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スイミングスクールのコーチあるある「手に書く」のハナシ

これはスイミングスクールで働くコーチのレッスン前の手です。

  • 5秒
  • ボ5
  • 目あけ
  • 浮く立つ
  • 945
  • 1055

上記の内容についてはともかく、同業者の方がこれをお読みの場合「なぜ手に書くのか?」ということは理解して頂けると思います。

しかし、スイミングスクールでコーチをしたことのない方にとっては、「?」状態だと思われますので、なぜこのようなことをしているのか?ちょっとした水泳コーチあるあるなのですが、一般の方にもわかるように書いてみます。

 

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濡れて困るものは持てない

当たり前ですが、スミングスクールで普通の子どもを教えるコーチは、常にプールに入っている状態ですので濡れて困るものは持てません。

「水泳のコーチ」=プールサイドでストップウォッチ片手に大声を張り上げている人、と思われている方もおられるでしょうが、あれは選手クラスだけの話で、スイミングスクールの主体となる普通の子どもを教えるコーチは、基本ずっと水の中です。

なので水に濡れて困る「紙類」を持ち込むことが出来ません。

もちろん濡れても大丈夫な紙や、耐水性に優れたノートパッドなどもありますが、それらも持ち込めない事情があります。

 

両手を開けておく必要がある

コーチが子どもに水泳を教えるときには「補助」と呼ばれる動作(行動?)を行います。

簡単にいうと子どもの体の使い方を修正したり、沈まないように支えることなのですが、これをするために両手を開けておく必要があります。

もちろん安全面を考えて、子どもが溺れないようにすること、もしくはいつ溺れても助けられるようにすることが求められるので、片手にバインダーを持ったりするのが難しくなります。(ただし、テスト時などの場合は例外あり)

 

それなのに覚えることは山盛りある

スイミングスクールでコーチをする場合、必ずと言っていいほどこの2つは覚えないといけません。

  • 進級基準
  • 進級基準に見合ったカリキュラム(練習)

例えば10級の子どもが合格するには「25mクロールで完泳」という進級基準があって、25mクロールで完泳するためには、これこれこのような練習をする、という具合です。

で、これが1つであればそれほど難しくないのですが、複合級といっていくつかの級をまとめて担当する場合があり、その数だけ覚えることが増えます。

その例を挙げるとすると、10級と11級と12級の子どもがいて、それぞれの進級基準が10級=クロール、11級=背泳ぎ、12級=平泳ぎだった場合、この時点で覚えることが3倍で、しかもそれらを同時に教えるカリキュラムを考える必要があります。

まだこれくらいなら・・・と思われる方もおられるでしょうが、このようなことを多いときで連続4時間行いますから、さらに4倍です。

しかも子どもが休んだり振替で増えたりするので、毎回同じようにはいかず、それに対応して練習内容を変化させる必要があります。

 

一番わかりやすい保護者からのクレーム

スイミングスクールで責任者をやっていたのですが、そのときに受ける一番わかりやすくて、「すみません」と謝るしかない保護者からのクレームがあります。

「進級基準に見合った練習をしていない」

前述の例でいえば、10~12級の子どものクラスでクロール(10級)と背泳ぎ(11級)の練習しかせずにレッスンが終わり、その一部始終を見ていた12級(平泳ぎ)の保護者がフロントを通じて責任者を呼び出して、このクレームをいわれます。

担当したコーチにすれば単なる勘違いとか認識不足なだけで、安全に楽しく練習を終えたのですが、お金を出している保護者にとってはそうはいきません。

こうならないために、スイミングスクールのコーチは「進級基準とカリキュラム」を覚える必要があるわけです。

 

じゃあ書こう!

そこで誰が始めたのかわかりませんが、覚えきる自信のないコーチが、直接体の一部にボールペンで書くようになりました。

もちろん多くは書けませんし、時間が経てば消えてしまいます。それでも書くのは自信を持ってプールに入るためです。

特にまだ経験の浅いコーチは進級基準とカリキュラムを覚えることばかり気になって、「笑顔で楽しく」といった子ども相手に行う商売の基本を忘れてしまいます。

そのクラスに入ることが前から決まっていれば覚える時間もありますが、ときには急遽他のコーチの病欠などにより、いつもと違うクラスを開始15分前に担当することが決まる場合もあり、そうなったときは先輩コーチから「書いておけば大丈夫よ!」とフォローするのです。

 

さて、もう一度最初の画像を見てみましょう。

念のためにお伝えしておきますが、これは自分の手です。

  • 5秒=5秒間顔を浸ける
  • ボ5=ボビングを5回連続
  • 目あけ=水中で目を開ける
  • 浮く立つ=自分で浮いて立つことが出来る

つまりここに書かれたことは、担当する(一部の)子どもの進級基準であり、これらが出来るようになる練習をするために書いています。

長年コーチをやっているおかげで、進級基準に対するカリキュラムは何も見なくても組み立てれるのですが、新しい職場であるため進級基準が完全に頭に入っておらず、なんとなくでは大丈夫なのですが、念には念を入れて書いておきました。

 

というわけで、スイミングスクールで働くコーチの「手に書く」というあるあるでしたが・・・ここで問題です!

説明をしていない数字「945」と「1055」について、これは何のために書かれたでしょうか?答えは下のスペースに白文字で書いておきますので、わかったかたは反転させて答え合わせをしてください。

 

945=9時45分

1055=10時55分

つまりレッスンの終了時間でした!

 

見事正解した方は、豪華ハワイ旅行に!(ご自分のお金でどうぞ・・・)

 

でわ、股!!

 

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