先日(2月19日)、サムライTVで「ジャイアント馬場没20年追善興行~王者の魂~」を生観戦しました。
ジャイアント馬場さんがこの世を去ってから20年、そして2月19日は「プロレスの日」と呼ばれていることもあり、団体の枠を越えて多くのレスラーが集い、そして夢の初対決なども見ることができました。
そんな中でも、自分が感動して涙ちょちょぎれたのは、黒い呪術師のニックネームを持つアブドーラ・ザ・ブッチャーの引退セレモニーでした。
残念ながら股関節が悪く、車椅子に乗ってのリングインとなりましたが、まだまだ元気そうなブッチャーの姿を見てほっこりして、さらにそこに花束を持ってレジェンドレスラー達がやって来て、その入場曲を聞いただけで「おおおおお!」と声にならない声を出し、涙腺がゆるゆるになっていくのを感じました。
マスカラス兄弟
初代タイガーマスク&新間寿
武藤敬司
坂口征二
スタン・ハンセン
ドリー・ファンク・ジュニア
こんな豪華なメンバーが揃うのは、それだけブッチャーが偉大だったということであり、これらのメンバーと一緒に写真撮影が出来る「ブッチャーシート」が20万円というのも、納得できます。
画像は武藤敬司さんのツイッターより https://twitter.com/muto_keiji/status/1097820166853804032
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これだから老害は・・・
自分はTV観戦でしたので、会場の様子はなんとなくでしかわからないのですが、現地にいる方々によるツイートを見ることで、さらに臨場感を盛り上げていました。
しかし、それは全て好ましいことだけではありませんでした。
馬場さんの興行。後ろの席のおじさん軍団は、平成プロレスはつまらないって、ずーっと文句言ってたなあ。メインの時は『馬場さんに謝れ~!』『棚橋なんてつまんねぇんだよ~』『プロレス分かってねえなあ』『サーカスじゃねえんだよ』とか…続く
— そのこ (@sonochin0212) February 19, 2019
最後の馬場さんのテンカウントゴングの時、棚橋選手に向かって『棚橋よく聞いとけよ!』って叫んだ。棚橋の耳に届いたらしく、棚はウンとうなずいていた。
— そのこ (@sonochin0212) February 19, 2019
昭和のプロレスが好きなのかもしれないけど、時代は変わっていくものだと思う。4時間も批判ばかりして可哀想な人達だ。
たぶんですが、この「後ろの席のおじさん軍団」は自分と同じくらいの年代(もうちょっと上かな?)で、昔のプロレスが好きで久々に会場にやって来て、往年の名レスラーの登場に、青春時代に戻ったかのようにはしゃいでいたのだと思われます。
で、自分も昔のプロレスが好きな人間なので、「後ろの席のおじさん軍団」の主張がわからないことはないのですが、しかし、それを声にする必要は全くありませんし、こんなことやっているから、「老害」なんて言われるんじゃないか?と思うわけです。
新日本プロレスをV字回復させた男の言葉
ところで、日本プロレス界の最大手であり、暗黒期を乗り越え見事V字回復を果たした、新日本プロレスの元オーナーである木谷さんが、このような言葉を残しています。
「すべてのジャンルはマニアが潰す」
「コアなユーザーがライトなユーザーを拒絶していたがために、プロレスが衰退していった面もありました。僕は“すべてのジャンルはマニアが潰す”と思っていますから。ただ、今のプロレスに関しては、そんな排他的なコアユーザーは少なくて、みんなでプロレスを盛り上げたいという気持ちが強い。
(こちらで文字の装飾を行っています)
https://www.news-postseven.com/archives/20140102_234363.html
この「すべてのジャンルはマニアが潰す論」には反対の意見や「果たしてそうか?」という声もあり、正しいかどうかはわかりませんが、新日本プロレスをV字回復させたのは事実ですので、言葉に重さがあります。
そして、「後ろの席のおじさん軍団」がコアなユーザーと呼べるかどうかはわかりませんし、決してライトなユーザーを拒絶したわけでもないのですが、なんだか同じように思えるのです。
「懐かしい」はいいけど「凄い」は違う
何度も書きますが、自分もブッチャーの引退セレモニーに涙する、いわゆる昔のプロレスが好きな人間です。
なので、ヨボヨボの体付きを隠すために全身豹柄のコスチュームを身に付けて、弟(ドス・カラス)の手を借りないとコーナーポストに登れなくて、「これ、介護じゃん!」と言われる試合しかできなかったとしても、マスカラスが飛んだら、「うぉぉぉぉぉ!」となります。
しかし、それが「凄い!」わけではなく、あくまでも「懐かしい」レベルであり、そんなヨボヨボのおじいちゃんが飛ぶことよりも、現役プロレスラー2人をまとめてジャーマンで投げるほうが、よっぽど「凄い!」と思うのです。
2019.2.19 ジャイアント馬場追善興行 両国
— もん (@monmon2299) February 19, 2019
棚橋弘至&ヨシタツ VS 宮原健斗&関本大介
まさか棚橋さんを絡めて眉山とは!!!#ajpw #njpw #bjw#ジャイアント馬場没20年追善興行 pic.twitter.com/GJqnr3vS0t
【 #王者の魂 #両国国技館 大会】
— 針生謙一=HARIKEN (@harikenjp) February 20, 2019
メイン、本当に素晴らしかった😿我らが #関本大介 選手が #棚橋弘至 選手相手に #宮原健斗 選手ごと投げた眉山🍏 #大日魂 どころかプロレス魂が炸裂していて至福の時間でありました😿#hariken #ジャイアント馬場 #ジャイアント馬場没20年追善興行 #giantbaba pic.twitter.com/2kBoPZWl51
( ちなみに、この技名を「眉山」といいます)
なんてことをつぶやいていたら、案の定、こんな返信がありました。
淵さんとマスカラス兄弟の時に『これだよ!これがプロレスなんだよ』っていってましたね~
— そのこ (@sonochin0212) February 21, 2019
そのこさん、ありがとうございます。
人の振り見て我が振り直せ
もちろん、自分はコタツに入ってほぼ無料で興行を観ているわけですから、入場料を払って会場で観戦している「後ろの席のおじさん軍団」に文句を言える筋合いはありません。(そうでもない?)
ただ、このような「老害」にはなりたくないなと思いましたし、もしかすると自分も同じようなことをしているのでは?と考えるきっかけにもなりました。
なので、さすがにプロレス界すべてを網羅することは出来ませんが、決して食わず嫌いすることなく、最近のプロレスを観て新しいものを吸収し、「老害」と呼ばれないように気をつけたいと思います。
あと、ゲームの中の話ですが、架空プロレス団体を運営しているオーナーとして、コアなユーザーだけでなく、ライトなユーザーにも門戸を広げておりますので、こちらもヨロシクお願い致します。
というわけで、やっぱりプロレス最高!
でも、老害は最低!
でわ、股!!
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