長年、スイミングスクールでお客さんに水泳を教える仕事をしています。
特にチビッコクラスを担当するのが好きで、もちろんバタフライや平泳ぎを教えることは出来ますが、それより全然泳げない子どもを泳げるようにする方が、やってて楽しいです。
当然、チビッコなので保護者が一緒に来るのですが、たまに、その保護者がレッスンに介入しようてして、イラッとすることがあります。
例えばチビッコが泣いているとき、その理由を母親が恋しいからと判断できる場合、ひたすら「レッスンが終わったら帰るからね」と念仏のように唱え続けてなだめる(もしくは諦めさせる)のですが、そこに母親がギャラリーの窓から満面の笑みで手を振っていたり、さらにはプールサイドまで乗り込んで来ようとしてみた、り、いや、親心としてそうなるのは仕方がないのですが、チビッコとしたら「ママ!なんで来ないの!?」と思うのも当然なので、さらに泣いて…みたいなことがあります。
その瞬間、「オカン!出てくんな!」と、口にはしないけれど顔には出してイラッとしますが、もちろんレッスンは続くわけで、それでもなんとか乗り切ります。
しかし、レッスンが終わり、チビッコを保護者に引き渡したあと、ふと鏡や窓に映る自分を見てみたら、そこにいるのは決してシュッとしたイケメンではなく、往年の名レスラーみたいな身体の上に、ちょっと疲れたおっさんの顔が乗っているだけです。
そりゃ初めて見る保護者からすれば、「こんなおっさんで大丈夫?」と思って当然であり、我が子が泣いていたら、「ママはここにいるよ!」となるのも仕方がありません。
これは悲しいながらも、事実。
しかし、チビッコクラスは楽しいから、やめられません。
というわけで、鏡を見て頑張ります。
でわ、股!!