ブログにこんなことが書いてあった
朝起きて、いつもの通りブログの数字を眺めたり、読者登録させてもらっているブログの更新状況を眺めていると、こんなことを書かれているブログを発見しました。
元スイミングスクールのコーチであり、それで20年以上メシを食ってきた自分としては、何か御手伝いできるのではないか?と思って書き始めました。
ただ、これがただ単に速くなりたいとか、オリンピックを目指すレベルの人だったら口を出しません。水泳に限らず指導理論というものにはこれといった決まりがあるわけでなく、何が正解なのかは誰にもわかりません。自分はこうだと思うけど合わない場合はそれをやっても速くなりません。レベルが上がればその傾向は強くなります。だから、速い選手を育てた事のない自分は口を出せませんし、出しません。
目標がしっかりしていて自分でも出来る
クロールで50mを35秒です。たぶん、これなら自分でもお手伝いできるレベルです。そして自分が出せるタイムです。仕事を辞めてプールから遠ざかっていますが、このタイムなら今でも泳げると思います。『コーチやってたならもっと早く泳げないの?』と思われるかもしれませんが、自分は体重が90kg以上あります。それでこのタイムなら十分でしょう。その当時、たいして速くないと思っていた子どもの保護者の前で泳いで見せて驚く顔を見るのが楽しみでした。『太っているのに意外と速い!』ギャップですね。ただのイジワルです。
本題に入る前に
本来であれば、泳いでいる姿を見てアドバイスするのがベストですが、今回はそれが出来ませんのでブログに書かれてある情報だけを頼りにいくつかアドバイスをしてみます。なので、そのアドバイスが合っているかどうかはやってみないとわかりません。もし合わないと判断したら無理しないほうがよろしいかと思います。一応書いておきます。
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キックの強化が基本
ブログにこのようなことが書かれていました。
あと、早くバタ足をしすぎると右足と中指が攣ってしまうのだけど、なぜなのだろうか・・・。(単純に運動不足か?)
クロールのイメージとして上半身でグイグイ進んで行くように思われがちですが、それを支えるのがキックだと思ってください。上半身を激しく動かすためにはキックが強くないと出来ないと思って良いでしょう。極端な話、キックだけ強くなればそれだけでタイムが上がるくらいです。
で、足が攣るのは単純に使っていない筋肉を使いすぎているからだと思うので、それもあわせて克服する為にキックの練習が必要です。地味でしんどい練習ですがビート板を持って50mキックで何本か練習に加えてください。
もし、余裕があればサイドキックもオススメです。ビート板を持っても持たなくてもやりやすい方法で良いので、横向きになってキックをします。ブログに書かれているように体幹のブレを起こしているとしたらサイドキックが出来ればそれを抑えることが出来ます。
理想は、どのような姿勢でもキックを休まずに打ち続けることが出来るようになることです。
水を掻くコツ
次は水を掻くことですが、このように書かれています。
水を押し出して推進力を得なければならないのに、手をぶん回しているだけで推進力を十分にられていない気がする。
これはコーチ達が教えるのに一番苦労する部分です。水をうまく掻くことが出来なくて速く泳げない人が多くて、結局感覚を掴むまで繰り返すしかありません。ただ、その感覚を掴むのを早める方法があります。それはスカーリングです。自宅の風呂でも出来るのでやってみてはいかがでしょうか?一応動画を貼っておきます。
これはシンクロで使われている内容ですが、この動画の40秒くらいのところに『その場でスカーリングが出来れば渦が出来る』という内容があります。これを風呂で出来るようになれば、自分が水を掻けているかどうかがわかるようになります。
実際にクロールを泳いだときに、水を正しく掻けていれば手に重さを感じることが出来ます。スカーリングで渦を作れれば、そのとき手に重さを感じれるはずです。泳いでみて手に重さを感じられなかったら、それは水を掴めていません。空振りです。水を掻く技術に必要なのは肘と手首の角度が第一です。それをスカーリングで感覚を覚えることが出来ます。
次に大事なのが手を動かすスピードです。これは形とは別に基本がありまして、必ず『ゆっくりから早く』です。いきなり早くしてはいけません。最初はゆっくりです。これは、相手が水という柔らかいものですから、いきなり強くすると壊れてしまいます。なので、優しく強く、ゆっくりから早くとする必要があります。
最後にも書きましたが、もうすぐオリンピックが始まります。水泳は水中の映像が見れますので、それで確認出来るでしょう。手が入ってからしばらくして動き出しますが、その瞬間だけはゆっくりで加速していくのがわかるはずです。
クイックターンのコツ
クイックターンが出来るのであれば、それを早くするコツとなります。ブログにはこう書かれてありました。
何ストロークでターン位置に入ることができるのかをしっかりと把握し、何ストロークでターンするのかを決めて泳ぐ。
大正解ではないでしょうか。オリンピックを目指すような選手は何ストロークで50mを泳ぐとか考えています。でも、自分たちのようなレベルでは、ターンに向かうときにどっちの手が前になるかなんて、そのときの状況で変わるレベルです。なので、目安はプールの底にラインがあると思います。多くのプールには5mともうひとつのラインがあるはずです。こんな感じでしょうか。
このラインが壁に一番近いラインとなりますので、これを通過してから何回掻いたら回り始めるかを練習されてはいかがでしょうか?(もしかすると既にされているかも)
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あと、気になったのがこの文面です。
どれくらい屈伸している時が壁を蹴りやすいのかを把握しながら調整していきたい。
意外と壁に近い人が多いのですが、壁に近すぎると蹴る力が弱くなります。下手な絵ですが書いてみました。
基準は尻です。壁に尻がつくくらいだと蹴る力が弱くなります。尻と壁の間に折りたたんだ足が入らないと十分に蹴ることは出来ません。
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速く泳ぐ練習
毎回1kmも泳いでいると書かれてありました。自分なんて全く泳いでいませんので素晴らしいことだと思います。
それはさておき、ジムで最近水泳にハマっている。週に3回、1km泳ぐ程度だが結構楽しい。
さて、目標が35秒ということなので、それなりのスピードが必要です。そのスピードを上げるためにはスピードを上げて泳ぐのが必要となります。当たり前のようですが、ゆっくりと1kmを泳ぐのを続けても速くなりません。ブログの内容からしてタイムを計っておられるのでそれなりに早く泳ぐ練習をされていると思います。そこで、それをもう少し短い距離にして何度も繰り返し行えるようにします。毎回50mを全力で泳いでいては体が持ちません。なので、12.5mだけ速く泳いであとはノンビリ泳ぐとか、逆に最初の12.5mはノンビリ泳いで、後半を全力で泳ぎます。
これは、体を早く動かしたときに体をスムーズに動かすための練習ですので、何度も繰り返すことが必要です。最初はわけがわからなくてもだんだん自分で何をやっているのかわかるようになってきます。例えば、手は動いているけど足が動いていないのがわかるようになるとか、気が付いたら呼吸をしていないとか、そんなことに気が付くようになります。ただ、体力の消耗が激しくなるので短距離の短時間でやることをオススメします。
まとめ
一応書いたことをまとめておきます。
- キックの強化が基本
- スカーリングの導入
- クイックターンの壁の距離
- 短距離を速く泳ぐ練習
出来るだけわかりやすく書いたつもりですが、うまく伝われば幸いです。掲げられている目標がそんなに遠くないので2ヶ月あれば十分達成できるのではないかと思います。丁度オリンピックが始まりますので、水中の映像も見ることが出来ると思います。それを頭の中に叩き込んで理想のイメージを持って泳げば、効果倍増だと思います。無理しない程度にがんばってください。
最後に
自分としてはPV20万のコツの方が教えてもらいたいのですが・・・
でわ、股!!
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