46歳で退職してブロガーになってみた

働けおっさんブロガー

26年勤めた仕事を無計画に辞めたおっさんの生き様を綴る

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10人中9人合格を喜ぶよりも10人中1人の不合格に悩むハナシ

長年スイミングスクールでコーチの仕事をしています。

そのスイミングスクールでは数ヶ月ごとに泳力認定(進級テスト)が行われ、練習の成果を合否で判定します。

もちろん判定するのはコーチで泳ぐのは子どもですが、それまでの指導内容の良し悪しも同時に審判が下るので、コーチにとっても重要な日です。

で、今回の泳力認定は調子が良くて、出席者の全員が合格になるクラスもあったのですが、やはりそんなに甘くなくて、担当する子ども全員合格とはなりませんでした。

中でも自分の心にちょっとした闇を作ったのは10人中9人が合格したクラスで、『10人中9人』という部分だけみれば「合格率90%」とか「ほとんど合格!」と胸を張っていいのでしょうが、それが出来ない2つの理由がありました。

ひとつ目は不合格だった子どもととても仲良しの子どもがいて、当然、その子どもは合格だったわけで、今回の泳力認定で天と地ほどの差がつきました。

もちろん大人の感覚でいえば級(レベル)がひとつ違うだけであり、長い目でみれば全然大したことのない差なのですが、その子どもにとってはまだ理解できません。

あと、残酷なのは合格した子どもにしかワッペン(合格した証)を渡さないことであり、精神的だけでなく、物理的にも差がつけられます。

そしてもうひとつの理由が、昔、指導のノウハウを教えてくれた方がいて、こういう話を聞かされていたからです。

とかくコーチという人間は、コーチというだけで偉いと思っている奴が多く、自身の指導の下手さを棚に上げて、「合格しないのは子どものせい」なんてぬかす馬鹿がいる。

そして、そういう馬鹿に限って「10人中9人合格しましたよ!」と自慢するが、だった1人だけ不合格の子どもの気持ちを考えることは出来ないのか?、どうして「あと1人、どうしても合格に出来なかった…」と思わないのか?

俺は理解に苦しむ。

正直、民間のスイミングスクールの泳力認定の基準なんて、国が決めたものでもなければ結構曖昧なものであり、ちょっとくらい出来ていなくても合格でいいような気がしますが、それはまた別の理由でそうもいきません。

残された道はただ一つ、今回不合格だった子どもが合格出来るように導いて、もう一度仲良し同士で練習が出来るようにするだけです。

というわけで、今回も全員合格を目指して。

 

では、股!!