46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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スイミングスクールのコーチとプロレスラーの共通点

どうも、マスクド・ニシオカです。

3歳で親に連れられてスイミングスクールに通いだし、そのまま泳ぎ続けて仕事にまでしてしまい、結局会社は辞めてしまいましたが、水泳のコーチを26年ほどやっています。そんな自分が、TVでプロレスを観始めたのは小学生のころ、アントニオ猪木や藤波辰爾にタイガーマスク。そのまま大人になって自分のお金でプロレス会場にも行くようになりました。

 スイミングスクールで働く水泳のコーチと、自らの肉体を駆使して戦うプロレスラー

 きっと世間一般で考えれば、全く違うもので共通点はないかもしれませんが、そんな2つと長年触れ合ってきた自分が思う、スイミングスクールのコーチとプロレスラーの共通点をここに発表したいと思います。

 

パンツ一丁で勝負する

 水泳のコーチもプロレスラーも人前に出るコスチュームは基本水着です。いまでこそ水泳コーチの水着はブーメランタイプから半ズボンみたいなスタイルに変わり、プロレスラーは地味で単色のタイツから派手でかっこいい衣装に変わりましたが、元は両方とも水着です。

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もう30年ほど前ですが、その当時人気だった女子プロレスラーがこのようなコスチュームなのですから、プロレスのコスチューム=水着は逃れられない事実でしょう。つまり、水泳のコーチもプロレスラーも水着を着ただけの姿でお客さんの前に出て、裸同然で体を張って商売しているのです。

もちろん水泳のコーチといってもいろいろあって、オリンピックを目指す選手のプールサイドコーチから、泣き喚く2歳の子どもを抱きかかえながら十数人を教える水に入るコーチまでいろいろあります。

それでも意外な共通点があり、北島公介さんや萩野公介さんといった金メダリストを育てた平井コーチも、育てた数々のプロレスラーからキャデラックの音が聞こえただけで震え上がると言わせた新日の鬼軍曹こと山本小鉄さんも、両方ともポロシャツなのです。

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山本小鉄の人生大学プロレス学部

 ほらね?

 

体が資本

水泳のコーチもプロレスラーもケガや病気をしていたら仕事になりません。

水泳のコーチは水に入ってする仕事ですから体が冷えます。夏でも水の中は体温より低いですから最初は気持ちが良くても、4時間も入っていればダメです。当然冬場はもっと酷くて、いくら温水プールと名乗っていても夏場より下げない程度です。そんな体が冷える状況でも働き続けないといけないのが水泳コーチであり、タフでなければ続けることは出来ません。

一方プロレスラーも、その肉体を武器に戦い、それをお客さんに見せることで商売をしているわけですから体が資本です。年間100とか200とかの試合を行うための肉体を作るのは大変で、体を鍛えることが仕事だといっても過言ではないでしょう。それでもケガをすることはあって、慢性的な痛みと戦いながらリングに上がる、プロレスラーも体が資本なのです。

 

替えがきかない

前述した「体が資本」という考え方は、何も水泳のコーチやプロレスラー以外でも同じことがいえるでしょう。しかし、替えがきかないというのが少し違います。

水泳のコーチは主に子どもに水泳を教えるのが仕事ですが、そのキャリアや技術、そして人柄といった様々な要素によって、お客さんから人気コーチと不人気コーチに分かれます。人気のあるコーチだとお客さん、特にその保護者から喜ばれて、人気コーチが休んで不人気コーチに変わった場合、見学室ではため息が漏れてきます。さすがにそれでクレームをいってくるお客さんは少ないですが、コーチが変わればクラス変更をするお客さんは多く、水泳のコーチといえども人気商売なのです。

もちろんプロレスラーも、人気レスラーを目当てに会場に足を運ぶファンがいるわけですから、替えがききません。最近人気団体である新日本プロレスのレスラーが相次いでケガをしていますが、どれも人気のあるレスラーであり、試合を休むことが出来ない状況にあるのではないかと考えられます。この状況に対して、新日本プロレスの社長が「選手の体調管理のため、試合数の制限と移動するバスの乗る時間を検討する」みたいなコメントを出していて、地方大会では人気レスラーが見れなくなるのでは?という心配もありますが、替えのきかないプロレスラーであるからこその決断なのでしょう。

 

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魅せる技術

子どもに水泳を教えるのが水泳のコーチの主な仕事ですが、教わるのは子どもでお金を払うのは保護者という図式があります。それを理解していないコーチは子どもに教えれば問題ないと思っていますが、ちゃんと理解しているコーチは保護者にアピールすることを考えて実践しています。何の練習をしているのか?どこを注意しているのか?もっと簡単にいえば褒めているのか怒っているのか、それが見学室にいる保護者に伝わるように工夫して、見ているだけで保護者が理解できるようにしています。

一方プロレスラーも、四方を観客で囲まれているリングの上で戦いを魅せています。以前、世界の荒鷲の異名で活躍した坂口征二さんの息子で、俳優の坂口憲二さんがTVで父親のことを「パンツ一丁で四方を観客に囲まれていた父親に比べたら、衣装を着て画面という一方からしか見られていない自分なんて・・・」みたいな発言をされていました。また、あのアントニオ猪木さんは、当時結婚していた倍賞美津子さんから「リングに上がったら、観客席の何段目に目線を」と女優としてのアドバイスを受け、魅せることに尽力していたといわれます。

つまり、水泳のコーチは教える技術が高いだけではダメで、プロレスラーもただ強いだけでは人気が出ません。魅せることが全てではありませんが、魅せることができないと商売としては続かないというところです。

 

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常に死と隣り合わせ

前述したとおり、ここ最近プロレスラーによる大ケガが続いています。体を酷使する仕事ですから当然といえば当然ですが、それでもプロレスを続けるためには安全でないといけません。

そして水泳のコーチが働く場所はプールで、多くの場合水深が1.1mから1.4mほどあり、子ども、特に幼児の1.1mは落ちてしまえば足の届かない世界です。その子どもを同時に十数人預かって、ひとりで指導する水泳のコーチは、いつでも「子どもが溺れるかも」という心配と戦いながら仕事をしています。もちろん安全のために様々な工夫をしていますが、それでも絶対な安全はありませんから、常に死と隣り合わせなのです。

どちらも共通しているのは、絶対の安全は「リングに上がらない」もしくは「プールに入らない」ということであり矛盾しています。その矛盾と戦うのも、水泳のコーチとプロレスラーの共通点なのです。

 

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狂っている人がやること

  • なぜ、パンツ一丁で人前に出て体が冷えるプールに1日何時間も入るのですか?
  • なぜ、あんなに痛そうなことをされているのに続けているのですか?

水泳のコーチもプロレスラーも、普通の人が簡単に始められる仕事ではありません。興味があっても実際にやるのは大変ですし、一人前になるまでには時間がかかります。自分が現場で水泳のコーチとして働いていたときに、周りのスタッフには「水泳のコーチなんて狂っている人がやること」と言っていました。もちろん、その中でリーダーを務めていた自分が一番狂っていて、他のスタッフも同じだと思っていました。まともな人は、この矛盾した世界に長く存在することはせず、違う世界に行ってしまう、そういう世界です。

プロレスラーの世界は、自分は見るだけの人間ですが、十分狂っているでしょう。少し前にアメトーークで放送されたアンダーテイカーとマンカインドの金網戦で6mからのテーブルに向かってのダイブもそうですし、先日放送された水曜日のダウンタウンで「ツッコミ強ければ強いほど面白い説」という企画があり、一番強いツッコミ代表としてデスマッチレスラーの葛西純さんが出て、やぐらからのダイブをテーブルの上に寝た吹本賢児さん決めているのなんて見れば、狂っているとしかいえないでしょう。

水泳のコーチもプロレスラーも普通の人からすれば、なぜやっているか理解が出来ない仕事かもしれませんが、そこには「好きだから」やっているけれど「好きなだけでは続けられない」というのも同居しているのです。

 

 

最後に

この記事を書いている本日は、新日本プロレスの大阪城ホール大会が行われます。そして1年間休んでいた水泳のコーチの仕事の打ち合わせを行う日でもございます。

なんだか無理やりで強引なこじつけで、このような記事が生まれた様な感じですが、以前から思っていたことですので、書き始めるとスラスラと進んで長くなりましたが、最後までお読みいただきまして、本当にありがとうございます。

新日本プロレスの方はプロレスラーにケガが起きませんように、そして自分の仕事の話が上手くいきますように。

 

でわ、股!!

 

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