毎年行われる、マンション住民主体の夏祭りを楽しみにしています。
駐車場に長テーブルとイスを置いて、近所の酒屋からサーバーを持って来てもらって冷えた生ビールが飲めて、住人の女性陣で結成される婦人会が唐揚げやフランクフルトを販売してくれて、小さいながらもステージが作られてチンドン屋さんが来て歌って踊って、それにあわせて盆踊りの輪ができて、子どもは子どもでコイン落としやボール投げなんかを遊ぶことができて、ラストは住民全員参加の大抽選会まで、本当にマンションの住民の、年に一度のお楽しみという感じです。
そこに嫁さんと2人でコンビニなんかでアテを買って持ち込んで(合法)、ビールを飲みながら盆踊りを見たり、嫁さんから「あの人が会長で・・・」とか「あれは同じ階の〇〇さんで・・・」などとレクチャーを受けるのが、毎年のお決まりです。
そうやって最初から最後まで嫁さんとウダウダ話しながらビールを飲んでいるのですが、そこに予期せぬ来客がある場合もあって、近所に住む昔の同僚がやって来たり、昔働いていた現場のお客さんから「ニシオカコーチですよね?」と声をかけられたりすることもあります。
さすがに毎年そんなことは起きないのですが、ひとりだけ予期できる来客がいます。
その人は行きつけの飲み屋で出会った少し年下の男性なのですが、『議員』という特別な仕事をしている人なので、周りからはセンセイと呼ばれています。
そのセンセイが住民に挨拶回りをするために夏祭りにやってくるのですが、地域の活動に積極的なオジさまオバさま住民に囲まれて、自分たちと会わずに帰ってしまうこともあります。
さて今年はどうなるかな?と思っていると、やっぱりセンセイがやってきましたが、偶然自分たちが座っている席の周りが空いていて、今年は一緒に飲むことができました。
といってもお互いの関係は飲み友達で、昔のプロレスの話やミックスナッツのどれが好きか?なんてどうでもよい話をする仲なので、くだらない話をしているだけです。
それでも久しぶりに乾杯ができて喜んでいたのですが、やっぱりセンセイですから挨拶回りが忙しく、ちょっと座っては行って、帰ってきてはまた行っての繰り返しです。
しばらくして、何度か行ったり来たりを繰り返しているセンセイが、しょげて帰ってきました。
「どうしたの?」と聞くと、自分たちの親くらいの年齢の女性から、首に巻いていたタオルについて「これは止めておいた方がいいわよ」と咎められたらしいです。
その場ではニコニコと対応したセンセイも、自分たちのテーブルに帰ってきてほっとしたのか「こういうの凹むんですよね~」と落ち込んでいました。
そんなちょっとしたことで・・・と思うのは一般庶民の感覚で、やっぱりセンセイともなると、そういう細かいことに気を使わないといけないのでしょうね。
それでもしばらく飲んで話して、センセイは帰って行きました。
これも仕事の内と考えたら、センセイという仕事も大変だなぁ~などとのん気に考えていましたが、それ以上に『怒ってくれる人がいるのは、イイコトだなぁ~』などと思いました。
自分は会社を辞めてしまったので、仕事関係で怒られることもなくなりました。
一応アルバイト程度に働いていますが、自分が一番年長で一番の経験者なので、よほどのことがない限り怒られることはありません。
しかもホンモノの親には会社を辞めたことを言ってませんし、そうなると残るは嫁さんが唯一の怒ってくれる人なのですが、仕事を辞めて再就職しなくても怒らない人なので、こちらもよほどのことがない限り怒られないでしょう。(怒られるときはリコンのとき・・・?)
いや、もちろん怒られたくはないのですが、怒ってでも意見してくれる人がいるというのは、やっぱりありがたい存在なのかなぁ~と、そんなことを思うようなおっさんになったなぁ~と。
ということで乾杯。
本当はキリンが好きなんですけどね。
でわ、股!!
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