長年スイミングスクールでコーチの仕事をやっていました。
といってもオリンピック選手を育てる有名なコーチなんかとは程遠い、どこにでもある普通のスイミングスクールで普通に教える普通にコーチでした。
そんなコーチの仕事を19歳で始めた頃、まず始めに覚えるのがスイミングスクールの仕組みというかシステムで、そのひとつに各クラスの呼び方を覚えないといけませんでした。
といっても曜日と時間を数字とアルファベットで表現して、それを組み合わせるだけなんですけどね。
月曜日-4 木曜日-7 日曜日-S
火曜日-5 金曜日-8
水曜日-6 土曜日-9
14:00~15:00-A
15:00~16:00-B
16:00~17:00-C
17:00~18:00-D
(ちなみに、スイミングスクールによって違いがあるのと、月曜日が1じゃないのは、昔は週2回の組み合わせが月木、火金、水土の3パターンに限られており、月木が1、火金が2、水土が3となっていたからです)
つまり、月曜日の14:00~15:00は『A-4クラス』であり、水曜日の16:00~17:00は『C-6クラス』となります。(厳密にいうと、月曜日の14:00~は『A-1.4』なのですが、ここでは割愛します)
さて本題です。
このシステムのちょっとした問題点が「D」の発音で、本来は「ディー」で問題ないのですが、それが「イー」と聞こえてしまう場合があり、そうなるとこんなトラブルが起きる場合があります。
コーチ同士の会話
Aコーチ「Bコーチ!『D-3』の名簿持ってきて!」
Bコーチ「はい!」
~しばらくして~
Aコーチ「ちゃうやん!これ『E-3』の名簿やん!」
Bコーチ「すみません…(いやだって「イー」って言うたやん!)」
みたいなね。
そこで「D」を「デー」と発音することにより、そんなトラブルが起きないようにしたのが先人の知恵であり、その知恵を新入りの自分も覚える必要があり、それが今でも染みついているので、しょっちゅう「D」を「デー」と発音しています。
というわけで、「ABCD」は「エービーシーデー」なのです。
で、そんなことをYouTubeでしゃべっていたら、そもそも英語にはそういうのがあると教えてくれました。
ちょっとした英語の雑学です。電話とか綴りを説明するときにAはアルファ、Bはブラボー、Cはチャーリーってカンジでアルファベットそれぞれに読み方があるのです。
確かに昔FPSゲームで遊んでいたとき、「アルファに向かえ!」とか「ブラボーの拠点が敵に奪われた!」とか聞いていましたが、あれは単に戦争用語だと思っていたので驚きです。
正式名称は「Phonetic code」(フォネティックコード)というらしく、自分が知らないだけで世間では普通のこと?みたいですね。
ということは、前述したコーチ同士の会話はこうなる?
アルファコーチ「ベータコーチ!『デルタ-3』の名簿持ってきて!」
ベータコーチ「はい!」
~しばらくして~
アルファコーチ「ちゃうやん!これ『エコー-3』の名簿やん!」
ベータコーチ「すみません…(確かにデルタって言ってたわ…)」
やっぱり「デー」がいいかな~(とりあえずゴメンナサイ)
でわ、股!!