね。
でわ、股!!