先日、プロレス界を賑わせたアンドレザ・ジャイアントパンダの生みの親である、サムソン宮本氏がご逝去されました。
プロレス愛好家団体「新根室プロレス」代表を務め、11日に55歳で亡くなったサムソン宮本さん(本名・宮本隆志)の葬儀が14日、営まれた。体長3メートルの巨大レスラー「アンドレザ・ジャイアントパンダ」の生みの親で、がんの一種である平滑筋肉腫と闘いながら全国を飛び回った宮本さん。メンバーらは、人を笑顔にさせることに力を尽くした宮本さんの功績をたたえ、別れを惜しんだ。
プロレスに興味のない方にとっては「サムソン宮本?」となるかもしれませんが、一時期一般メディアやバラエティ番組で引っ張りだこ状態だった身長3mのパンダといえば、「あー!」となるかもしれません。
あの巨大パンダと一緒に全国を飛び回っていたマネジャー役の怪しいおじさんは、実は10万人に3人しか発症しない『平滑筋肉腫(へいかつきんにくしゅ)』という難病を患っており、10年生存率が0%、5年生存率が30%という中で、好きなことを一生懸命やっていました。
詳しくは下記の記事に書かれていますが、もともとはプロレス好きのおじさんがアマチュア団体を作り、人前でプロレスを披露することにのめり込み過ぎて家族離散状態になったことで一度は引退を決めますが、その後前述した病が発覚したことで、「これから何年続けられるかわからないけど、やれるところまでやろう」となり、そこからアンドレザ・ジャイアントが生まれ、それがバズって有名になり、念願だった東京での興行を成功させるに至りました。
そして、念願の東京大会を大成功させたあと、最後にマイクを握ったサムソン宮本氏は、このように観客に語りかけます。
「人は歩みを止めたとき、そして挑戦を諦めたときに老いていくんだと思います。人生一度きり、やりたいことをやれ。カッコ悪くたっていい、バカにされたっていい、いつかきっとみんなわかってくれる。Don't give up、Do your best! 13年間、ホントにありがとうございました!みなさん、いつかこの病気に勝って、ここ新木場に帰ってきます。必ず病気に勝って、必ず戻ってきます! それまでみんな、待ってて下さい!人生生きてりゃ、辛いこと、悲しいこと、いっぱいあるけど、みんな新根室プロレス、アンドレザ・ジャイアントパンダ、そして今日新木場にきた思い出をみんな忘れずに、頑張っていくぞー!無理しない!ケガしない!明日は仕事ーッ!13年間本当にありがとうございました!」
あくまでもプロレスが好きな自分としては、鍛え上げた肉体をぶつけ合う『プロの仕事』が好きなのですが、体ではなく頭(いわゆるプロレス頭)で勝負する『アマチュアの仕事』も嫌いではありません。
そんなアマチュアとして最高の仕事をやり遂げたサムソン宮本氏の最後の言葉が「人生一度きり、やりたいことをやれ」です。
よく聞くありきたりな言葉といえばそれまでですが、この言葉を本気で考えた場合、果たして本当にやりたいことをやっているのだろうか?
確かに、46歳で後先考えずに会社勤めを辞めて、ブログを書いたりYouTubeで動画を公開したり、週に2回だけ働く以外は好きなことをしているつもりですが、それでもまだまだやれること、躊躇していることがあるのでは?
そう思って考えると、以前、チラっとだけYouTubeで公開しているプロレスゲームの架空団体のグッズ(Tシャツなど)を作ってファン向けに安価で販売してみようか?と思ったことがあるのですが、なんだか面倒そうで、そもそも絵心もセンスも無いし・・・と、へっぴり腰になっていました。
しかし、先日ブログ仲間のスコちゃんさんが書かれた記事を見て、ビビビ!電気が走りました。
どうやら『SUZURI』というところ(サイト?)を利用すれば、グッズの在庫を持たずに販売できるシステムが利用可能ということで、これであれば面倒臭がりの自分でもオリジナルグッズをファンの方に買っていただくことが出来るのでは?、となりました。
もちろん絵心もセンスも無いですから大したグッズは生まれないでしょうが、そんなセンスの無いおっさんの作った動画を観て喜んでいるクレイジーオーディエンス(狂った視聴者)たちに、少しでも感謝の気持ちを返すことが出来れば・・・
それが自分のやりたいことです。
たぶん、アクティブな方に言わせれば「Tシャツくらい簡単では?」と思われるかもしれませんが、どちらかというとネガティブな生き方をしてきた自分にとって、オリジナルグッズを作って販売する、というのはかなりハードルの高いことなのです。
その証拠に、このことを嫁さんに話したらかなり驚いていました。
そして、この話の流れで嫁さんの『やりたいこと』を聞いたら・・・
返ってきたのは ドレッドヘアー でした。
もちろんこれも『やりたいこと』ですから、応援します!
そして最後に、サムソン宮本氏のご冥福をお祈りします。
本当にありがとうございます。
でわ、股!!