様々なメディアで話題となっている「日大アメフット部の悪質タックル問題」ですが、「アメフトじゃなくてアメフットなの?」くらいの感想しか出てこない自分にはよくわからないことが多く、当初はブログの記事にする気もなかったのですが、TVやネットから流れてくる情報を見ていると、「アレ?どこかで聞いたことのあるような・・・」と思うようになりました。
もちろんあくまでも噂レベルの話であり、真実かどうかはわかりませんが、「日大の監督が選手に指示をした」というあります。この部分を聞いたとき、プロレスファンである自分の脳裏には、かつて東京ドームを舞台に行われた世紀のセメントマッチ、「橋本vs小川」が浮かびました。
そこで強引ではありますが、「日大アメフット部の悪質タックル問題」と「橋本vs小川のセメントマッチ」を横に並べて考えた話を書いてみます。
ただ最初にお断りしておきますが、アメフットをプロレスを同等のスポーツとして扱うつもりはありませんので、一応書いておきます。
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日大アメフット部の悪質タックル問題
きっとここで細かい説明は不要な気がしますが、簡単に説明すると、関学大と日大の大学アメフットの試合中に、日大の選手が不必要と思われる悪質なプレーをしたことが問題となりました。
それがTVやネットニュースなどで騒がれて、(それで行ったわけではないでしょうが)日大はHPで謝罪文を掲載して幕引きをはかりましたが、実際に悪質なプレーをした選手や、それを指示したのではないか?といわれる監督の謝罪やコメントが出ていません。
関学大は正式なコメントを文書で求めており、その回答が返ってきたようで、予定では本日(5月17日)その内容を含む会見が行われるようです。
橋本vs小川のセメントマッチ
こちらも当時TV中継されるほど注目を浴びた試合であり、プロレスファンだけでなくとも説明は不要だと思うのですが、若い方や最近のプロレスファンは知らないでしょうから簡単に説明をしておきます。
1999年1月4日(イッテンヨン)に東京ドームのメインイベントを飾った試合で、それまで抗争を繰り広げていた両者が1勝1敗で迎えた3度目の対戦だったのですが、これがいわゆるセメントマッチ(真剣勝負)となり、両選手のセコンドも巻き込んで大乱闘となった試合です。
もちろんプロレスは戦うものなのですが、それでもお互いを守るための最低限のルールがあり、そのルールを一方的に破って試合として成立しなかったのが、この試合がのちのち伝説のセメントマッチとなる所以です。
共通点は「指示をした人」
この2つに共通すること、「アレ?どこかで聞いたことのあるような・・・」と思ったのは、両方とも「指示をした人」の存在です。
日大アメフットについては監督が選手に指示をしたという噂がありますし、橋本vs小川戦に関してはアントニオ猪木がけしかけたという話があります。
日大アメフットの監督の場合は「まわりの関係者の証言」であったり、アントニオ猪木の場合は「プロレスライターの著書」という、あくまでも噂話レベルで本人が明言していないいのですが、実際に行った選手(レスラー)は、その言葉に乗せらた、ということになります。
どちらも「オレは知らない」と言っている
さらに指示をした2人とも、「オレは知らない」的な発言をしているとされています。
日大の発表によると、日大アメフットの監督に調査した結果「反則をしろと指示していない」と発表されていますし、アントニオ猪木については、GKこと金沢克彦氏の著書「子殺し」の中で、試合直後、橋本についた新日本プロレス取締役であるゴマシオこと永島氏がアントニオ猪木に電話をかけ、「会長、これは一体どういうことなんですか!?」と聞いたところ、「いや、俺もまさかあそこまでやるとは思わなかったんだ」と返したと書かれています。(104ページ参照)
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この2人の発言を一緒にするのは無理がある気もしますが、ここは強引に両方とも「オレは知らない」と言っていることにしましょう。
「匂わせる発言」と「空気を読む選手(レスラー)」
ここまでの流れで考えると、両方とも逆らえない偉い人という存在がいて、その人から直接的ではないけれど「匂わせる発言」があって、それを聞いた選手(レスラー)が勝手に「空気を読み」それでやったら大騒ぎになっちゃった。というのが今回の件に関する、自分が書ける精一杯のことです。
つまり強引にまとめてしまうと、日大の監督=アントニオ猪木ということで、キーボードを叩く手を止めたいと思います。
でわ、股!!
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