世の中には働いている人がいっぱいいて、そのほとんどが会社に雇われています。
で、それを大きく3つに分けると、こうなっているはずです。
- 楽しく働いている
- 楽しくないから辞めたいけれど、なかなか辞められない
- 楽しくないから、辞めることにした
厳密にいうと③はすでに辞めているから存在しないので、ほとんどが①と②じゃないでしょうか。
で、①の方は何の問題もないので、「今後も頑張ってください!」で終わり。
しかし②の方には、46歳で20年以上勤めた会社を無計画で辞めて5年ほどが経つ人間として、一言、いや、二言三言申し上げたい。
ひとつ「自分を大事にした方がいいですよ」
辞めたいけれどなかなか辞められない状態というのは、辞めることに対して罪悪感みたいなものを感じているからで、「辞めたら会社やスタッフに迷惑がかかる」とか「会社に育ててもらった恩がある」という考えがあるのではないでしょうか?
もちろんその考え方はダメではないですし、その考え方があるから今まで会社勤めを続けてこれたのですが、それと自分の体や心を天秤にかけた場合、絶対に自分を大事にしたほうがいいです。
ひたすら無理して仕事を続けたとしても、それで体を壊して仕事ができなくなって会社を辞めるくらいなら、その前に辞めたほうがいいでしょう。
ふたつ「会社は変わらないから、自分が変わるしかないですよ」
仕事自体は嫌いじゃないけれど、会社の体勢や考え方が合わないから辞めようか?と思っている人もいるでしょう。
そこで「何とかして会社を変えられないか?」という考え方に至るのは決して間違いではないですが、基本会社は変わりません。
そこで自分の考え方を切り替えて、仕事と割り切って淡々と作業をこなすだけにしてもいいのですが、それで心や体が蝕まれるのであれば、続けることは不可能です。
たぶん、「会社を辞めたいけれどなかなか辞められない人」にとっては、社員として就職してすぐに辞める人を見たら「なんだアイツ!」と思うかもしれませんが、それと同じになる、つまり自分も同じことをする人間に変わるべきなのです。
確かに、同じ扱いをされるのはイヤでしょうが、よーく考えてみてください、そのすぐ辞めた人は、そのときは「なんだアイツ!」と罵られますが、たぶんそのときだけで、もちろん犯罪を犯したわけでもありません。
もちろん、「立つ鳥跡を濁せ!」とか「後ろ足で砂を掛けまくれ!」と言ってるわけでなく、それくらいの気持ちにならないと、会社を辞める天秤を(辞める方に)動かすことはできませんからね。
みっつ「会社を辞めても、なんとかなりますよ」
辞めたいけれどなかなか辞められない大きな原因は、辞めた後に収入が失われることや、再就職できたとしても収入が減ってしまうのでは?という心配ではないでしょうか。
もちろんその可能性は高いですし、「大丈夫!なんとかなります!」なんて軽々しく言うつもりはありません。
なので、ここでの「なんとかなります」の意味は、「収入が減ったなら減ったなりの生活をすれば問題ないですよ」というだけであり、単なる実体験に基づくものです。
お金がなくても幸せを感じる場面はいくらでもありますし、お金がなくても出来ること(無料サービス)はいくらでもあります。
そして『お金』は失うかもしれませんが、その代わり、会社を辞めることで『時間』は得ることが出来ますからね。
最後に
突然こんなことを書いているのは、先日、以前一緒に仕事をしたことがある方から、「会社を辞めたいけれどなかなか辞められない」と相談を受けたからです。
その方は頑張り屋さんで、これまで会社のために尽くしたきたものの、体調を崩したことで会社のやり方や考え方に疑問を抱くようになり、同じ会社の人間に相談してもダメ!という状態に追い込まれ、自分のところに来たようです。
その方との会話の中で衝撃だったのが、「多少体調が悪くなっても会社が変わらないのであれば、もっと酷い症状になればよかった・・・」と、大真面目に言っていたことで、これはかなりヤバイのでは?と思いました。
そこで、今何を思っているかを出来るだけ聞きだし、あとはここに書いたことを伝えておきましたが、真面目ゆえに簡単に変わることはないでしょう。
ただ、絶対これだけは間違いない!として言ったのは、実際に会社を辞めて、決して裕福な生活は出来ないけれど、そこそこ幸せなしている人間(自分)がいることでした。
その言葉がどれだけ響くかはわかりませんが、せめて少しは気楽になって、思い詰めておかしなことをしないことだけを願います。
でわ、股!!