どうも、マスクド・ニシオカです。
先日このブログでも触れましたが、単行本で買い続けている唯二の漫画「ヴィンランド・サガ」の最新刊(20巻)が半年振りに発売されました。
ちなみに、もうひとつは「ベルセルク」です。
こちらも6月に新刊が発売されましたが、掲載しているヤングアニマルで話が進んでいない(連載休止中?)ので次はいつになるやらコンビですね。
さて、楽しみにしていたヴィンランド・サガの最新刊である20を巻を読みまして、個人的に面白かった、けれどネタバレはしないところを、出来るだけこの漫画を読んだことがない人にも伝わるように書いてみたいと思います。
まず、ヴィンランド・サガとは
簡単にいうと、昔ヨーロッパにいたヴァイキングの物語です。
主人公は、偉大な戦士だった父親が目の前で殺されて敵討ちを誓いますが、いろいろ経験していくうちに「本当に強いということは?」みたな悟りを開いて、争いのない国を作ることを目指します。
ですが時代が時代だけに武力で物事を解決するのが当たり前なので、理解者は少なくどうしても争いに巻き込まれてしまいます。
さらに主人公のトルフィン自体が、もともと敵討ちをするために殺人マシーンと化していた過去もあって、いざとなればめちゃくちゃ強いという設定、つまり羊の皮を被った狼状態で旅を続けています。
自分はこの羊の皮を被った狼設定が大好きなのですが、今回はそういうシーンは置いておいて、面白かったけれど本編とはあまり関係のないことを書いていきますので、気楽にお読みください。
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その1 ガルムがボコられるシーン
ガルムとは、19巻で初登場した若い戦士です。
ちょうど主人公のトルフィンが父親の敵討ちだけを考えていた頃のように、戦場で生き残るために強くなることしか考えておらず、世間も世界も知らないナマイキな奴です。
初登場した19巻でいきなり潜んでいた刺客を見抜いたり、敵の布陣に潜りこんで大将の首を取ったり、槍の使い手としてかなりの凄腕なのですが・・・とにかくナマイキで腹が立ちます。(←そういう役割)
雇い主の命令を受けてトルフィンの首を狙いますが、トルフィンはそこから逃げ出します。
「正々堂々と戦って自分が死ぬか相手が死ぬか」という2択しかないガルムと違って、「不戦の誓い」をしているトルフィンには逃げるという選択があります。しかしそれが理解できないガルムは、トルフィンの仲間を人質にしてトルフィンと戦おうとしますが、ここからいろいろあって(ネタバレのため自粛)捕まってしまったガルムがボコボコにされます。
あー!スッキリ!
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その2 トルケルが燃えるシーン
トルケルとは主人公トルフィンの大叔父に当たる戦士で、この時代最強と呼ばれ無類の争いごとが大好きなおじさんです。
20巻でも戦争(ケンカ)好きがいかんなく発揮されているトルケルおじさんですが、さすがに火責めには敵わなかったようで、大火傷を負った上に頭(髪の毛)もご覧のように・・・
ドリフやひょうきん族世代の自分としては笑ってしまうのですが、さらにトルフィンがトルケルの頭にツッコミを入れるシーンがあって、よけいに面白いことになっていました。
「トルケルー!あたま、あたま!」
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その3 本編とは無関係ながら、考えさせられたシーン
*多少グロシーンあり、閲覧注意
わかりにくいので解説します。
物語の中で敵味方に分かれて攻城戦が行われています。
で、城を守るために塀の上から弓矢を放っている戦士が、攻めてくる敵の中に家出した兄を見つけました。
仲間である隣りの兵士が「戦の途中だ」と止めますが、いうことを聞かずに自分の存在を知らせようとします。
自分の指輪を外して矢にくくりつけ、それを見れば自分だとわかってくれると矢を放つのですが、運悪く(?)矢は家出した兄の頭を貫きます。
「ま、いっか 敵だし」
そう呟いた瞬間、今度は自分が敵の矢に射抜かれます。
ここに出てくる登場人物(兄弟)は本編とは無関係です。
なので重要なシーンではないのですが、なんとなく作者が強いメッセージを抱いて描いているような気がするのです。
評論家でもなく稚拙な知能しか持たない自分には「戦争はダメ!」みたいな感想しか書かけませんが、この時代のことを研究しまくっている作者(幸村誠せんせい)がどうしても書きたかったのでは?なんて思うのです。
これまでにも、この漫画を読んでいてあまりにも細かい描写に驚かされることが何度もありました。今回のあとがき(表紙のうら?)に書かれている、最近の研究でヴァイキングの墓から女性のDNAが発見されたとか書いてあり、本当に好きというか細かいところまで調べて書いているんだなぁ~と。
もちろんプロの漫画家ですから当たり前なのでしょうが、こういうところがこの漫画が好きな部分でもあります。
最後に
どんな漫画でも同じでしょうが、この先物語がどうなっていくかわかりませんけれども、とにかくちゃんとした終わりだけが見たいと思っています。
よくある編集者(もしくは出版社?)と作者の折り合いがつかなくなって中途半端なところで終わったりするのだけは勘弁です。
と、それぐらい面白い漫画であり、もし、まだ読んだことがなければオススメというか、読んでアナタは損していますよ。といいたくなる漫画です。
ヴィンランド・サガ 新装版 コミック 1-18巻セット (アフタヌーンKC)
- 作者: 幸村誠
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/08/23
- メディア: コミック
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ま、次の21巻発売は半年後くらいかな?
それまでじっくり待ちましょう。
でわ、股!!
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