どうも、マスクド・ニシオカです。
先日、このような記事を書きました。
きっかけは読者登録させていただいている方の記事を読み、自分の経験談として「スイミングスクールに置き換えると、泳げる人は泳げない人の気持ちがわからない」みたいなことを語った内容です。
この記事の大元は「中1の家庭教師バイトが嘆く「まじでもうヤバい。円の円周をどうやっても理解しない」に共感の声多数」というまとめ記事であり、それを読んでいかがなものか?と思う自分も共感して記事を書きました。
ただ、実際にはこういう考え方ができる指導者はだんだん減ってきていて、大元となったまとめ記事に共感する人も多いわけだから、勉強でもスポーツでも指導する人のレベルは下がっているのかな?みたいなことを思っていたのです。
ところが!!
また同じようにネットの海に流されていると、このような記事(はてな匿名ダイアリー)を見つけました。
中身はちゃんと読んで頂くとして、簡単に説明するとこんな感じです。
- 学生時代バイトで塾講師をやっていて、勉強の出来ない中3を教えていた
- 普通レベルを出来るようにするより、出来ない子を普通にする方が楽だった
- さらにその方が賞賛されやすかった
- できない子に「なんで間違ったの?」は禁句
- 勉強が出来なくても、中学生としてのプライドはある
- 一緒に間違った理由を探そう!というスタンスで接する
- 出来なかった子は普通高校に行くことができ、今では立派に働いていて嬉しい
(ちょっとまとめが適当すぎるので、できればちゃんと読んでください・・・)
もちろん書かれていることがフィクションかどうかはわかりませんが、ちゃんとこういう人がいてくれて、それに共感する人がたくさんいることを知れたので、なんだか嬉しくなりました。
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これまたスイミングスクールに置き換えてみる
ここでスイミングスクールの話に置き換えると、きっと読む人が離れていくと思うのですが、自分が自信を持って書ける領域ですので、ご容赦ください。
自分は責任者としてある現場に赴任したばかりで、そのスクールの指導方針を決めたりコーチの研修などをすることも仕事のひとつでした。
そこには自分よりもひと回り以上年齢が上のコーチがいました。
子育ての経験があるそのコーチは、年齢の小さな子どもの方が得意だといいましたので、担当してもらい様子を見ていました。
そのコーチが指導しているところをこっそり見ていると、子どもとこのようなやりとりをしていました。
子ども「こわいよう」
コーチ「怖くない!おいで!」
怖いものは怖い
スイミングスクールでコーチをしたことのある方だと理解して頂けると思うのですが、実はコーチの仕事は時間との戦いでもあります。
多くのスイミングスクールではレッスンの時間は決まっていて、だいたいの場合60分くらいでしょう。
となるとコーチひとりで10人を担当した場合、60分のレッスンなら子どもひとりに直接手をかけられるのは、6分しかありません。
なのでテンポ良くドンドン泳がせないといけないのですが、子どもが怖がってなかなかスタートしないと、時間だけが過ぎていきます。
しかも低年齢の子どもの場合、ほとんどの保護者がレッスンを見ており、厳しい見方をされる保護者だと「子どもが何回(何m)泳いだか?」を計っているくらいです。
これが経験のないコーチだと、子どもを焦らせることなくノンビリ接するのですが、指導経験がある故に時間を気にして子どもを焦らせてしまいます。
さらに図にある通り子どもはコーチに背を向けている状態であり、大人でも後ろに支えがあるかどうかわからないのに倒れるのは怖いものです。
責任者として、その年上のコーチに言い放ちました。
「怖いものは怖いですよ」
怖くない方法を教えるのがコーチの仕事
ちょっと脱線しそうになりましたが、紹介した記事にもこのようなことが書かれています。
aとdとbの区別が付かなかった中3には、なぜこの3つがごっちゃになるのかを見つけてやった。まぁ簡単なことで形が似てるからなのだが、彼は自分が混在させてしまうアルファベット同士の形が似てることすら気づいていなかった。
aはアタマが短いけどdはアタマが飛び出してるかごっちゃになるんだよ!だから書く時にアタマ飛び出すか飛び出さないかに注意すればいいよー、と言っただけなのだが、次の週にはbとd問題も勝手にクリアしていて、普通に綴り間違えなくなったし音読もできるようになっていた。
この引用部部では触れられていませんが、中学3年生でアルファベットが区別が付かないとなると相当出来ない子となりますが、それを記事を書かれた人は考え方だけでクリアしていきます。
前述した後ろ向きに倒れること、スイミングスクールでいうところの背面浮きについても、怖いと思っている子どもに「怖くない!」と何回言ってもダメで、子どもに合った考え方で出来るようになる方法を教えなければいけません。
適当に書いた絵なので、実際に水泳指導されている方からはツッコミが入るかもしれませんが、先程の場合は水面よりも高いところで構えていたのを、水面に近い高さにすることで、倒れる恐怖感はかなり減ります。
もちろん子どもの中には後ろに倒れる恐怖感に打ち勝って、それで出来るようになる子どももいますが、それをコーチが当たり前と思ってしまうと、恐怖感に打ち勝てない子どもは水泳自体を怖がり離れていきます。
で、もっと最悪なのが、それをコーチが反省しなくて子どものせいにすることです。
「あの子はセンスがなかった」
馬鹿いってんじゃないですよ。
センスがないのは教えてるアナタの方ですよ。
そんな自分も現場復帰するので・・・
会社を辞めて無職だった自分ですが、4月からスイミングスクールで子どもを教える仕事に復帰します。
ここで偉そうなことを書いておいて、現場復帰して失敗しないように、今から気を引き締めておきます。
でわ、股!!
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