最近ではないかもしれませんが、このような広告が目立つような気がします。
右側に書かれた『お客様満足度99.9%』、そもそもこういうのって、必ずといっていいほど『当社比』とか『当社調べ』がセットになっているので、その会社が勝手に決めた数字であることは間違いないことから信憑性は果てしなく低いのでしょうが、それでも業者選びに迷う方や他人のコメントを参考にしてしまう方などには、この一言が効くのでしょうね。
ただ、性根がひねくれている自分としては、こういう広告を見ると必ず「え?00.1%の人は?」とか「え?100%じゃないの?」とか思ってしまうのです。
もちろん、ほとんどの人は「満足しなかった0.01%の人は何が嫌だったんだろう?」とか思わないし、あとは100%だと「嘘くせぇ~」となるでしょうから、これはこれとして正解なのでしょうね。
ただ、昔務めていたスイミングスクールなどを運営する会社で、こう教えられたことがあります。
担当する子ども10人中9人が合格して「合格率90%だ!」と喜ぶコーチはダメ。
なぜ100%にならなかったのか?を考えられる、そして合格しなかった1人の子どものことを考えられるコーチになりなさい。
ちょっと例えが違うかもしれませんが、要するに「数字を見るときはそのまま読むのではなく、その数字の裏側を見れるようになりなさい!」と受け止めた自分はこれに深く感銘し、良いか悪いかはわかりませんが、今もその癖が抜けません。
もちろん、本当にお客様から支持されている会社もあって、それを示すために使っている会社もあるのですが・・・
消費者庁は水まわりの修理サービス「水道屋本舗」を運営するアクアラインに対し、一部業務の停止するよう命じたと発表しました。
「うちには、クーリング・オフはありません」「これからお宅に行かせてもらおか」 水道修理の「水道屋本舗」に一部業務停止命令(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース
実は最初に紹介した「水道屋本舗」という会社は、よくある悪質訪問販売業者として消費庁から一部業務停止命令が下っております。
つまり、99.9%のお客様は満足しているのに、満足しなかった0.01%のお客様の怒りが爆発したわけで、これがドラマならどれほどスカッとするか・・・は、ちょっと違いますかね。
それでも、こいうことが起きると「ホレミロ!」の呪文を唱えつつ、さらに自分の中にある「数字の裏側を見よ!」というひねくれた考え方が、さらに加速していくのでした。
あと、こういう形態の商売って、たぶん大きな看板を掲げた会社と地元の水道業者が契約しているだけで、問題となったのは地元の業者の方だと思われるのですが、ま、それはそれということで。
でわ、股!!