東京の中学校のダンス部で、ヒップホップダンスが禁止されました。
このニュースを見て、最初は「若者よ!大人の圧力に負けるな!」とは思ったのですが、ヒップホップダンスは早々に諦めたものの、もう40年前の中学生の頃からラップミュージックを聴いてきた自分としては、今回禁止とはなったものの、それまで学校が活動を認めるどころか推奨していた(専門の指導者がいた)ことの方が、驚きというか時代だなぁ~と思いました。
そもそもヒップホップって、アメリカのお金のない若者たちが、路上や公園などに集まって、音楽流して踊って壁にスプレーで絵を描いてワーキャー騒いでいたのが始まりです。
ヒップホップ ( HIPHOP )の 歴史 〜オールドスクールから現代まで〜
それが海を渡って日本の若者だった自分にも伝わり、まだVHSだった映像(映画『ブレイクダンス』など)をテープが擦り切れるほど繰り返し観て、学校の休み時間に廊下の隅や階段の踊り場で、下手なビートボックスに合わせて下手なロボットダンスをして、掃除の時間には箒(ほうき)でターボのマネしたたものです。
映画「break dance」 ターボ掃除ソロ - YouTube
それが学校の活動として(一時は)認められていたり、NHKで全国大会が放送されたり、オリンピック競技(ブレイキン)になったり、もう本当に時代が変わったんだなぁ~と思わずにいられません。
そして、ヒップホップを本職とする呂布カルマさんが、こう仰られています。
そもそも学校でヒップホップやろうとしてんのが違う。こっそりやれ。 https://t.co/3W5KO2V4Tp
— 呂布カルマ (@Yakamashiwa) 2024年6月12日
さすがに「違う」と断言するのはどうかとは思いますが、学校でヒップホップをやることに、歴史を知る人間が「なんか違う気が・・・」と思うのは同意です。
全てのヒップホップがそうだとは言いませんが、そういう大人とか上からの圧力に対し、反抗してきたのがヒップホップ、茶化してふざけてきたのがヒップホップ、のはずです。
ならば、学校でやるのもヒップホップ、大人が用意したステージでやるのもヒップホップ、と認めないといけないのですが、う~ん、老害でごめんなさい。
というわけで、ヒップホップ老害は、今日もオールドスクールラップ(昔のラップミュージック)を聴きながら、生きてます。
でわ、股!!