プロレスファンには当たり前ですが、プロレスには『反則はレフェリーの5カウント以内に解除しないと負けになる』というルールがあります。
これはなんとも曖昧なルールで、逆にいえば『4カウントまでなら許される』わけであり、さらにいえば『4カウントまでなら何をしても許されるの?』ともなります。
ま、『ハンドルの遊び』とでもいいましょうか、その曖昧なところや、ホントかウソかわからない、虚実入り混じったところを楽しめるのがプロレスの良さでもあります。
で、私、こう見えましても、スイミングスクールで子どもに水泳を教えるコーチの仕事をしておりまして、それも長年やらせてもらっています。
あくまでも限られた地域でやっているだけなので、日本全国津々浦々にあるスイミングスクール全てではないですが、かなりの数の現場で、そして、そこで指導するコーチの多くが、このようなことをしています。
じゃあ、○○するよ〜!
はい!10!9!8!…(カウントダウン)
例えばレッスンの終了前に遊びの時間があって、コーチが子どもに遊び時間の終了と共にプールサイドに上がるようにするときなどに見られるシーンで、最初(10)は優しくカウントを始めてだんだん声を大きくしたり早くしたりして、出来るだけ速やかに子どもに行動させる、言い換えればコントロールするために、やっています。
これを多くのコーチがする理由としては、まだ新米のコーチが上手くコントロール出来ないとき、それを先輩コーチに相談したときに伝授される『技』として、広く長く受け継がれているのではないか?、あとは実際にやると(ある程度の)成果はあるので、それも理由なのでは?と思われます。
(あくまでも個人的な意見ですので、あしからず)
さて、この『10カウントダウン』を、自分はやりません。
なぜならプロレスファンとして、さらに自身が子どもの立場になれば、当然のように「じゃあ9カウントまでなら大丈夫!」と思う人間なので、やりません。
これがプロレスであれば「ハンドルの遊びが…」とか「虚実入り混じるところが…」となりますが、それとこれとは話が別です。
終わりなら終わり、上がるなら上がる、なんだか厳しいかもしれませんが、その分他で楽しませているので、(自分的には)大丈夫だと思っています。
などと書いて参りましたが、実際のところは「他のコーチがしているから」みたいなところもあり、そんなカッコイイ理由だけじゃないのですが、やらないのはやりません。
もちろん、この『技』を使っているコーチを非難しませんし、やろうとするのを止めもしませんが、どーしても、プロレス的に考えて、あとは自分が子どもだったら、9カウントまでめちゃく遊んで…
でわ、股!!