どうも、マスクド・ニシオカです。
本日より競泳日本選手権が開催され、NHKで放送されます。
- 日程 4月13日(木)~16日(日)
- 会場 日本ガイシホール(名古屋)
- 生放送 NHK-BS1 18:30~(日によって違います)
- 録画放送 NHK総合 24:10~(日によって違います)
今年は世界選手権が行われるので、この日本選手権で2位に入って派遣標準記録を切ったスイマーが世界選手権代表メンバーに選ばれます。
世界選手権はオリンピックに比べるとランクは下がりますが、世界大会の経験を積むことや、海外のライバルと実際に泳ぐことのできるチャンスですから、東京オリンピックを狙うスイマーは代表になることを狙ってくるでしょう。
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スタートの合図が変わる?
どうやらスタートの合図が変わるようです。一応、元水泳コーチですが今朝の新聞を見て知りました。ってかなり前に決まっていたんですね。知らんかったぁ。
日本水泳連盟は7日、東京都内で常務理事会を開き、競泳の国内大会でのスタート合図を、従来の「用意(ヨーイ)」から英語の「Take your mark」に変更することを決めた。4月の日本選手権(名古屋市)から採用する。
国内で行われる競泳の大会のスタートは「よーい」ですが、一般の方が競泳に触れる機会がオリンピックの放送だったりするので、「よーい」よりも「Take your marks(テイク ヨア マーク)」の方が、馴染みがあるかもしれませんね。
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大会運営の今昔アナログからデジタルへ
どんな競技でもそうですが、今でこそデジタル技術が当たり前で、水泳の場合は壁にタッチしたら自動でタイムが計測されたり、スタートの合図が電子音だったりしますが、昔はオリンピックや世界選手権などの国際大会でも手動でアナログでした。
ピストルは火薬を詰めて「パァーン!」と音を鳴らしていましたし、タイムを計る人(計時)はスターター(ピストルを撃つ人)の音ではなく火薬から出る煙を見てストップウォッチを押して、泳いできた選手が水しぶきではなく、ちゃんと手で壁にタッチしたのを見てストップウォッチを止めていました。
そんな時代から水泳コーチをしている自分には、忘れられない思い出があります。
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スターターの思い出
まだコーチになりたての頃、やった経験もないのに関西のスイマーが集まる大会でスターターをやったことがあります。場所は臨海スポーツセンターでした。
もう30年近く前ですから大会運営はアナログで、スターターが撃つピストルも火薬の「パァーン!」で、「よーい」の発声はスタンドマイクでした。
とりあえず他のスターターの人に教わって、自分の番が回ってきます。もちろん緊張していますが、自分がスイマーだった経験もあり、何となく流れはわかっていたので、なんとかスターターの仕事をこなしていました。
しかし、何事も過信がトラブルを生みます。ピストルの扱いにもスターターの流れにも慣れてきた頃、その事件は起こりました。
ピストルに火薬を詰めてあることを確認し
スイマーのコースと名前がコールされ
前のレースが終わり
審判長が笛を吹き
スイマーがスタート台に登ります。
会場がシーンと静まり
ピストルを構えて
スタンドマイク顔を近づけ
「よーい」と発声します。
その声でスイマーはスタート台に足をかけ(当時のルール)
ピストルの音を待ちます。
スターターである自分は
スイマーの動きが止まったことを確認し
引き金を引きます。
そこで「パァーン!」と音がして
スイマーが反応して
飛び込む
はず。
しかし、音が鳴らず。
その代わりに、スタンドマイクを通して
自分の「あっ!」という声が会場に響き渡りました。
どうやら火薬が湿気ていて音が出なかったようで、自分の「あっ!」で落ちるスイマーはいませんでしたが、自分は恥ずかしさのあまり、顔から火が出るような思いでした。
「火薬から火が出ず、顔から火が出る?うまい!」なんてことは誰もいってくれず、自分にとっては苦い思い出となりました。
競泳日本選手権は大会初日から、男子400m個人メドレーで萩野と瀬戸の勝負があるので、それなりにスポーツニュースで報じられるとは思います。ですが余裕のある方は、生放送や録画でのダイジェストでもいいので「Take your marks」と発声するスターターに注目しても、おもしろいかもしれませんね。
大丈夫です。いまはデジタルになっているので「あっ!」はありませんから。たぶん。
でわ、股!!
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